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【noteで学ぶ健康習慣の科学78:『先延ばし癖』と『ネガティブ感情』の関係】

 仕事、プライベートで起こりうる『先延ばし』に関するお話。

「やらなくちゃいけないと解っているのに先延ばししてしまう」というやつです。

■参考論文

 端的に結論から書きますと、

✅ネガティブな感情が高いときは先延ばしが発生する

 となっています。
 逆に、幸福感が高いポジティブな時は先延ばしは起こりにくくなる、とのこと。

 要因には色々あるんですが、『先延ばし癖×ネガティブ感情』に関して言うと、不安やストレスを回避するために先延ばしをする。

 ということが解っています。
 これは前に書いた『防衛スタイル』でも紹介したもので、以下が挙げられます。

『抑圧:嫌な事から目をそらし、「忘れる」「なかったことにする」など』※もっとも多いとされる防衛スタイル。

『逃避:ストレスや困難から逃れようとする「現実逃避」「空想逃避」「病気逃避」が存在する』

 参考論文では、1200人の学生を対象に、気分と先延ばしの相関性を調査。

①ネガティブな感情が強い日の翌日は作業の先延ばしが増える

②ポジティブな感情は作業の先延ばしと相関性がなかった。(先延ばしが起きるかもしれないし起きないかもしれない)

③先延ばしをした翌日にネガティブ感情になるとは限らない

 とのことで、ストレスや不安など、『ネガティブ感情』が先にあることで、『先延ばし』が発生する可能性が高くなることが解りました。
 また、その逆のパターンの相関性は弱いということです。

 
 人は実行した後に起きるかもしれない失敗や、未知の未来への不安(ストレス)を回避するために先延ばしをする。

 
 ってコト。
 
 で、先延ばしの回避策は?

 って話ですが、

『セルフコンパッション』を鍛えると先延ばしが減少する。

 というのが解決策の1つ。
『セルフコンパッション』とはありのままの自分を受け入れ、許す(自分に優しくする)。
 というもの。

 簡単に言うと「ストレスへの耐性を高める」のと、「失敗したとしても自分を責めない(失敗を許容する)」という認知の力を高めましょう。という感じ。
 鍛える方法や『セルフコンパッション』に関する関連書はたくさんあるので、気になる方は本を手にとってみてもいいかも。

■クリスティン・ネフ著『セルフ・コンパッション』

 また、パレオさんのブログでも効果的なセルフコンパッショントレーニングの6つの方法が解説されています。

■『セルフコンパッション』を鍛える6つのトレーニング法

 カエルが過去に紹介した『慈悲の瞑想』なんかもその1つなのでコチラに載せておきます。

■慈悲の瞑想

  
 先延ばし癖を改善して悪いことは無いと思いますし、セルフコンパッションを鍛えることで日常のストレスや不安を解消できるというのも大変良いことだと思いますので、ぜひ参考にどうぞ(o・ω・o)


【参考記事】


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