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#都市伝説
異形の匣庭⑬-2 【穢】
無威徳(六道の内の1つ、餓鬼道に産まれた飢えと乾きに苦しむ人)がそのままこの世に這い出たかと見間違う様相を呈していた。
打ち捨てられた納屋よりも風吹けば崩れそうな家。口にはしなかったが、本当に人が住んでいるとは思えなかったのだ。
村へ入るとそれらから群がる蟻が如く何かが出てきて、思わず慄いた。
眼は落窪み頬に張り付いた■■は褪せ痩け、今にも引き裂けそうな程。肉付きの全く無い手足は枯れ枝のよ
異形の匣庭 第二部⑬-1【穢】
自分の叫び声で起きるのはこれで二度目だ。
途轍もなく高い崖の上から落下して、落下し続けて、どんどん暗闇に飲み込まれていく夢。非現実的な夢なのに嫌に生々しく、風やとっぷりと闇に浸かる感覚がまだ体に残ってる。それに最後に僕の背中を押し、来るなと言ったあの声……屋敷にいたあの女の子の物の気がする。ベスに追われるとか屋敷から抜け出せないとか色々見そうなのがある中で、そんなに印象に残っていたってことなの
ムシ ムシ ムシ 第三話
シンクロニシティ 渡り鳥は隊列を作り集団となって飛ぶ。先頭の鳥の羽ばたきが空気の渦を作り出し、後方の鳥達が少ない力で飛べる様になるからだ。列の順番を順繰り入れ替え飛ぶ事で、先頭の負担を減らし長距離を移動する。
飛行力学を本能的に理解し適用出来るのが、渡り鳥が群れである利点といえる。
逆に鷹や烏、カワセミ等は基本的に単独で行動する。勿論番いになれば別だが、それでも寿命までの大半は単独だ。
彼等