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にこ太郎
2021年9月30日 16:03
この世界は宇宙が始まったときから今に至るまで連続体である。道教の始祖である老子と荘子は「この世界は連続体である」と説き、道徳を世に広めた儒教の始祖孔子は「この世界は不連続体である」と説く。文字通り受け取り、この世が連続体であるとしたら、すべての区別や差別はなくなる。しかし、法律は決まらず、混沌とした状態に陥る。この世が不連続体であるとしたら、法律は決まり、人々を治めることができるが、区別や
2021年4月5日 11:36
荘子は紀元前369年頃から紀元前286年頃にいたとされる人物で、万物斉同と因循主義によって精神の自由と平安を求めた中国の思想家で、道教の始祖の一人とされる人物だ。そんな荘子の著書が『荘子』である。といっても『荘子』の著者はそのすべてが荘子というわけではなく、『荘子』は前漢(紀元前206年-8年)の初めごろまでのほぼ百五十年間にわたる荘子学派の集積であり、荘子自身がどれを書いたかということは正確
2021年4月4日 21:59
中国には道教という土着の民族宗教がある。それは日本でいう神道や、インドのヒンドゥー教のように、誰か明確な開祖がいるわけではない自然発生的な宗教である。自然発生的宗教は、民族特有の精神性が反映された思想体系であり、そういった意味で道教は、古代中国人の精神性といっても過言ではないわけである。そんな道教では、道(タオ)といった概念を最上の思想と考える。では、道とは一体なんなのか。道とは、真理であ
2021年3月27日 17:20
聖人…なんと尊い響き…、そして我々一般人とはあまりにもかけ離れた存在…、ああ、しかし、聖人とは一体…?今回はそんな謎に満ち溢れた聖人についてよく分かる『論語』という書物について説明していく。『論語』とは春秋時代(紀元前770年)の中国の哲学者である孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子たちが記録した書物である。『論語』は孔子を始祖とする思考、信仰の体系である儒教の経書の1つに数えられる