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矢口れんと
2020年12月31日 10:37
戦友の姿が見えない ずっと傍にいたはず 僕が戦うべきでなかったものを 僕の代わりに 掴み 拐い 去っていったか 虚空へと 息吹と笑顔を感じている 歴史とは心のことだ**今年も大変お世話になりました!どうぞ良い年をお迎えくださいm(_ _)m #詩 #詩歌 #ポエム
2020年12月22日 10:14
2020年12月21日 08:01
「海岸線の裸足」 冬至の微光を追いかけて 阻む海岸線には裸足 線をなぞるように並ぶ裸足 誰もが何かを待つ人だった 去ってしまったひとを 追いかけてくるひとを 待つ人だ 微光は薄雲に弱められ 海鳥の群れに散乱されて ひとつ またひとつと 内陸へと歩み出す裸足を見た 海岸線が疎らになっていき わたしは 目の届くところにいる人たちを 勝手
2020年12月10日 13:20
拙著、詩集『青い風花/巡る風花』より一部作品を掲載させて頂きます。*ㅤ パトスの木 祈り 涙に 変わり 木が癒しではなくなった 口にしたんだ 愛されたい と その前にあった 好き は言えずに その実 誰かの ために 木が育ててきたわけじゃない もぎ取ろうとして 手を伸ばす 触れられないよ 好き がこわくて 誰にも さらわれないで ほしいよ 誰のためにも な
2020年12月17日 10:48
本詩作は仏教詩人アシュヴァゴーシャ(漢訳名:馬鳴)の伝説に基づいて創作したものです。彼の伝説について語る前に、インド古典文学史の簡単な解説をしておきます。しばし脱線をお許しください。解説なんて読みたくないよ〜、という方は退出ではなく是非スクロールでm(._.)m昨今、インド映画・インド神話が流行を見せており、二大叙事詩『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』の名も広く知れ渡っていることでしょう。これ
2020年12月8日 17:00
「四行詩???」 心臓に腕 腎臓に目玉 などと書かれた メモの旅立ちを見送る窓辺 歳月に裁断される言葉たち 赤らんで ──歩み出す── 背を飾る花吹雪** #詩 #ポエム #詩歌 #文芸 #創作
2020年12月1日 15:25
12.ㅤ 衣の裏でそっと抱きしめた 薄紅のまま残された心 くすんだ紅と秋の空色は 今宵 別の色恋へと向かうㅤ* 薄紅(うすくれない) 紅(べに)◇14.ㅤ 蜜も涙も溶けて溢れて 小さい器を恨めしく見ていた 月影も届かない窓下の長夜 明ける頃には 海の一部でいたかったのにㅤ◇9.ㅤ 過ぎ去ったとて ここにあります 高ぶるほどに留まる