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蓮の門〔はすのと/俳句〕

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自作の俳句、フォローしてる方々の素敵な俳句をまとめています
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記事一覧

夏茜いつでも未完成な空 【句会】

夏茜いつでも未完成な空 【句会】

ハイクサークル第9回メンバーシップ句会に投句した5句です。サークルの皆さま、いつもありがとうございます!!

風死して跳ねるトートのピアノ柄



夏茜いつでも未完成な空



青紫蘇の余るひと葉のあそび方



気がつけばモノトーンばかり
ダリア挿す



古書店が並びていなす初嵐
#俳句 #詩歌 #詩 #現代語俳句の会

The singing teenager  【haiku #1】

The singing teenager 【haiku #1】

拙いながら自作俳句を英訳してみました。

チャリ駆けて男子熱唱春の闇

The singing teenager runs bicycle into Spring' Darkness.

季語:春の闇

ChatGPTによる英文校正:
A singing boy rides his bicycle through the darkness of spring.



芍薬よひとえに愛を知る人の

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芍薬よひとえに愛を知る人の 【句会】

芍薬よひとえに愛を知る人の 【句会】

久しぶりにハイクサークルの句会に参加させていただきました! Kusabueさん、サークルの皆さま、ありがとうございましたm(_ _)m



チャリ駆けて男子熱唱春の闇



初虹か憂きと浮きとを架けて消ゆ



不惑の憂い散らして花むしろ



薄暑光スカイツリーの衝天ぞ



芍薬よひとえに愛を知る人の



どれも割と力を入れて書いた句たちでしたが、1、4、5句目を選んでいただけ

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鼻唄がアスパラガスに胡椒ふる(ハイクサークル第6回句会参加)雑記あり

鼻唄がアスパラガスに胡椒ふる(ハイクサークル第6回句会参加)雑記あり

ハイクサークル第6回句会に
参加させて頂きました!



あさがおを蒔く姉と蒔く弟よ



家までの2分打たれて良し穀雨



鼻唄がアスパラガスに胡椒ふる



鶯の声と声との間に空ぞ



水音よ待人の棲む春の暮



Kusabueさん、サークル句会の皆さん
いつもありがとうございます!



ちょっと雑記+写真

以前も書いたように4月は不運の連続。ようやくそれを抜け出せたと

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堅雪の野に暁光の宿るまで(ハイクサークル第4回句会参加)

堅雪の野に暁光の宿るまで(ハイクサークル第4回句会参加)

ハイクサークルの主宰する
第4回句会への参加作品、五句です



飯蛸の碗に磯辺の音がして



灯りなき屋形一艘春浅し



春塵か地蔵菩薩の布の朱



液晶に蕨餅食う我の影



堅雪の野に暁光の宿るまで



Kusabueさん、サークル句会の皆さん
いつもありがとうございます!


#俳句 #詩 #ポエム #現代語俳句 #ハイクサークル

慶び重【ハイクサークル寄稿七句】

慶び重【ハイクサークル寄稿七句】

noteでのご縁から俳句を始めて2年ほどが経ちました。今回、平素よりお世話になっているハイクサークルより七句寄稿という貴重な機会を頂きました。主宰のKusabueさん、ありがとうございます!

普段は「一句入魂!」と力んでしまいがちなのですが、七句ということで逆に肩の力を抜いて詠めたように思います。せっかくの一月ですので新年のめでたさを意識しつつ、また普段から持ち合わせている詩情もなくさないよう、

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山神の鞭ひと振りか北おろし(サークル句会第2回参加、五句)

山神の鞭ひと振りか北おろし(サークル句会第2回参加、五句)

ハイクサークルが主催した句会への参加作品、五句です。久々の参加でしたが気持ちよく詠めました(^○^)



冬晴れのベビーカーから伸びる手よ



袖口はニットの緋色前を向く



蔦枯れて生家の壁はまだ白い



クリスマスローズ射す陽のやわらかく



山神の鞭ひと振りか北おろし



Kusabueさん、サークル句会の皆さん
いつもありがとうございます!
#俳句 #haiku

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【Twitterに投稿した俳句】

◯ 感嘆符は闇に吸われて名月ぞ

◯ 名月か憚らず縁石にのぼる

◯ 落日に手招きしても糸薄

#俳句 #haiku #習作 #秋 #現代語俳句 #現代語俳句の会

【Twitterに投稿した俳句】

◯ 山拝む天地あわいに秋霞

◯ 黄昏れる谷中の坂よ律の風

◯ 湿原に咲く初鴨の翠玉よ

#俳句 #haiku #習作
#現代語俳句 #現代語俳句の会

【Twitterに投稿した俳句】

◯ 秋雨はガードレールの錆に這う

◯ 肩掛けの紐ずり落ちて秋気澄む

◯ 紋の蝶ゆれて止まるか秋扇

#俳句 #haiku #習作
#現代語俳句 #現代語俳句の会

【お久しぶりの俳句】

◯ わたる夜の背にも先にも大花火

◯ 雨粒を荷にしなだれて稲の秋

◯ 秋雨か旧病棟の壁の色

観察と思索とを並行することは難しいが可能
(のはず)
#俳句 #haiku #習作 #現代語俳句 #現代語俳句の会

2021上半期自句/小エッセイ「体験ベース」

2021上半期自句/小エッセイ「体験ベース」

2021年の上半期、1月から4月まで句会に参加させて頂きました。その後はしばらくお休みしていたのですが、先日主催のKusabueさんが総評をして下さり、上半期の一句と佳作としていくつか選出して頂きました。

⭐︎

大空を一葉にして枯欅

吹いてまた吹き荒れてまた淑気立つ

紅梅の一本が張る結界か

春暁の連れてきた語を書き留めて

初桜この日散りゆく人もいて

⭐︎

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昨年の句作も含め、

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現代語メール句会  2021年 〜上半期の1句・佳作〜

現代語メール句会 2021年 〜上半期の1句・佳作〜

現代語メール句会と題して、
2021年1月〜6月まで、
みなさまの作品を募集していました。

「上半期の1句」と「佳作」を
選ばせていだだきました。

以下その作品です。

現代語メール句会
2021年

◇ 上半期の1句 ◇

大空を一葉にして枯欅
矢口れんと

上半期の1句は、矢口さんのこの句に。葉を落とした冬の欅(けやき)の木。いまは枝をひろびろと広げて、まるで大空を一枚の葉っぱにしているか

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