倉谷ユウ

文章を書くのが好きです。元・トレンドブログの中の人。本業はWEB広報です。記事の写真は…

倉谷ユウ

文章を書くのが好きです。元・トレンドブログの中の人。本業はWEB広報です。記事の写真はぜんぶ自分で撮ってます。

マガジン

  • 性別-LGBTQ+とかいうやつの話

    単純に、倉谷が性別についてモチャモチャ話をしているだけです。濃さはブラックコーヒーくらい。べつに何の役にもたちません。祈りながら書いています。

  • 元・トレンドブログの中の人

    「さっそく見ていきましょう!」で始まり「いかがでしたか?」で終わる不幸の手紙を量産していた人間が書く、ネットのゴミ捨て場観察日記です。ダークチョコレート程度にはビターなあじわいです。

  • 家族と、毒と、僕たちと。

    1DKで、彼女と、弟と暮らしています。みんないいやつです。毒親と呼ばれるひとたちから、なんとなく距離を取るために書いています。

最近の記事

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姉のナンバープレートと300km旅した中学生が僕の弟になった話

 「自由だーーーー!!!!」  電話の向こうで叫んだのは、彼女の弟だった。  それを聞いてた、彼氏の僕。  すげえ、映画みてーだな、と思った。  西友の三階、赤ちゃん用品売り場。 僕と彼女は、粉ミルクの缶と紙おむつの棚の間で電話をしていた。通話先は彼女の実家、福島県。僕は300km離れた場所にいる、会ったこともない男の子に向かって、東京に向かう手順を繰り返し説明していた。  「すこやか」と「はぐくみ」を前にしてミッションインポッシブルに匹敵する緊張感を漂わせたカッ

    • この病院の中でだけ、僕は彼女の弟だ

      「旦那さんは外で待っててくださいね」 そう言われるのは、うれしかった。 もちろん、喜んでいる場合じゃない。 でもこの時一緒にいた彼女も内心喜んでいたらしいから、僕のぬか喜びくらいは大目に見てほしい。 体調を崩し、救急外来を受診してそのまま入院が決まった彼女。命にかかわる疾患ではないことだけが救いだった。寝たまま健気にピースを繰り返す彼女と雑談を繰り広げていると、看護師さんが入院に必要な書類を手渡してくれる。ああ、そうか。彼女の「旦那さん」でいられる時間はもう終わりか。

      • “ブルーライトカットは悪影響”がバズっちゃダメだった理由

        2021年4月14日、よしひこ@メガネ屋4代目さんのツイートがめっちゃリツイートされた。 「ブルーライトカットメガネは悪影響」 ここに反応した人たちが「買わなくてよかった」「もう買っちゃった、騙された」「効果があると思ってたのに勘違いだったの?」と阿鼻叫喚。 でも、元の発表内容(PDF)を見ると……。 日本眼科医会 “小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見” 参照2021-04-15 ※画像は全3ページの発表の1ページ目(発表部分のみ) 小児にブルーライ

        • ものすごい勢いで何もかも忘れてしまう

           エライ勢いで忘れてた、ということがよくある。  恩人との会食も、楽しみにしていた予定も、完全に忘れていたことがある。財布も定期も身分証も、鍵と名のつくものはなんであれ、どこかに落っことすか忘れた。しかも複数回。学生証と定期は、サッカーチームに配れるくらい再発行した。新卒で入った会社の社員証を一度も落っことさなかったことは幸運という他なく、今でも神に感謝している。  就活のときは、大学の教室にスーツの上着とベルトを忘れた。自転車に乗って買い物に行ったのに、自転車を忘れて帰

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        • 性別-LGBTQ+とかいうやつの話
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        記事

          情報商材を買うか迷ったらフライパンに置き換えて考えてみてほしい

          僕は10万円の情報商材を買ったことがある。 そのうえで、すべての情報商材はフライパンと同じだと思っている。 「情報商材は悪!!!」な人も「情報商材最高! 買わないなんて人生損してる!」なんて言葉もよく見かけるけど、そんな極端な話ないでしょ。 これを「フライパンは悪!!!」「フライパンを買わないひとは人生損してる!!!」に置き換えてみるとどうですかね。 どっちにしても、一旦落ち着こうよと思ってしまいます。悪だとか損だとか言うけど、そりゃぁ使う人とモノの相性によるでしょう。

          情報商材を買うか迷ったらフライパンに置き換えて考えてみてほしい

          「私、差別と偏見しないから」と言われた僕は絶望で絶句した

           「私、差別と偏見しないから」  この発言を超える差別も偏見も、僕は知らない。  僕は、いったいどんな顔をしていただろう。  大学の教室で、午後で、4人で、ディベートをしていた。授業中にも関わらず、僕はひどくショックを受けていた。  ともかく、瞬間最大絶望ランキングの上位3位に食い込むほど徹底的に絶望したのは確かだ。思い出しただけで心臓のあたりが冷えて温度をなくしていく。家が裁判所に差し押さえられた時のほうがまだマシと思えるレベルで、僕は動揺した。  今日はこの言葉

          「私、差別と偏見しないから」と言われた僕は絶望で絶句した

          「LGBTQ+です」と自己紹介するひとが、どうにも苦手だ

           自衛を含んだ偏見の話をする。  僕はいわゆるLGBTQ+当事者だ。毎回ちょっと意外な顔をされるが、基本的に、他の当事者はちょっと苦手。初対面だと警戒度合いはさらに跳ね上がる。理由は単純で、たまに「距離感がおかしい人」とカチ合うことがあるからだ。自衛を含んだ偏見は、一緒にいて心がしんなりするひとを見分ける機能を持っている。  「私〇〇なんです~」って自分のカテゴリを申し添えて自己紹介をしてくるひとが、単純に苦手なのだ。だってそれって初対面でいきなり「俺、男なんです

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          誹謗中傷する人に届きますようにってそれ1mmも届かねーからさっさと通報してください。

           「言葉の暴力による誹謗中傷」にこころを痛めている人が多いです。    ぶっちゃけ、報道やSNSでの騒ぎを見ただけで、いろんな傷をほじくり返されてしんどい、って人もいるんじゃないかと思います。  僕もいろいろと思うところがあるので、いろいろと正直に言わせてください。 タイプ別に行動を決めてはどうでしょう 今回のことを見ていて思ったのは、個人個人が自分のできる範囲で出来ることをしたらいい、ってことです。世の中まじで、いろんな人がいます。今回の件でメンタルダメージが100くら

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          容疑者Xに宛てた、とても個人的な手紙

           恋愛映画が、苦手だ。  恋愛をメイントピックに据えた映画も、言ってしまえば小説も、基本的には楽しめない。愛だの恋だのやかましい。  最後はただの悪口になったが、そういうたぐいの作品が苦手だった。今もそうだ。恋愛エンターテイメント作品ぽいものは、しかめっ面して遠ざけてしまう。  だからこの映画のことも、露骨に避けてた。  「容疑者Xの献身」(2008)  たまたま低気圧が襲来していて暗い気分だったので、もっと暗い気分になりたくて観た。それが正解だったのか不正解だった

          容疑者Xに宛てた、とても個人的な手紙

          トレンドブログをやめた人間が、プロの作ってくれた質問に答えてみる

           先日、なんの因果かABEMA Primeというニュース番組に出演させていただきました(僕は口下手が過ぎて三言くらいしかしゃべってません)  ありがたいことに僕がnoteでモソモソ書いてた記事を見て、声をかけてくれたそうです。テレビの人、絶対忙しいのに、あんなに長い文章を最後まで読んでくれるなんてすごすぎる。 プロの質問技術がすごすぎて感動した 実は番組出演にあたって、プロのひとが考えてくださった質問というのがあります。これがめっちゃ面白くて、答えたくて仕方がなくなるよう

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          「いかがでしたか」で締めくくる不幸の手紙を誰かに渡さないために

          「いかがでしたか? 」という文章で締めくくられる、不幸の手紙がある。僕はむかしそれを書いていて、そして今では書くのをやめた。 昨今、不幸の手紙を知らないひとというのもいるらしいので念のため解説しておく。不幸の手紙は、主にイタズラ目的で人から人へと渡される手紙のことだ。「この手紙と同じ手紙を何日以内に何人に渡さないと不幸になる」とか、不安を煽るようなことが書いてある。 なんだそれと思った人もいたろうが、これが案外流行った。一時は社会問題っぽくもなったのだ。今ではめっきり見な

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          首を括り損ねた10年前の僕へ

           「瞳゛を゛ーと゛じーれ゛ばーあ゛な゛ーた゛がーーー」  彼女が物干し竿の近くに立ち、ひとりで音割れしながら「3月9日」を歌っていた。確かにいまは卒業・入学シーズンだ。それを意識しているのかと思ったが、そんなことはなかった。単純に、いまそれを歌いたい気分だから、という理由で選曲したようだ。  そのまま「まぶたの裏にいることで」と歌いながら僕のまぶたを持ち上げて中に入ろうとしてきたので、やめてほしいと伝えると、不思議そうな顔をしながらやめてくれた。いくら恋人とはいえ、まぶたの裏

          首を括り損ねた10年前の僕へ

          トレンドアフィリに疲れたら、立ち止まるのも悪くない(ってことにしとこう)

           こんにちは、くらやです。 昨日は「アフィリエイトをはじめてみたいひと向け」に、「稼いだその先を考えて欲しい」という話をしました。  今日は、「トレンドアフィリエイトを実際にやっている人」の中でも、ちょっと疲れてきちゃった人に向けてお話しをします。  僕自身、トレンドアフィリエイトを続けていて心がぞりぞり磨耗した経験があります。それでも何とか方法を模索して、月収10万という成果が出るまで続けてこられました。  トレンドの背中を追い続けて息切れしていたり、何か迷っているこ

          トレンドアフィリに疲れたら、立ち止まるのも悪くない(ってことにしとこう)

          トレンドアフィリエイトをはじめたい人に考えて欲しい、たったひとつのこと。

           こんにちは。くらやです。 昨日書いた記事で、トレンドアフィリエイトで磨耗しました、という話をしました。  今日は、それでもトレンドアフィリエイトに興味があるな〜、やってみたいな〜!ってひとたちに向けて、「実際どうなのよ?」ってことをお話ししていこうと思います。  ※ブログで稼ぐ方法はたくさんあり、「トレンドアフィリエイト」とはあくまでもその手段のひとつです。この記事は「ブログで稼ぐこと全般の解説」ではなく「トレンドアフィリエイトで稼いだ体験談」です。  トレンドア

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          「いかがでしたか系ブログ記事」を量産し、月収10万稼いで精神が磨耗した話

           「いかがでしたか? 今日は芸能人○○について、彼女はいるの? 両親の職業は? 出身中学についてまとめてみました」  という、ブログ記事。  見たこと、ありますでしょうか。  あれね。鬱陶しいですよね。わかります。  わかります。はい。  だって僕、あれで月10万稼いだこと、ありますから……。  ちょうど去年の2月ごろ。僕は、副業として運営していたブログで、月収10万円という実績を叩き出した。  当時は本当に、それこそ家族に報告してそのまま焼肉を食べに行ったくらいには

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          脳内の小説監督から、自立してみようと思った

           僕は文章を書くのが大好きだ。  でも、僕自身の言葉で語った文章は少ない。  思ったことを感じたままに書くより、「ここにはこの文章があった方がいい」という感覚で、文を作ることが多かったからだ。  思い返すと、学生時代、主に書いていたのは小説だった。  小説は良い。僕は脳内の「小説監督」に言われるがまま、必要な文章素材を組み上げればよかったからだ。  僕のいう「小説監督」とは、小説のストーリー、カメラの位置やライティング、音響や演出すべてを総括する存在だ。  小説の

          脳内の小説監督から、自立してみようと思った