シニアの自粛はリスクがいっぱい

前回の記事でシニアは自粛ができると書いた。じっと我慢するのは、得意の範疇といえるかもしれない。そろそろ問題となってきそうなのは自粛慣れである。すでに6か月以上となり、この間ほとんど外出しないという人ばかり。果たして解除された時に以前のように活発に外に出ていくのだろうか?

周囲の同年代の人に電話なりメールで聞いてみた。もう電車に乗るのが億劫で、付き合いも面倒になったとこぼしていた。とてもとても危険な兆候で、いわゆるひきこもり症候群になりつつある。そして、その行先は高齢者うつ病であり、寝たきりである。

以前の記事で図書館通いとジム通いに明け暮れる数千万人のシニアの実態を嘆いた。しかし、家で終日テレビを見て、ネットを見て、足腰が弱まって階段をのぼるのも辛くなり、孤独な日常を愛するようになってしまうと、最悪の状況となってしまう。けちなシニアは、金を使う機会が大幅に減って、貯金はすこしづつ貯まる傾向を喜ぶ。毎日通帳をみてにんまりとする日々。こうしたシニアがコロナが収束しても大幅に増加して、病院はますます忙しくなってしまう懸念がある。医療崩壊を防ぐためにシニアに自粛を要請して、結果として国の医療費が破綻してしまう事になりそうだ。

シニア問題に言及される記事もめっきりと減って、世の中の関心が目の前のコロナ問題に過剰に集中している。その先にもっと深刻で取り返しがつかない事態がまっている事を警告しておく。

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