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詩集

55
心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2021年10月の記事一覧

詩 「邂逅へと続く道」

詩 「邂逅へと続く道」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

深い緑から射す
午後の木漏れ日よ

光と影がなす
おだやかなたわむれに
心澄みなす

あなたの元へと向かう
まっすぐに続く道

頑なに意地を張る
心の鎧を紐解く

凝り固まっていた感情は
砂となってこぼれ落ちてゆく

参道に吹き抜ける
刹那の風はささやく
" 自分自身の物語を生きよ"と

あなたの心へと出会う
邂逅へと続く道

〜°

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詩 「Twilight」

詩 「Twilight」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

青い鳥の夢を見た

夢を見ている間
青い鳥に導かれるまゝ
得も知れない幸福感に
包まれているかのようだった

眠りとは__
「死」の誘ないなのだろうか
眠っている間
意識は冥府を彷徨う

やがて夜明けを迎える
それは夢から現実へと
ふたつの世界の境界が
入れ替わる時

厳しい現実に目を醒まそうと
ブラックコーヒーを淹れ
煙草に火を点す

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詩 「渡良瀬橋で 夕焼けを」

詩 「渡良瀬橋で 夕焼けを」

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大いなる川の流れに
仄めかしい光と影が
綾となって水面に映る

自分の心を見つめ直す
胸奥に溜めていたものは
静かな時の流れに溶け出して
心が洗われてゆく

一条の光を帯びた
さざなみの稜線よ
遥かなる時の奏でに
人の想いをのせて
るゝと揺蕩う

渡良瀬橋で 夕焼けを

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

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詩 「恋愛小説(ロマンス)」

詩 「恋愛小説(ロマンス)」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

秋桜を夕陽にかざしてみる

夕陽の射す方に向かって
手を差し伸ばしている草木が
セピア色の切り絵のように映る

夕陽との別れを名残り惜しむ
だけどその想いは遥か___
届かないでいるように見えた

秋桜を夕陽にかざしてみる

茜さす 想い出はセピアなれど
恋愛小説の一ページは蘇る
その物語は読み終えることはなく

ページにそっとしお

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