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Kusabue/現代俳句 +AI
2019年10月8日 18:05
「 地球ひとつぶ 」~現代語俳句集~大ぞらを引っぱりつつよ林檎もぐ林檎もぐ空からあたえられるままひとり立つ大きな秋のまんなかに気がとおくなるまで嶺は秋澄んできつつきにこころが遠くなるよ山こだまして啄木鳥の山しんしんとひとすじにこころのおくへ紅葉川神戸という銀河今宵もきららかに顔あげてじんるいがまた月へゆく古酒くんでこよい人生とおく澄む◇大横綱なん
2019年9月9日 06:00
「 風の原 」~現代語俳句集~国じゅうのかおというかお大夕焼のこすものアロハしかない今生よどのひとも九月になってゆく風か秋の蚊はもうたましいのとぶ音よひぐらしの日ごとに遠ざかる声よ髪たかくゆいあげてより爽やかに母のこえ子のこえ虫のこえのなかスカイツリーそびえて霧の大海原襟たててこの世去りゆくひとか霧ぼんやりとあかるむ霧が佐渡ヶ島たましいになってさまよ
2019年8月26日 15:05
「 とおざかる香 」~現代語俳句集~スカイツリー空新涼ということか街にいてこころは風のすすきはら鳥わたる国さかえてもほろびてもかお上げて香につつまれる金木犀靴のおとどのじんせいも霧のなかほんとうのかおはひとつよ鏡の秋生きること死ぬこと天の河のしたかわらない村にかわらず小鳥来る◇目つむって天上を聴くひぐらしよあらいあげた墓のかなたの終戦日死者たちも
2019年7月29日 19:02
「ひるがえれ」~現代語俳句集~ゆかた着てこころ遠くにある人よすれちがう衣更えの香するひととちんもくも言葉のひとつほたる籠あかん坊はまるごといのち天花粉選挙あとかみなり雨か梅雨明けかかお上げてながい沈黙梅雨明けるわらう子が世のまんなかにかき氷おんならが平和にする世日傘ゆくにっぽんがこころにひびく風鈴よ◇おおぞらの果てのはてより蝉時雨気高さのメロンが
2019年7月16日 19:46
「 夜もにぎやか 」~現代語俳句集~夜ぞらには星飾りつけたなばた竹にぎわってしずかなひと夜七夕竹たましいがいとおしいひと夕涼みたびびとにひろがる地球半ズボンおおぞらをしずめる嶺よ蝉しぐれ神鳴りと書いてますます恐ろしく音がない地球に一人キャンプの火かたりあうあの日この日よ時計草手を打ってあるきあるくよ蚊一匹うなぎ屋でとおす最後の最期まで◇ふるさとが
2019年6月25日 19:13
「 五月富士 」~現代語俳句集~母という素朴なひとよ五月富士寝ころんで宇宙に一人夏座敷人生をとおく泳いできたことよさいげつのいよいよしずか青すだれものおとの絶えたふるさと雲の峰鮎のぼる川のこれまでこれからよわらうこえ富士へひびくよ夕涼み◇さいげつのはるかさに滝とどろくかぼうぜんとながめて誰も梅雨に入る厳島しずかに夏の霧のなかところてん皿一杯の大自