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その日を摘め

SEIZE THE DAY

=その日を摘め

毎日やり残すことがないように過ごしましょう。

という意味です。

人生一度きりですから、
悔いのないように過ごしたいものです。

終わる瞬間に良い人生だったと思えればそれ以上に素晴らしいことはありません。

逆に、他のすべてが満たされても、
死ぬ前にいい人生だったと思えなければ悲しいです。

しかし、

死ぬ前。

という現状から最も遠い自分を想像するのは簡単なことではありません。

ですから、死ぬ前まで見通せるほどの視野を日々鍛えていくことが重要です。

今回は死を見通すために役立つ、
「その日を摘め」という言葉について考えてみます。

今の積み重ね

人生と言うと漠然としていて掴みどころがないと感じるかもしれませんが、

実態は、1日の積み重ねです。

1日を摘むというのは、
つまりは1日で得られるものを、
余すところなく収穫し、
身にするということです。

農作物をせっかく育てても収穫しなければ、
腹を満たすことはできません。

農作物は放置しても、
地面に落ちて芽を出し、また収穫のチャンスがありますが、

私達の1日は摘まなければ、
収穫のチャンスは二度と来ません。

そんな1日の積み重ねで人生は構成されています。

86400円

もし毎日、
86400円があなたの銀行口座に振り込まれるとします。
しかし、そのお金はその日のうちに使い切らなければ消滅してしまいます。
明日になれば再度86400円が振り込まれますが、
前日振り込まれた分は消滅します。

あなたはどうしますか?


おそらくほとんど全ての人が、
毎日きっちり使い切ると思います。

この86400という数字は、
1日を秒の単位に変換したものです。

1日=86400秒

です。

その日を摘む。というのは、
86400円をすべて使い切る。

と決めたときの感覚と同じです。

ただ今に在る

しかし、1日が大切だからといって、

その日を摘まなければ!

と焦るべきではありません。

摘むというのは何かを習得したり、
毎日違うことをしたり、
違う人にあったりということだけを指すのではありません。

ダラダラして何もしない日があっても構いません。

では、何を持って「摘む」というのか?

人それぞれ解釈があり、
自分自身で内省すべき問題ですが、
ここで一つの考えを提案します。

「摘む」それは、今に在るということです。

私たちはつい、過去や未来に焦点が合い、後悔や不安を感じてしまいます。

しかし、実際に体験できるのは今だけです。

今以外にエネルギーが向きすぎるのは、無駄なエネルギーの消耗です。

たしかに、
過去の失敗から学んだり、未来に焦点を当て、
目標を設定したりする時間は必要ですが、
あくまでも今を充実させるためのきっかけに過ぎません。

そこにエネルギーを割きすぎると、今がおろそかになってしまいます。

今夢中になり、今感じ、今気づくことで、その瞬間を摘むことができるのです。

周りから見て、
何一つ生産的なことをしていないとみなされても、今幸せを感じていれば、それはそれでその日を摘んでいるのです。

常に何かを生産しなければいけないわけではありません。

毎瞬、
自分の意志で、今この瞬間を感じていれば良いのです。

今この瞬間に注目し続けるのが、
今この瞬間を「摘む」ということなのです。

そして、その日を摘む手段は、
その時々のマイブームで変わるでしょう。

あるときはスポーツ、
あるときはビジネス、
あるときは旅、
あるときはリラックスすること。

そこにあなたの意識があり、
他人の価値観や、過去や未来への囚われがなければ、
その日を摘んでいることになります。

毎日一貫性がないと感じても構いません。
点と点がどのように繋がるかは、
点を打っている段階では分からなくて当然です。

線になるのは死の直前です。

毎日を摘んでいけば、
死ぬ間際に見る走馬灯はきっと素晴らしいものになるでしょう。

参考

ケビン・クルーズ 著『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』

https://a.r10.to/h5cdMi



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