シニアの共生

シニア(65歳以上)の人口が拡大していくなか、シニアの生態は多様化している。格別この世代に限らないとも思うが、その価値観もさまざまだ。相変わらずマスコミは一律にシニアを扱っているが、実にさまざまな人が活きている。
多様化と一言で言うのは危険なアプローチかもしれない。厚生年金をもらえて、贅沢しなければ生活できる人たちと十分な収入がなくて生きていくのがやっとという人たちを同じレベルと考えることはできないだろう。問題は、それではどうしていくかということだ。
今から20年前にシニア共生ということで、比較的若いシニア(50代、60代前半)の人たちが、70歳以上の人たちを支えるというコンセプトでたくさんの団体が組織された。その若いと言われた人たちが、20年の時を経て、70代80代となってきている。自分たちがサポートされたいという世代になってきているので、世話をしてもらいたいと思いつつも、ふつふつとやる気(気持ちだけ?)は残っていて、このギャップをどのように受け止めていいか迷っている。まだ、支えたい、自分が組織運営を支えたいという気持ちが残っているのだ。そういう人たちに若い世代とは何歳をイメージしていますか?と聞いたら、75歳以下だと応えてきた。現在74歳の私はまだ若手なのだ。
とすると、かなり対応のやりかたは変わってくるように思う。70代前半の私たちが、もっともっと中心となって、共生の構造を作り、支えていかないといけないということか? いろいろと考え直さないといけない。

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