栗辺マキ

あれもこれもと「しなくっちゃ」星人なので浄化するためにコラムを書き綴ることにしました。…

栗辺マキ

あれもこれもと「しなくっちゃ」星人なので浄化するためにコラムを書き綴ることにしました。おいしいものがすくい。

最近の記事

「ザボン」の妖精が銭湯に入ったなら

ザボンってご存じでしょうか? ボーリングの球くらいある大きな大きな柑橘。 ブンタンという名前のほうが知られているかもしれません 年明け、都内の銭湯に行ったらたまたまザボン湯ということで子供のアタマくらいの大きさのザボンが湯船のあちこちに浮かんでいました ついつい手で触れたくなるザボン 湯が汚れてしまうので揉んだり割ったりするのはご法度 湯に沈めたり、手の中で感触を楽しんだりして童心にかえってザボンと戯れました ふとザボンに妖精がいたら……と考えました 小指くらいの大きさ

    • 疲れたときは「ひとり」にならなくっちゃ

      夫が友人と用事があるからと週末に出かけた。 私は内心ほっとした思いだったが、少し寂しそうな顔をしてみせた。 「ああ、よかったこれで自分の時間を過ごせる」 その時分は、仕事が忙しくてめちゃくちゃ疲れていた。夫は気遣ってくれて、週末は美味しいご飯を食べに行こうとか、スーパー銭湯に行こうか、とか言ってくれる。優しい。 ただ、リモートワークで1日中と顔を突き合わせている中、私がほしいのはの空白の時間だった。 ひとりの何をいいか。 相手に迷惑をかけないように、という圧を感じないこと

      • 忙しい時こそ化粧をしなくっちゃ

        年度末、私の職場は他のところが断るような詰め込みの仕事に追われた。はっきりいって激務だった。 朝起きた瞬間にその日の仕事の内容を考える。集中して進めるなら朝イチがいい。朝食をとらずにパソコンに向かい、ひと仕事、ふた仕事をこなして、昼過ぎにようやくひと息つく。でも、本格的な業務はそこから始まる。 仕事は基本リモートでこもりきりだ。最低限の身づくろいはしたいが、時間がないと自分のことがあとまわしになる。 ふと鏡をみると……。ギャー! だれだこの疲れた顔のおばさんは。 張り詰め

        • 焼肉は真剣に食べなくっちゃ

          以前から予約していた舞台が緊急事態宣言の延長で公演中止となった。 この状況なので文句をいうわけではない。たまらない想いをしているのは運営側や、舞台にたつために練習に励んでいた演者たちだ。彼らが涙をのんで諦めている。 けれども、数ヵ月前からのお楽しみがなくなりガクッと気落ちしたのは正直なところ。「ここまでがんばろう」と励みしていたものがなくってしまったのだ。 「お肉を買ってこよう」 夫がそう言ってくれた。近所でも評判のいいお肉屋さん(ちょっと高いので普段使いはしていない)で

        「ザボン」の妖精が銭湯に入ったなら

          優柔不断を直さなくっちゃ

          なんてことだ。自分の性格の欠点にこの年になって気が付いてしまった。 買い物している時に気が向いて、商店街に出展していた占いに立ち寄ってみた。 1000円で手相全般をざっくり見てくれる。デパートなどに入っている占いブースはだいたい3000円からだから1000円なら時間をもてあました週末には手軽だ。 占いはそこそこ好きだけど、のめりこみすぎず話半分で聞くのが一番だと思っている。 さてその日は、上品でおっとりした雰囲気のご婦人が占ってくださった。 手相を見ていわく、私は ・

          優柔不断を直さなくっちゃ

          おいしい記憶を大事にしなくっちゃ

          朝起きた瞬間から夜の食事とお酒をどうしようか考えることがある。 直近の朝ご飯を飛び越えして夜のことを考えるとは、朝ご飯に失礼の気配もあるが。 日々の生活で一番心がときめくこと。それは食事とお酒。 「今日をアテに日本酒を呑もう」「週末は〇〇を買ってきてワインを飲もう」そんなことを思いうかべて、それではと目の前の仕事を片付ける気になる。 惰性じゃなくてその時に「食べたい」と思うものに挑戦しているので、日々食べたものはときめきの記憶として残しておきたい。いや、残っているはずなのだ

          おいしい記憶を大事にしなくっちゃ

          ギフトは自分で選ばなくっちゃ

           正月に親戚からけっこうなプレゼントをいただいた。なかなか高価なもので、さすがにもらったままではいけないとお礼のギフトを選びにいった。  さて……と。何を買おうか考えあぐねた。あまり付き合いが近しくない親戚だ。どういったものを必要としているかわからない。  なので自分で好きなものを選べる「カタログギフト」がいいのではないかと一瞬思った。……が。  「あの人、カタログギフトだとうっかり頼み忘れたりしそう~」など思い浮かんで、結局、しっかり「モノ」を選ぶことにした。  考

          ギフトは自分で選ばなくっちゃ

          「仕事を教える」と「作業を教える」の違いを考えなくっちゃ

          先日、仕事でちょっともめることがあった。 A「若手の子がここの作業でいつも迷うらしい。1→a、2→bと明確にしてあげてほしい」 B「画一の案件ではないからパターンにはめるのではなく、都度一緒に考えていくのがいい」 A「考える手間を減らしてあげないと作業は効率化されない」 B「考える機会を奪ってしまったら仕事を理解できないし育たない」 AとBはまったく異なることを言っている。 単純にいうと、 Aが「作業を教える」目線 Bが「仕事を教える」目線 なお、Bの立ち位置が私だ。

          「仕事を教える」と「作業を教える」の違いを考えなくっちゃ

          梅を見にいかなくっちゃ

          週末の季節外れの陽気に誘われてふらふらと湯島へ。 ちょうど梅が見ごろだ。人のことを言えないが緊急事態の都内とはいえ、梅見の観光客でにぎわっていた。本当はあまりよくないことだが、屋外で人との距離を気にしながらだったら後ろ指を指されない範囲かな、と。あくまで個人的な感覚だけど。 湯島の梅は枝ぶりがよく紅と白にあやしく匂い立つ。桜にくらべて梅は幹が細く、一本一本が可憐だ。それなのに香りは桜より強い。花が咲くとお祭り騒ぎになるほどの桜ほどではないけれど、梅は梅で、桜とはまた違ったイ

          梅を見にいかなくっちゃ

          たまにはタメ口を使わなくっちゃ

          会社で年下の後輩と一緒に仕事をすることも多くなってきた。 なるべく打ち解けた雰囲気を作って共にフォローできる環境にしたいのだが。 ひとつ苦手なことが。 後輩や同僚にタメ口を喋るのが慣れない。どうしても「ですます」調になってしまう。 打ち解けた雰囲気でコミュニケーションとりたい時、堅苦しい語調が衝立になってしまうと感じる。時には年上が鷹揚な口調を使って気楽な雰囲気を出したい。 でも、苦手なものは苦手だ。 家が客商売していたこともあり、失礼ない言葉遣いを子供の頃から意識してい

          たまにはタメ口を使わなくっちゃ

          シュウマイのこともっと知らなくっちゃ

          唐突だがシュウマイが最近伸びているときいて驚いた。 じわりとシュウマイブームの波がきているそうだ。 シュウマイというとポピュラーな中華惣菜ではあるし、当然これまでに幾度となく食べてきたけど、同じく肉あんを衣で包んだギョウザより印象が薄い。 ギョウザを看板メニューにしているお店があるし、ビールのお供にギョウザというテッパンのイメージがある一方、シュウマイはおされ気味だ。もともとシュウマイのほうが立派な「天心」で、ギョウザは日本では焼きギョウザのスタイルと共に庶民的な食事として根

          シュウマイのこともっと知らなくっちゃ

          締切りをこなさなくっちゃ

          カリカリとパソコンで作業を進めながら焦りでアタマがのぼせそうだった。 制作物の納品日が今日。急ぎ進めているけれど追いつかない。 休憩はもちろんとる間もなく、自分の体内時計より時間は駆け足で過ぎていく。 もともとチーム長が見栄で切ったスケジュールだ。進行の無理はすでに連絡している。チーム長から指示はない。内心、本当の締切りにあたるのはもう少し先であると知っている。 夜も更けてきた。今日、締切をこなせるかは自分のプライドの問題でもある。 だけど... お腹が減ってきた。 「いい

          締切りをこなさなくっちゃ

          チョコレートを買わなくっちゃ

          言い訳せずに本当に忘れていたのだ。 2月14日の日曜はバレンタインデー。 イベント自体が嫌いなわけではないけど、夫はチョコレートもとい甘いもの全般が苦手。 毎年、それでもこの日ばかりはとビターなチョコを選定して贈っていたが今年はすっかりそんなことさえも失念していた。 気概がなくなった・・わけではない! たまたま2人で出かけた出先でバレンタインの催事に出くわし「あ、今日だった」とギクリ。 なに食わぬ顔して催事のほうに近づくと彼もついてくる。さーてどうしたものか。 「あのさ、あ

          チョコレートを買わなくっちゃ

          スーパー銭湯へ行かなくっちゃ

          スーパー銭湯へ行かなくっちゃ仕事で根を詰めて身体の節々が痛い。 そうだ、土曜日だからお風呂へ行こう。 大浴場でのびのびとしたら、気持ちの垢も落とせそうだ。 電車に乗ってむかうためターミナル駅へ。 便がいいからとスーパー銭湯へ行く前に繁華街でお昼を飯を食べることにした。さて、なにを食べよう。 パッと思い浮かんだ。 蕎麦だ。 東京育ちだからか、蕎麦は毎日食べても飽きない。特に30を過ぎてから、蕎麦への熱が高まった。 デパートのレストラン街の永坂更科に足を運んだ。 麻布の更

          スーパー銭湯へ行かなくっちゃ

          今日も仕事をしなくっちゃ

          仕事に追われていた。 祝日の木曜日はもともと休みのつもりだったが、 入ってきた案件はカレンダーの休みを無視している。 会社的に休みであるぶん会議はなく仕事は進めやすかった。 それでも精神的な疲れは来た。 パソコンに向かいたくない。でもやらないとあとで追いつめられる。 やめたくてもやめられない。ジャンキーのように感じつつ、 もやもやと建国記念日を過ごした。 金曜日も変わらず仕事。 一方で夫は祝日の間の金曜日も休みをとりたっぷり4連休を満喫する気だ。 映画を観に行ったり、ランチ

          今日も仕事をしなくっちゃ

          一月の澄みきった空の青の下に

          一月の澄みきった空の青の下に あなたがいないことは異様なことだ おめでとうと伝えた 子供が生まれてからお祝いを直接告げられていない なんで、と伝えた 完ぺき主義のあなたとしては有り得ない失策だろう ありがとうと伝えた いろいろと、ありがとう また会いましょうと伝えた きっとどこかで会えます。その時にまた飲みましょう

          一月の澄みきった空の青の下に