- 運営しているクリエイター
#好き
060_タイムリミット~今の幸福を抱きしめて~
「久しぶりすぎて、さやかの唇を忘れかけたわ」
「思い出してくれた?」
「うん」
「よかったー」
ボクは、いつもの席で、
彼女が作るハイボールを
飲んだ。
「いろいろあったみたいだけど、何があったの?」
「うん、いろいろあったよ」
「思い出したくない感じだね」
「うん、そうだね」
「じゃあ楽しかった話して、雪山行ってきたんでしょ?」
「うん、それはすっごく楽しかったよ」
そう言って、
彼
069_ホワイトデー ~匂いに導かれて~
3月16日(月)
19時05分
予約していたお店に到着。
ボクは、どのタイミングで、
バレンタインデーのお返しを渡すか、
見計らっていた。
まずは、
会っていなかった1週間の話を
お互いに話をした。
だいたい彼女が、7割くらい。
ボクは、3割くらい。
そんな調子で、ボクらの会話は、
いつも成り立っていた。
ボクは彼女の話を聞きながら、
彼女の顔を見ているだけで幸せで、
それを素直に彼女にも伝
075_忘れられないデート~part.1~
3月24日(火)
今日のことが楽しみすぎて、
睡眠不足のボクだけど、
彼女の誕生日以来のデートだから、
朝からボクのテンションは高かった。
彼女とは、
ボクの会社の近くの駅に、
16時に待ち合わせ。
ボクの心の中では、
既にカウントダウンが始まっていた
こんなにも、
彼女に会えることが、
嬉しいなんて。
心の声が漏れないように、
溢れる想いが飛び出ないように、
ボクは必死にこらえて、
出社