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【日記】12月23日〜12月29日

12月23日
朝、前日に購入した「デヴィッド・バーンズ・アメリカ・ユートピア」のライヴアルバムを聴いて驚愕する。とてつもなく良い。音だけで「ストップ・メイキング・センス」を軽く超えている。これはバーンの全キャリアでもベスト作ではないか。是非ともこの布陣で日本公演をしてもらいたい。

バーンの興奮に打ち震えつつ、日常に生きる
なかなかの忙しさ。ところが金曜日の記憶もまだ新しいからか忙しさを感じなかった。良いのか悪いのか分からないが。

夜、向田邦子さんの肉声を初めて聞く。この方の映像記録は今のところ皆無で、どんな風に話すのかも知らなかった。
とても美しい話し方をする人だなと思いつつ、「向田さんの話し方、誰かに似てる…」とあれこれ思いを巡らせているとふと思い当たる人がいた。それはヒガシノメーコさんだった。
綺麗な文章を書く人は話し方も美しいのだろう。そして向田さんもメーコさんも猫好きである。

2019年、様々な出会いがあったけれど、今年をざっくりと3つに分けるならば「東村山・花とポップス・向田邦子」だったように思う。伊丹十三の本をきっかけに向田さんの本を読むようになり、瞬く間に引き込まれてしまった。優れた小説も多いけれど、自分はエッセイストとしての向田さんの文章が本当に大好きだ。
もし向田さんがあのような形で亡くならずにその後も生きていたら、日本が混迷の道を進んでいった1980年代〜1990年代をどんな風に見据えてどんな文章に書いたのだろうか。

12月24日
日常に生きる
社長のご友人が開いているお店に木製テーブル、椅子、ガラスの棚、ディスプレイ用のボディなどを運搬することになり、ハイエースに4人で乗り込み広尾まで行く。
向かった先は明らかに富裕層が行くようなショッピングセンターで、駐車場に停まっている車は全て高級外車。10年ほど前に新宿で一番古いデパートで働いていたので所謂"バックヤード"と呼ばれるショッピングセンター裏側の様子はどこか懐かしいものがあった。

クリスマスと年末で混み合う道すがら車の窓から大きな病院が見えてふと気がつく。かつて小西康陽さんがクモ膜下出血になった時に入院していた病院だった。
午後は福袋作り。あと50個。

12月25日
日常に生きる
福袋最後の50個を作り終える。計1600個。

都市とカンタータの新曲を聴く。りょうさんとイナダさんのコラボレーションはいよいよ物凄いことになってきた。2020年は都市カンの年になりそう。

12月26日
日常に生きる
残り2日。作り終えた福袋を少しずつ発送していく。ひとつの段ボールに5個ずつ入っている。つまりかなりの数だ。毎年恒例とは言え、なかなかしんどい作業である。

夜、「マスク着用NG問題」で話題の某会社に長年勤めている幼馴染とLINEでやり取り。「マスク着用がニュースになるなんて平和ね」と話していた。会社としてマスク着用以外の方法で感染の予防をしたいものの、その為の経費をどうするかで揉めているそう。ニュースが伝える内容と実際の現場との間には大きな隔たりがあることを知る。

12月27日
日常に生きる
福袋を全て発送する。段ボール160個が並ぶ。巨大なトラックがやって来て積まれていく様を見ながら謎の満足感に浸る。
2019年の仕事も終わり。色々な人達と年の暮れの挨拶を交わす日。お疲れ様でした。

安堵の中、うみのてや笹口騒音オーケストラのDVDをひたすら見る。

12月28日
2019年ベスト・オブ・ラーメンを食らいに行く(向井秀徳風)

その後、慌ただしいデパートの地下に身を置きながら年末を強烈に感じる。
急にザ・スミスが聴きたくなってシングルコレクションを聴く。「could life ever be sane again?」というフレーズを久しぶりに見聞きして胸を突かれる感覚。

12月29日
以前作ってみて美味しかった「世界一美味しいチャーハン」を再び作ってみる。ナルトを刻んだものを追加したところ、このチャーハンにおけるナルトの地味ながら重要な働きを発見した。縁の下の力持ちのような存在。とても美味しかった。
しかし食い気が勝ってしまい'片付けながら作る"という基本的な行動が出来なかった。

諸々の用事を済ませてからNEPOでカタカナとFILMREELが出現するイベントを見に吉祥寺へ。
FILMREELはインフルエンザが完治したばかりのメンバーさんもいたけれど、次第に調子を上げて最後にはガッチリと4人が一つになってFILMREELらしい強靭な音を鳴らしていた。その姿に来年の4人が楽しみになった。

立ち位置が変わったカタカナはタイシン君がそれまでよりアグレッシブに暴れまわるようになって見た目にも音にも訴求力のあるステージングになっていた。1年の最後に新しい試みを行う能動的な姿勢が彼ららしくて嬉しくなりつつ、新しいカタカナがめちゃくちゃカッコ良くてビビってしまった。

帰りは最寄駅までタイシン君と2人で歩く。思えば今年はタイシン君と一緒にステージに立ったことから始まった年。2019年という大きな川をタイシン君も自分ももうすぐ渡り終える。
さて、来年はどんな時になるかな。

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