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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌46:腸内細菌を豊かにするとストレスに強くなるというデータ】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

人が1分で読める文字数は約600文字

 今回も短めの内容で腸内細菌の有用性について紹介します。

(蛙・ω・)<ゆっくり知っていってね。


■善玉菌はやはりストレス耐性と相関している

 これまでにも「腸内細菌が豊かだとストレスに強くなる」「ストレスに強くなる結果、社交性が増す」など、ヒトと腸内細菌の関わりが、人の性格や精神面と大きく関わっている。
 ということは紹介してきました。


 なぜかと言うと、腸内細菌がHPA軸『視床下部-下垂体-副腎系(英: hypothalamic-pituitary-adrenal axis)』に作用し、特定の腸内細菌がストレスレベルと相関しているというデータがこれまでの研究で多く存在しているためです。

 2017年の論文

 でも腸内細菌とストレス耐性の信憑性を強化するデータが紹介されています。
 

□マウスを用いた実験にて
ビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌)とラクトバチルス属を持たせたマウスと無菌のマウスでストレスホルモンの分泌量を比較した結果、細菌を持つマウスはストレスホルモンが有意に減少した
 
 
□人に対する実験
プラセボ郡と介入群(ラクトバチルス・カゼイを投与)では8週間後の介入群はコルチゾール(ストレスホルモン)の濃度が減少。バクテロイデス属の占有量が減少していた(善玉菌が増加したことによる)
 
 
以上の結果は、プロバイオティクス摂取がストレスと関連した心身の諸症状を予防または改善する可能性を示している

 
 ビフィズス菌とラクトバチルス属と言えば、人体にメリットを持つ善玉菌として特に有名な2種であり、市販のヨーグルトや発酵食品などに多く含まれる細菌です。
 
(蛙・ω・)<発酵食品を用いた腸活の有用性が示唆されたワケですね。


■ADHD(注意欠如・多動症)にも効果がある可能性

 腸内細菌が生物の行動・性格に関与しているというのは前述しましたが、マウス実験にて『多動性』や『高い不安』を腸内細菌が抑制する可能性が示唆されました。

人工菌叢マウス(腸内細菌を調整したマウス)と通常細菌量のマウスの多動性・不安レベルを比較した結果、人工菌叢マウスは多動性・不安レベル共に通常マウスより大きかった。
 
通常マウスの腸内細菌を移植した結果、人工菌叢マウスの多動性・不安レベルは通常マウスと同程度まで低下した

 人の幼児の性格と腸内細菌の相関を調べた調査でも、腸内細菌が豊かな幼児は社交性が高く、内向的な幼児は腸内細菌量が少なかったことが解っています。
 
 この事から、腸内細菌のバランスが人の行動にも関与している可能性は高く、ADHDなどの「不注意」「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害を、腸内細菌によって抑制・改善できる可能性が示唆されています。


 という所で今回は以上です(o・ω・o)
 
 マウス実験のデータは多く存在しますが、人を対象にした臨床研究はまだまだ数が足りないらしく、正確性には乏しいとのこと。
 ただし、脳と腸は直接器官で繋がっているため、腸内細菌と脳機能が密接に関与しているのは想像に難くないワケです。
 
 また、今回紹介したように人の身体にとってプラスになる細菌、ビフィズス菌やラクトバチルス属が脳や精神面にも効果を発揮することは確かです。
 
『腸活』と言うと「便秘とかに効くんでしょ?」というイメージを持っている人も少なくないと思いますが、『腸活・腸内細菌の活性化』というもっと大きな認識が拡がってほしい、と思っています(o・ω・o)

 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた〜(o・ω・o)ノシ



 



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