ボクたちは今どこにいるのか#1:小田原文化財団 江之浦測候所
こんにちは
ボクたちは今どこにいるのか、なんてちょっと壮大っぽいタイトルですが、先日訪ねた“ある場所”を巡っていると、そのような気持ちになります。
さっそくですが、今回のお話に入っていこうと思います。
何故そんな気持ちになったか、って言う理由もこの後に綴っていきますのでお付き合いくださると嬉しいです。
ではいきますね。
|小田原文化財団 江之浦測候所
その場所は小田原文化財団 江之浦測候所。
現代美術作家 杉本博司氏を中心に神奈川県小田原市江之浦地区に建てられた美術館・展示施設です。
▼江之浦測候所、杉本博司氏について詳しくは下記をご覧ください。
そこは建築だけではなく敷地、周囲の全ての自然が一つとなった場所です。
ここの施設は完全予約制で午前と午後の2部制で約3時間程度が見学時間として設けられています。
ボクは初めてだったので、隅々まで知ろうと時間目一杯要しました。
ただ、それでもまだまだ見落としている所はありますし、一度で全ては見切れないなぁという感じです。
それだけ見どころも多く敷地も広い場所。
そして、順路というのも特別決まっているわけではありません。
ここから先はどのような場所だったかをダイジェスト的に綴っていこうと思います。
|海と大地と建築
駐車場から入口までの道のりは、もうすでに気持ちが良い。
海から吹くちょっと湿った風に包まれるような柔らかさを感じ、木々のトンネルの道は木洩れ日で溢れていて豊かさ感じられずにはいられません。
高台の上にあるので海が見え、地形そのままの傾斜の中に展示物、建築が配置されています。
人工物、ではあるが自然の資源を活用し、それらは周囲の環境と違和感がなく無意識に歩いていると見落としてしまいそうで、そのくらい場に溶け込んでいます。
山中を歩くように巡り、アップダウンを繰り返し、舗装されていない(整備はされている)土の地面を進んでいく場所もあります。
海があり、傾斜した大地があり、風が吹き、木々が揺れ、鳥や虫がいて、っていう、一体どこまでが作品なのかを考えさせられるほどに、あるがまま、の姿にここはどこ?的な感情が湧いてきます。
そして思うのが、江之浦測候所には原初的な自然というものが存在していて時間をかけ、一つ一つの偶然で成り立っていった、地球、という所なんだ、です。
つまり、都市部のような合理的な(自分たちにとって都合の良い形)人工物の集合体ではなく、ボクたち(人間)はここ(地球)に居る(住んでいる)ということを再認識にも近い気づきを得ます。
ただただ、江之浦の自然を、杉本氏の作品を感じながら巡る時間はとても心地の良いものでした。
ということで、この辺りで失礼しようと思いますが、今回は江之浦測候所という場所がどのような所なのか、を中心に綴らせていただきました。
そして次回、ボクが歩いた中で見た作品や風景についてお話させていただこうと思います。
もう少しだけ耳を傾けてもらえたら嬉しいです。
ではまた
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江之浦測候所
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