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無題from宇宙人

ルールを疑ったら、ゲームにならない。
前提を疑うことは重大な危険を孕んでいる。

1+1=2という答えで躓いてはいけない。
たちまちその先の問題を解き進めることができなくなる。

「この世界は、もっともっと大きな存在が作った大きな仮想空間なんじゃないか?」
「なぜ生まれることを自ら選べないのか?」
「どうして悲しい出来事が存在するのか?」
そんなことを、年を重ねても夢想している。

ごくごくたまに、身近にいる比較的ねじくれた質の人にそういった類のことを聞いてしまうことがある。
心細くて、同じ星出身の住人を探している。

反応は2種類に分かれる。
ひとりは、目を丸くして、戸惑い、「考えたことないなあ」と教えてくれる。
そうじゃない方は、遠い目をして、「そんな時期もあったなあ」と、微笑んでくれる。
どっちも、私の住んでいた星からはだいぶ遠い場所にある、穏やかな土地の住人。

対して私は、優しいみんなに一緒にゲームしようって誘ってもらったにも関わらず、
「どうしてこのサイコロの目は6なの??」
って発狂したくてうずうずしている痛々しいクリーチャーだ。

宇宙人ハ、
今日モこの惑星の片隅で、
こっそり生キテいる。ノダ。

👾


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