漢人邦夫(シニアメンズクラブ代表)

シニアメンズクラブは、府中市および近郊在住の60歳から88歳までのシニア男性30名が集…

漢人邦夫(シニアメンズクラブ代表)

シニアメンズクラブは、府中市および近郊在住の60歳から88歳までのシニア男性30名が集まる団体です。月に2回程度、集まってさまざまな教室活動をしています。よりシニアライフを楽しむためにいろいろと企画を練っています。

最近の記事

シニアの共生

シニア(65歳以上)の人口が拡大していくなか、シニアの生態は多様化している。格別この世代に限らないとも思うが、その価値観もさまざまだ。相変わらずマスコミは一律にシニアを扱っているが、実にさまざまな人が活きている。 多様化と一言で言うのは危険なアプローチかもしれない。厚生年金をもらえて、贅沢しなければ生活できる人たちと十分な収入がなくて生きていくのがやっとという人たちを同じレベルと考えることはできないだろう。問題は、それではどうしていくかということだ。 今から20年前にシニア共

    • 高齢の同輩にファイナンシャルプランナーから一言アドバイス(5)

      6月の検診でついに血糖値(HbA1c)が6.2と正常値になりました。やった!ドクターからもう来なくていいといわれました!やった、やった!薬を飲まずに糖尿病を克服しました。それも6か月で! やったことは簡単です。ドクターの指導どおり、摂取カロリーを1500kcal以内に収めて、毎日8000歩を歩くことだけです。よく聞くのは、食べてないのに体重が減らないという言い訳。実は、食べ過ぎてるのですよ!50kcal単位で良いので、正しく計算しましょう。 ファイナンシャルプランナーとし

      • 高齢の同輩にファイナンシャルプランナーから一言アドバイス(4)

        もうすぐ74歳になります。とても元気ではありますが、もの忘れがどんどんひどくなってきています。さすがに事業に関してはしっかりとメモしたりカレンダーに細かく予定を書くとかして備忘録にしていますが、まず忘れます。そこで忘れる前提で何か書類を作ったらすぐにカバンに入れておきます。部屋のドアのところにメモを置いておいて、出かける前にチェックします。工夫で乗り切るしかありませんね。 さて、今回のテーマは介護です。 ちょいと古いですが、令和2年の高齢社会白書によると65歳以上の者がい

        • 高齢の同輩にファイナンシャルプランナーから一言アドバイス(2)

          Zero to Dieは無理なので金額を決めてその金額は少しリスクを取る投資をしていきましょうと話しました。 次に大事なのは限られた人生をいかに楽しみながら暮らしていくかですね。でも高齢者は年と共にケチになっていきます。旅行に行くのも、買い物するにもついつい出し惜しみをします。結局、十分に満たされた時間をエンジョイできずにストレスはたまる一方です。実はこのストレスはフレイルの原因となる悪いストレスです。 そこで、提案ですが、 ①支出を計算してみましょう。70歳くらいです

          齢の同輩にファイナンシャルプランナーから一言アドバイス

          Die with Zero「ゼロで死ぬ!」という言葉が密かに話題になっていることご存じですか?ビル・パーキンスという方が書いた本がきっかけです。アリとキリギリスの寓話を引き合いに、短い人生を奴隷のように働いて死んでいくアリはほんとに幸せだろうかという問いかけです。 統計的には大半の企業OB・OGおよびその家族は厚い年金で、十分かは別にして食うに困らない収入があって、蓄えも2000万円以上持っているはずです。でも使わない。使ってなくなってしまうのが怖いから。でも銀行預金は、0

          齢の同輩にファイナンシャルプランナーから一言アドバイス

          シニアは麻雀がお好き?

          私の所属するするシニアメンズクラブは男の料理教室とそば打ち教室をかれこれ4年継続している。月一回だが、料理の方は継続メンバーが多いが、そば打ちは3回位でやめてしまう人が大半で続いている人はわずか4人。それでもせっせと楽しみに来る。技量のほうは、それぞれだが、そこそこの完成度で家族や友人に楽しんでもらっている。 3つ目の企画を永年探している。スポーツ吹き矢は、高齢から始めても3段くらいはとれるので若いころからやっている人との差はそれほどでなく、一緒に楽しめるものと思っていた。

          シニアはいつまでも貧しい

          いよいよ73歳まじかとなってきた。年金で暮らす術も慣れてきて節約生活が楽しめるようになってきた。そもそも買いたいものがほとんどない。これはとても悲しいことかもしれない。新たな趣味が広がるわけもない。IT機器もどんどん遠くなってくる。(といってもスマートホンも最新版に買い替えてスマートウオッチも買って、新たな困難を楽しんでいるが) 金をつかわなくなってきたところに、コロナ問題が発生。外出する機会が極端に減った。宴会もほとんどなくなった。孫たちもこない。ということでさらに金を使

          シニアは趣味に活きる

          72歳と6か月が過ぎた。やっとコロナも下火になってきたので以前の仲間たちに声をかけて再開しようと声をかける。そして久々に会うととても年をとったように見えてびっくり。間違いなく自分もそう見えているのだろうが。一番早く集まってくれるのは宴会だ。再びコロナがまん延する前にパッと盛り上がりたいという一心だ。 そこで話題になるのが、例によって孫と病気の話だ。いつ聞いてもばかばかしい話だが、何故かとても懐かしい。お互い年をとったと変に納得しあう。そこでこれではだめだと、どんな趣味をして

          シニアのリアル失業!

          仕事がない。クラウドソーシングの大手2社に登録して仕事を探している。経験を活かせるような仕事がしたいと思い、経営企画、マーケティングの資料作り、事業企画あたりで申し込みをしている。 毎日おすすめ仕事リストが送られてきて、やりたい仕事が週に1件くらいあり、申込をしている。だが、仕事をもらえたのはゼロ! 経験豊富で比較的低コストにも拘らず契約してきた会社が無いのだ! 理由の大半は、「申込多数のため慎重に検討した結果不採用」とのことだが、どうも会社側は現役の副業を探している人を採用

          シニアはまじで自粛する

          コロナ禍のなか、さまざまな活動の自粛が求められているが、シニアはまじで自粛する。怖いのだ。その意思は徹底している。外出しない、会合に出ない、もちろん飲み会などはもってのほか。そして、その結果 1.外にでるのが億劫になる。 2.人に会うのが面倒になる。 つまり社会的なつながりを自ら絶つことで、知らぬ間に高齢者うつとなり、寝たきりとなる。男性の健康寿命(自立した生活が送れる期間)は70.42歳なので、70歳は絶妙のタイミングで不健康な状況に陥る。 料理教室は、約16名のシニア男

          シニアは占い師?

          72歳になった。体力の衰えはいかんともしがたく、補助具が間に合えばいいが、とても重いものは持てない。走れない。一方で能力のほうは、瞬間の判断は間違える可能性が高いが少し時間をもらえれば最高の判断に自信がある。 そんな私だが、この一年くらいの日常の中で感じるのは、 1.先見性 何が起こるかよく読める。経験のなせる業か。 2.読心術 何を考えているかがわかる。これも経験からか。 3.勘   確かな根拠は論理的にはないが、解る。 相談事がある時に、相手が何を考えているか、どんな答え

          シニアは会社を不幸にする?

          改めてシニアを定義したいが65歳以上とする。昨年、高齢者雇用安定法が改正されて、シニアの定年を70歳まで引き上げる努力が企業に課せられた。70歳まで働ければ年金支給年齢も70歳まで引き上げられるという思惑を担っての施策である。この改正時に、単純に雇用を延長するのではなく、業務委託やNPOや会社の設立を援助することも企業の義務に含まれることになった。 一見すると企業の雇用義務がはずされたので前向きな施策のようにみえるがとんでもない安易な考えだ。もともと65歳以上には彼らのニー

          シニアは会社を不幸にする?

          シニアはそれでも働きたい

          70歳以上の人口は、約2800万人。約800万人が私のように収入のある仕事についている。残り2000万人の約7割がサラリーマンあがりと推測される。つまり厚生年金をもらっている。私(71歳)は家内とふたりで23万円の年金を手取りでもらっている。企業年金が上乗せされると月額30万円規模になろう。住宅ローンなどの大きな固定の出費がなければ、十分暮らしていける金額だ。 人は衣食足ると礼節を知る。つまり生きがいを求めるようになる。社会貢献をしたいと思うのだ。ただ、シニアの男は、いくつ

          シニアの人生は2段階

          シニアの定義があいまいで、それがシニア問題の本質をボケさせていることは過去に書いた。4人に1人が70歳以上で、この割合がさらに増加しているにもかかわらず、真剣な議論が公に行われていないのは、残念を超えて、やばいと思っている。政府は、70歳までの就労支援で手一杯の状態で、誰も現在そこに存在する問題に対処しようとしていないように見える。 人生100年時代とくくられて、いかに余生を生活していくかという評論は多い。だけど、シニアライフ(この場合は70歳以上)はそれほど単純ではない。

          シニアの自粛はリスクがいっぱい

          前回の記事でシニアは自粛ができると書いた。じっと我慢するのは、得意の範疇といえるかもしれない。そろそろ問題となってきそうなのは自粛慣れである。すでに6か月以上となり、この間ほとんど外出しないという人ばかり。果たして解除された時に以前のように活発に外に出ていくのだろうか? 周囲の同年代の人に電話なりメールで聞いてみた。もう電車に乗るのが億劫で、付き合いも面倒になったとこぼしていた。とてもとても危険な兆候で、いわゆるひきこもり症候群になりつつある。そして、その行先は高齢者うつ病

          シニアの自粛はリスクがいっぱい

          シニアにはだかるデジタルの壁

          コロナ問題のために自粛を求められてすでに5か月が過ぎようとしている。コロナにかかると高齢者は死亡する可能性が高いため、ストレスをたんまりと抱えながらもじっと家で我慢をしている。制限はあるものの、やっと会う機会ができて話をすると「もう耐えられない!」と憤懣やるせない顔で愚痴る。だが、シニアはとても忍耐強い。毎日発表される数字をみてもシニアの数は圧倒的に少なく、シニアの自粛故に死亡する人も他国に比べて圧倒的に少ない。 コロナは簡単には収束しそうもなくウイズコロナという言葉に表さ

          シニアにはだかるデジタルの壁