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読書記録_本

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読書(漫画以外)の記録。 名前が覚えられないため、外国の本があまり読めない。まほろ市出身。 Instagramにも載せています。 https://www.instagram.co…
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#小学館

『チ。―地球の運動について―』1-4集 魚豊

『チ。―地球の運動について―』1-4集 魚豊

先の見えない山道を登っていて、ふと目の前が広けることがある。映画や壮大なPRGのオープニングに、音楽に、心が広がって軽やかになることがある。このマンガには「それ」がある。

ストーリーは拷問から始まる。そういうシーンが苦手なので「読まなきゃよかったかも」と思う。C教に叛く異端思想とされる研究資料の在処を吐かせるために拷問が行われている。C教は地動説をとっており、地動説はもってのほかなのだ。

世間

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『女に生まれてモヤってる!』 中野信子、ジェーン・スー

『女に生まれてモヤってる!』 中野信子、ジェーン・スー

女に生まれたから」というより、私は「空気を読まなければならない日本に生まれたから」「細かいことを気にする私に生まれたから」モヤってるという気持ちが強い。中高女子校で、女しかいない世界でも別に楽しかったわけではないし。でも私の好きなジェーン・スーさんの本だし、と読んでみたこの本。これは先達によるラブレターのような本だった。

コラムニストのジェーン・スーさんと脳学者の中野信子さんによる対談。ジェーン

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『ミステリと言う勿れ』5巻 田村由美

『ミステリと言う勿れ』5巻 田村由美

さすが…さすがすぎる田村由美先生…。人に勧めると「面白い(マジ顔で)」という感想が返ってくるマンガ。名作『BASARA』は27巻、『7SEEDS』は35巻まで行っているけれど、まだ5巻なので全然追いつけます。

友達のいない大学生、久能整(くのうととのう)が細かいことに気づいたり、会話をしながら謎を解いていくミステリ。冤罪で警察に拘留されても、刑事たちの心を一人ずつ掴んでいき、疑惑を晴らす。情熱的

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『細野不二彦短編集』2,3 細野不二彦

『細野不二彦短編集』2,3 細野不二彦

お盆に実家に帰ったら「読む?」と母から言われたのでありがたく読む。彼女は『ギャラリーフェイク』が好きなのだ。私も好きだけど。1巻がなかったらしいので、2巻と3巻。

『ギャラリーフェイク』の細野不二彦さんによる短編集。私は一時期、骨董屋に勤めていてその時に勉強を兼ねて読んだのが『へうげもの』と『ギャラリーフェイク』。(私は何か新しい知識を入れようとするときはまず漫画を探す。発酵、医療、日本/ローマ

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『インドまで行ってきた!』 堀田あきお&かよ

『インドまで行ってきた!』 堀田あきお&かよ

図書館に・・・漫画がある・・・!読む!インド行ったことあるし、ということで借りた。私は「本」(ここでの定義は活字ベースのもの。小説、エッセイ、自己啓発本、技術書など)と漫画であれば、漫画のほうが好き。というか音楽や動画といったエンタテイメントジャンルの中で一番好きだ。でも漫画は図書館にない。私は単行本を15分弱(漫画喫茶で『インベスターZ』を読んだ場合)で読めてしまうので、コストパフォーマンスが悪

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『ミステリと言う勿れ』 1-4巻 田村由美

『ミステリと言う勿れ』 1-4巻 田村由美

むしゃくしゃすることがあった。気分を変えたい。「漫画だ、漫画の世界に行こう」と本屋に行った。何かいい新刊が出ていないか。見つからない。こんな時につまらない漫画に当たりたくない。もっと悲しい気持ちになるから。ああ、田村由美なら。『BASARA』と『7SEEDS』の田村由美先生なら!と4冊大人買いをした。

主人公は男子大学生の久能整(くのう ととのう)。頭の良い彼が事件に巻き込まれ、話しながら解決し

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