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『また、同じ夢を見ていた』住野よるの青春小説!幸せとは何か?恋も友情も、人生の後悔と向き合う1冊

いいかい、なっちゃん。人生とは。
全て、希望に輝く今のあなたのものよ。

ひえー!洗われるわ、心が。
住野よるさんの作品を読むと、心が洗われる。

デビュー作『君の膵臓をたべたい』が大ヒットし、一躍有名となった住野よるさんの2作目、『また、同じ夢を見ていた』のご紹介です。


「幸せとは何か」を軸に進んでいくストーリー

出版社から、紹介ムービーが出ているので貼っておきます。ピアノのBGMだけで、声とかは入ってないよ。

主人公は、小学生の小柳奈ノ花。

周りをバカにする態度のせいで、クラスに友達が1人もいない。でも学校の外には、3人の素敵な友達がいたのです。

高校生の南さんに、季節を売るお仕事をしているアバズレさん、そして、丘の上のおうちに住むおばあちゃん。

アバズレさんってなんやねん、って感じよね。アバズレの意味が解らなかった奈ノ花が、表札に落書きされた文字を見て、名前だと思っちゃったの。

ある日、学校の国語の授業で「幸せとは何か」を発表することになり、その答えを一緒に考えてもらって、というお話です。

ライトノベルっぽくて敬遠していた人にこそ、読んでほしい1冊


「幸せ探しなんて、ド定番のテーマすぎてかゆい~」って思った人。

斜に構えたままでいいから、読んでみて。ラストの終わり方が茶目っ気たっぷりで、それを味わうだけでも、読む価値があると思う。

ライトノベルっぽくて、大人は敬遠しがちな住野よる作品。

でも、忘れていた純粋さとか、痛さとか、そういうものを思い出させてくれるところが、ほかの作品ではなかなか味わえない良さだなって思います。

気を抜いているとき、頭を使う作品を読むのがしんどい時に読むのがいい。お風呂とか、寝る前とか。おすすめです。


■この本が気に入った方には、こちらもオススメ

自身初のシリーズもの。図書館司書の麦本散歩の日常を、ゆるゆるのぞける1冊です。読んでいると、悩みがどうでもよくなってきて、体がふっと軽くなりました。

住野よるさんの著書は、↓の記事でもご紹介しています。

お時間あれば、ぜひ!

■次はこれ読んでみて!似たテーマのおすすめ作品
『か「」く「」し「」ご「」と「』住野よる――5人のクラスメイトが、それぞれの能力を駆使して絆を深める?ゆめかわ青春物語
『終点のあの子』柚木麻子――女子高生たちの青春物語。自意識がぶつかり合いながら、成長していく姿を描く
『噛みあわない会話と、ある過去について』辻村深月――過去のいじめや親との確執。怒りは消えないけれど、それでいい。

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