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【アフリカ自転車放浪記】№17 誰にでも「生きる方法」が何かしらある

こんにちは。長野県茅野市の工務店エルハウスです。
エルハウスには、20代の頃、自転車でアフリカを旅してしたメンバーがいます。このメンバーが、自転車でアフリカを放浪していた頃のお話をご紹介していきます。

↑私です!槍ヶ岳で働いていたこともあります^^

今回でボツワナが終了して、最後の国、ナミビアに突入です。

ボツワナはハードでした。
とにかく町と町の距離が長くて象が出る。
まあ、こういうのこそ、The冒険!っていう感じがして一番楽しいんですけどね。
まあ、ボツワナは大変でした。
いや、アフリカはだいたいどこでも何かしら大変なんですけどね。

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動物も象とかじゃなくて、ロバくらいなら微笑ましく写真を撮っていられるんですけどね。象はアカンです。

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世界一周するオートバイ乗りさんと記念写真を撮ったりしつつ。
彼はヨーロッパ人で、コンサルティングだか何だかの仕事をしていて、クラウドファンディングだか何だかしながらしていました。

でも、私の自転車もソーラーパネルなんか付けてると、オートバイと並べてみても何となくカッコいいでしょ?

現実にはソーラーパネルなんか使わなくたって、宿でモバイルバッテリーに充電すればOKなんですけどね。

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象注意の看板は恐ろしかったですが。
ナミビアではイノシシ注意の看板に。イノシシならいくら出てきても、きっと命に別状はないでしょう。

ちなみに、ボツワナとナミビアの辺りは、今度はカラハリ砂漠っていうエリアになって、漫画のような砂漠ではないですが、やっぱり町は少ないです。

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さて、あれこれしていると、ボツワナもゴールです。
今度ボツワナに行くときは、家族でランクルでもレンタカーしてサファリめぐりなんて、ブルジョワな旅も良いですね。

ボツワナの次はナミビア

ナミビアは準先進国とも言われます。
実際ボツワナ辺りから、かなりいろんなことがまともになってきます。
大きい町には、きちんとしたショッピングセンターがあったり、スーパーなんかは本当にまともな品揃えです。

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余談ですが、スーパーが進化して良いことと言いますと、まず醤油が手に入ることですね。

ペットボトルに醤油や砂糖を移しておくと、かばんの中が天国になりにくくて良いです。

1.5リットルのコカ・コーラは、自転車旅の間だけですね。いつでもカロリー不足なので、コーラは大きいボトルでぐびぐび飲めます。
余ったコーラを使うと肉じゃがおいしいです。

日本の醤油の味じゃないので、おそらく魚醤というやつだと思います。
いや、料理は詳しくないので分かりませんが。
美味しくないだけで大豆の醤油なのかな?

何にせ、醤油があれば肉じゃがが作れます。
砂糖、牛肉とジャガイモはどこの国でも手に入りますからね。

その他、写真のSAFARIのように、外人が好きそうなケミカルな味のする香辛料や、魚の缶詰なんかも手に入るので、料理が飛躍的に良くなります。

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↑ナミビアのゴバビス。ボツワナの国境から、1日自転車をこぐと着く町です。

決して大きい街ではないですが。
写真を見るからに、
「え? アフリカ?」
という雰囲気になりますね。
ヨーロッパと言われても信じちゃいそうです。

ナミビアに入るとアフリカ感が一気になくなります。
「アフリカ感」っていう言葉も、アフリカを見下しているようであまり良くはないのですが、それでも、実際に自転車でゆっくりと自分の足で、アフリカの空気を感じて旅をしていると、ナミビアっていうのは、それまでのアフリカの雰囲気が一気になくなります。
(ボツワナはボツワナで、どうぶつ奇想天外過ぎて特殊なんですけど)

ストリートチルドレン登場

そして、スーパーの前にはストリートチルドレンが現れました。
スーパーで買い物をするお金持ちに、恵んでくれと求めるわけです。

「アフリカだとそこまででも物乞いはいたじゃん?」
と思うかもしれません。

これ、不思議なもので、マラウィやタンザニアなんかでは、笑顔で「ギブミーマネー」なんです。
不謹慎な言い方ではありますが、ある種の爽やかささえあるのです。

これに対して、ナミビアのスーパーの前のストリートチルドレンは、とても表情が暗いんです。
罪悪感というのでしょうか。
悪いことをしているような感じがあるんですね。

「貧乏は悪なのか?」

このことを考えると、
「貧乏は悪なのか?」
という問題に行き当たると思うんです。

本来、貧乏って悪いことじゃないんですよ。
でも、みんなお金持ちな世界で自分だけ貧乏ってなると、なんだか惨めな気持ちがしちゃうんだと思うんです。

これ、アフリカに限らず、日本でもそうですよね。
きちんと労働していれば、アルバイトであろうと正社員であろうと、人間として何も問題ないはずなのですが、
「正社員の職が見付からない・・・」
ということで、悲しい気持ちになってしまう方はいると思うんです。

タンザニアを走っていた時期に、マンゴー事件があった少し前くらいの時に、実はある村の入口で、ちょっと頭がパーのおじさんに絡まれたことがあります。

最初は、そのおじさんが頭がパーの人とは知らないもんで、普通に話していたんですけど、どうも話が噛み合わない。

変だなと思っていたら周囲にいた村人が笑っている。
それで、
「ああ、このおじさんは頭がパーで、それに気付かない自転車に乗った外国人が絡まれているのが、はたから見ていて面白かったんだな」と気付いたわけです。

生きる方法が何かしらあるということ

それでも、頭がパーのおじさんを、みんなが受け入れている部分があるんです。
笑っているけれど、悪意がないんです。

馬鹿にするし、笑っているけれど、障害者に対する保障のない国で、頭がパーの人が生きているってことは、この頭がパーのおじさんにも生きる方法が何かしらあるということなんです。

みんな笑って、バカにするけど、何かしら仕事を分けてあげているか、食料をわけてあげているか。

もしくは、あのおじさんにしか出来ない仕事があるのかもしれませんし。
はたまた、みんな仕事がないので、仕事がなくたって生きていける世界なのかもしれませんし。

まあ、そんなこと、言葉も分からないですし、質問したわけでもないので、
真相は分からないんですけどね。

少なくとも、みんな馬鹿にして笑っているけど、不思議な温かみは感じたので、たぶん、あの村には、あのおじさんの居場所があるんだろうなって思います。

タンザニアやマラウィの場合、村人のほとんどが貧しくて、仕事がない人も多い世界でしたが、ナミビアは、スーパーの前でお金を下さいと言うと、『悲しさ』が漂ってしまう。

それは、僕の感じ方の問題もあるでしょうけど。
やっぱり表情が明確に違いました。

お金以外にも、単純な気候的な原因なんかもあるかもしれませんし、
いろんなことがあるとは思うんですけどね。

何でしょうね。
ナミビアは、急にアフリカが終わっちゃうんです。

実際には急でもなくて、ボツワナの大きい都市なんかはかなりアフリカが終わり始めるんですけど。
それでも、ナミビアは別格ですね。

アフリカが終わる。

いや、そういうこというと、アフリカに対して差別的じゃないか、って話でもあるんですけど。
でも、一つ前の国まで、象が道を歩いていたのに、国境を越えるとスーパーの前にストリートチルドレンが現れてしまう。

言葉で表すのは難しいですけど、「アフリカの終わり」を感じたんですね。それではまた!

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追伸

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