『真夜中乙女戦争』永瀬廉×池田エライザ×柄本佑で映画化決定!恋愛も孤独も、すべてを破壊する青春小説
これはね、もう何もかも嫌になったときに読むのが良い。
失恋して、ボロボロなとき。
友達と、ひどい喧嘩をしたとき。
人間、分かり合うなんて無理なんだな、って絶望したすべての人に読んでほしい。すべての孤独を受け入れて、ぶっ壊してくれる作品でした。
相手の気持ちなんて死ぬまで分からない。だから、喜ばせるか笑わせるか、美味しいものを食べさせてあげるか、それか、膝から崩れ落ちるほど悲しませるか、もうそれさえできなければ、ずっと自分一人で傷つくしかないと思わない?
ひとり静かに、東京タワーのライトアップを見に行きたくなる作品だった。椎名林檎とか聴きながら。エモさ、都会度120%の青春小説です。
ある2人との出会いが、「私」の人生を、世界を変える物語
物語の主人公は男性、神戸から上京してきた大学生の「私」。
サークル紹介の中で見つけた「かくれんぼ同好会」というサークルで、美しい「先輩」に出会います。あるとき、その先輩にピンチを助けてもらってから、ひっそりと恋心を抱くんだけども。
人たらしで誰からも人気のある先輩。誰にだって優しくする姿を見て、何もかも嫌になっちゃう。そんなある日、謎の男「黒服」と出会うのです。
そこから、「私」の日常は一変して――。
この世のすべてを破壊する、真夜中乙女戦争、開始!って、話。
……ものすごくざっくり書きました。あらすじ書くのあんまり好きじゃないのと、世の中にはすてきなあらすじを書く方がたくさんいらっしゃるので、自分で書く意味を見出せないのです。言い訳。
「えー!なになに気になる!」って方は、映画の公式サイトもオープンしているので、これで雰囲気を感じてみてください。個人的にキャストがとても良いと思う。永瀬廉くんの関西弁を堪能できると思うので、楽しみ。
Twitterで話題の匿名作家「F」による、アルコール度数高めの1冊
著者は、Twitterで多くの支持を集める匿名作家「F」さん。
『真夜中乙女戦争』からいくつか載せられていたので、引用してみました。全体的に、「絶望」というアルコールにベロベロに酔ったような文章で(ほめ言葉です)、キラーワードをぎゅぎゅっと集めたら小説ができました、って感じです。
孤独な夜、思いもよらない世界に連れて行ってくれるような作品。ぜひぜひ。
■この本が気に入った方には、こちらもオススメ
『真夜中乙女戦争』がドンピシャで好みだった方は、ぜひFさんのエッセイ集、『20代で得た知見』も読んでみてほしい。きっと、刺さるワードがたくさんあるはず。
以前、紹介記事も書いたので、良ければ読んでいってください。
■他にも、おすすめ揃ってます!
・『1ミリの後悔もない、はずがない』一木けい――椎名林檎が絶賛!R-18文学賞を受賞した、初恋と後悔を官能的に描いた短編集
・『4 Unique Girls』山田詠美――成熟して行くとは、言葉の適切な伝え方を学ぶこと。雑誌GINGERで連載されていた人気エッセイ
・『累々』松井玲奈――元アイドルが描く、結婚、セフレ、パパ活。話題沸騰、令和のリアルを描いた恋愛小説
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