見出し画像

【日記】11月11日〜11月17日

11月11日
日常に生きる
ベースの日ということで好きなベーシストについて色々考える。元々ドラムを叩いていたこともあってかグッと来るフレーズを弾くベーシストに弱い。さらに言えばライヴハウスでライヴを見ていてもベースラインを聴くだけで思わず心が躍動するようなグルーヴ感覚を持っているベーシストが少なくなったように思う。例えばXTCのコリン・モールディング、例えばポール・マッカートニー、例えばカタカナのヒガシノメーコさんのように。

11月12日
日常に生きる
帰り道にふと思い立って吉祥寺で途中下車する。秋の終わりに差し掛かった吉祥寺は穏やかな幸せの中にあった。
夜、XTC「Nonsuch」をDVDオーディオで聴く。この作品から始まったXTCのニューミックスシリーズで一番好きなミックスがこの作品。が、いかんせん曲が多すぎるのが難点。

11月13日
日常に生きる
大量の重たいニットに腕をやられてしまう。女性はこんなにも重いニットワンピースを着て肩が凝らないのだろうか、などと思いながら作業をする。
夜、XTC「Skylarking」をブルーレイオーディオで聴く。自分が一番好きなXTCの作品。オリジナルミックスとニューミックスの違いは容易に分かる。が、「極性修正ヴァージョン」の音については未だによく分からない。

11月14日
日常に生きる
今度は大量のコートやハンガーにかかったニットワンピースがやってくる。冬物関連もいよいよ大詰めだ。

11月15日
日常に生きる
朝、XTC「Oranges and Lemons」を通して聴いて驚愕する。今まで「曲数が多い」「油絵みたいでちょっと聴くと疲れる」と思って聴かず嫌いしていた。が、改めて聴いたら素晴らしい作品だった。いやはや、恐れ入りました。ごめんなさい。と何度も思いながら聴く。

再び大量のニットに埋もれる。今年の冬は暖かい予報が出ているからかパーカーを増産している様子。

帰り道、勢いでXTC「Oranges and Lemons」ブルーレイオーディオを購入。しかし以前から聞かされていた通り、我が家のプレーヤーでは再生出来ず。恐らく内容を詰め込み過ぎたことが原因でプレーヤーによって読み込みエラーが発生してしまうのだろう。

11月16日
5年前に離別したパートナーの誕生日。長年思い出すこともなかったが、今年は5年、という区切りの年だからか何故かふと思い出した。

気づけば自分が"ひとり"になってもう5年半になる。結局あれから誰とも付き合うこともなく過ごしている。
30を越えると無邪気に恋愛は出来なくなる。恋愛をするにもそれ相応の身分・収入・容姿が必要になる。その全てを持ち得ていない自分はもはや恋愛を諦めているのだろう。と、言いながら「いつか素敵な女性と出会って一緒になる時が来るといいな」という希望もほんの少しだけ持っていたりするけれど、おそらくその希望を胸に秘めたまま歳を重ねて、ある日静かにひとりきりで死ぬのだろう。現実はそんなに甘くないのだ。

特定の誰かと暮らすというのはとても難しい、と経験した。人生も後半に入ると一人では受け止めきれない出来事が次々とやって来る。つまり悲しみや苦しみや寂しさを一人で受け止める覚悟をしなくてはならない。その"覚悟"をそろそろしないといけない時節に差し掛かっているように思う。

数年前に見に行ったとある野外イベントが今年も開催されたそうで、その写真がtwitterに載せられていた。決してひどく寒い日ではなかったのにガラガラの客席。漂うのは空虚な雰囲気。
その写真を見て考え込んでしまう。

11月17日 
昼、買い物に出かける。駅の改札口付近には待ち合わせする人々の姿が見える。
自分は誰かとの待ち合わせの時に感じる軽い緊張感には"今、自分は生きている"という生の実感があると考えている。たとえこれから悲しい話をするための待ち合わせであっても。
だから人が待ち合わせの為に佇んでいる姿を見るのも好きだ。この人はどんな人を待ち、何のために今日会うことになったのだろう。そんな風にあれこれ想像するのが街を歩く時のちょっとした楽しみである。

‪イナダミホさんのワンマンライヴを見に豪徳寺へ。‬
‪全編に渡って溢れる多幸感にふと涙がこぼれそうになる場面がいくつもあって幸せの温泉に浸かっているような気持ち。特に本編ラストの「アイラブユー!」からの「マイ・プレイリスト」はとにかく美しかった。
さらにアルバム製作のクラウドファウンディングが目標額に達するニュースが飛び込んできた。「伝説の夜」とはこういう夜を指すのだろう。

#日記  #雑記 #覚え書き #ベース #バンド #11月11日 #吉祥寺 #幸せ #XTC #オーディオ #DVDオーディオ #ブルーレイ #音楽 #冬 #ニット #痛い #服 #パーカー #思い出 #離別 #街 #暮らし #記憶 #イベント #待ち合わせ #ワンマン #クラウドファウンディング #目標達成 #多幸感