タウトが歩んだ道を歩む:書籍【日本美の再発見】
こんにちは
今回は、ボクが建築探訪をするときに参考としている本のお話をしていこうと思います。
それは、ドイツの建築家ブルーノ・タイト氏の書籍「日本美の再発見」
日本の良さって何だろうとわけもわからず右往左往していた時、ボクにとって助けになった一冊。
ブルーノ・タウトが日本に滞在していた間に巡った場所が日記のように記されています。
タウトの本を通じて学んだことを綴っていきます。
よろしければお付き合いくださると嬉しいです。
では、さっそく
|建築家ブルーノ・タウト
|タウトの本に出会ったキッカケ
kuramocoという自社製品を発信していく場所を作り、自分の考えの下、設計をしていこうと、その活動を始めた時、ボクは日本的なものをベースした作品を作りたいと思ったんです。
それは、シンプルに日本の文化が好きだから。
ということもあるし、日本人として日本の良いところが詰まったものから改めて、美点、が伝えられたらいいなぁ、があります。
とは言うものの、日本的なものと考えた時に何から知っていけば良いのか、何がそもそも日本的なものなのか、がわかりませんでした。
いざ自分で書こうとしたり設計したりしようとすると思っている以上に、なぜそうしたのか?って問われた時に答えられず、なんかこうした方がイイと思って、的なことしか言えないんです。
真っさらな状態から見たら、島国とはいえ日本の歴史、文化、建築など分野は非常に広くて深かった、です。
分かっているようで本質的に理解はしていない、そんな自分に気づかされました。
そんな手探りな状態の中で頼りになったのが、ブルーノ・タウトの本でした。
|タウトが見たものを追体験
彼が何を見て、何を感じたのか。
日本の何に心が動かされたのか。
日本の良さや建築の魅力、を語ってくれています。
例えば、彼が飛騨地方から北陸へ向かう道中で見た白川郷の合掌造りのが話、または伊勢に行った時に見た伊勢神宮の外宮と内宮の造りについての話。
ドイツ人の建築家が見た建築や日本というものを日記のようにボクたちに教えくれます。
今よりも日本の美点を知らなかった自分にとってこの本は、ある意味、旅のガイドブック、になりました。
そう、タウトが見てきた場所、建築を歴史的な時系列などはひとまず置いて、まずは体験することから始めていこう、という感じです。
もちろん最初は本の内容になぞって建築を見たものの、やっぱり見ても理解が伴わないこともありました。でも、その場を体験して気づいたこと、分からなかったことは調べたりすることで次につながりますし、改めて訪れると見え方が変化します。(ちょっとずつですが)
今でもその作業を繰り返しで各地を巡っている感じです。
日本の簡素さにある美点や自然の豊かさを称えてくれていて、日本人のボクらから見てもなるほどなぁと思えるキッカケを与えてくれる一冊だと思います。
気になった方は一読してみてください。
いつかタウトが絶賛した桂離宮に行ってみようと思います。
ということで、
今回はこの辺りで失礼します。
ここまでご覧くださりありがとうございました。
ではまた
▼合わせてご覧ください。
▼KURAMOCO SHOP
話を聞いて面白いと興味が湧きましたら、ぜひサポートの方もしてくださると嬉しいです。 アイデア探し・デザイン制作など創作活動のために活用していきます!