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Mを歌ってくれたM

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いちゃキャバ嬢をマジで好きになってしまった男の波乱万丈の物語
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#好き

059_拗ねてるの?会いたいの?

059_拗ねてるの?会いたいの?

3月5日(木)13時30分

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ごめん、
2月のおしまいに
親とケンカして、
そのままサークルの合宿に行ってて、
メンバー以外との交流を絶ってて、
全然LINEをみてなかった。

心配かけてごめんね。
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こんな内容のLINEだった。

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060_タイムリミット~今の幸福を抱きしめて~

060_タイムリミット~今の幸福を抱きしめて~

「久しぶりすぎて、さやかの唇を忘れかけたわ」
「思い出してくれた?」

「うん」
「よかったー」

ボクは、いつもの席で、
彼女が作るハイボールを
飲んだ。

「いろいろあったみたいだけど、何があったの?」
「うん、いろいろあったよ」

「思い出したくない感じだね」
「うん、そうだね」

「じゃあ楽しかった話して、雪山行ってきたんでしょ?」
「うん、それはすっごく楽しかったよ」

そう言って、

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069_ホワイトデー ~匂いに導かれて~

069_ホワイトデー ~匂いに導かれて~

3月16日(月)
19時05分
予約していたお店に到着。
ボクは、どのタイミングで、
バレンタインデーのお返しを渡すか、
見計らっていた。

まずは、
会っていなかった1週間の話を
お互いに話をした。

だいたい彼女が、7割くらい。
ボクは、3割くらい。
そんな調子で、ボクらの会話は、
いつも成り立っていた。

ボクは彼女の話を聞きながら、
彼女の顔を見ているだけで幸せで、
それを素直に彼女にも伝

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075_忘れられないデート~part.1~

075_忘れられないデート~part.1~

3月24日(火)
今日のことが楽しみすぎて、
睡眠不足のボクだけど、
彼女の誕生日以来のデートだから、
朝からボクのテンションは高かった。

彼女とは、
ボクの会社の近くの駅に、
16時に待ち合わせ。

ボクの心の中では、
既にカウントダウンが始まっていた

こんなにも、
彼女に会えることが、
嬉しいなんて。

心の声が漏れないように、
溢れる想いが飛び出ないように、
ボクは必死にこらえて、
出社

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