久賀池知明

初めまして、久賀池知明と申します。 創作怪談を主にアップしていきます。 更新頻度はそこ…

久賀池知明

初めまして、久賀池知明と申します。 創作怪談を主にアップしていきます。 更新頻度はそこまで高くありませんが、よろしくお願い致します。 盗作・転用などはおやめ下さい。写真は自前です 小説、演劇・朗読脚本の販売、ご依頼はこちら→ https://kugachi-99.booth.pm

マガジン

  • 個人的な事、その他雑記

    プライベートや読了した本の感想等を書いていきます

  • 短編

    数分以内に読める怪談です。

  • 長編

    複数編の怪談です。一編の長さは中編と同等か若干長いです。

  • 中編

    少し長めの怪談です。

  • ショートショート

    1分程度で読める怪談です。

最近の記事

  • 固定された記事

その息遣いを私は覚えている【前編】

ハッハッハッハッ…  枕元で聞こえる荒い息遣いが私の眠りを妨げる。  頭だけ動かして見ようとしても、そこには暗闇が広がるだけで何もいない。  1度母と一緒に寝て貰った事があったが、母には何も見えていないし聞こえてもいないようだった。無論、私にも姿は見えてはいない。幻聴だと思い込もうとしても、余りにはっきりとしたその音が私の心を大きく揺さぶり、震わせる。  聞こえなくなる様にと布団を頭から被ると、その上から私の頭を2本の腕が無造作に押え付ける。  そして布越しに ハッハッハッ

    • 最近の購読、とか

      皆さん如何お過ごしでしょうか、久賀池知明です。 私、最近の暑さやらで体力気力を奪われ、中々思うように筆が進まない事に苛立ちを覚えている日々です😭 お仕事で昇進した事もあり、慣れない業務で疲れが全然取れておりません。湯船に浸かるのも難しいですしね。 世の中の働いてる人々凄いなぁ……なんであんなに体力あるんだろうか。 オラに元気を分けてくれ!🙌☀️ はい。 さて、最近の購読、他ということで、感想を交えつつ紹介していきたいと思います! まずはこちらから👇 天幕のジャードゥー

      • リベット【オカルト…?】

        「この国が誇る素晴らしい技術によって、唯一無二の文化は保たれて来た訳です」 司会を務める芸人が声高らかに説明する。 「人口は減少傾向にある訳でありまして、つまり今対策をしなければこの国の、世界的な経済力は衰退してしまう訳でして」 ゲストとして呼ばれた政治家が神妙な顔で訴える。 「ここが戦地から1番近い難民キャンプなのですが、あの歌姫からの支援物資が届いたそうです」 「流入する外国人労働者によって国内総生産も少しずつ上向きに」 「この国にも侵略の危機が近付いているのは、ほぼ間違

        • ショートショート【西瓜】 「まぁ美味しそうなスイカね」 と買ったスイカを割ると、満ち満ちとナメクジが詰まっていた。 後日、祖父が持ってきたのを割ると、今度はカエルが詰まっており、更に次のにはヘビが詰まっていた。 堪らず祖父に詰め寄ると 「やっぱりなぁ」 と髭を摩った。

        • 固定された記事

        その息遣いを私は覚えている【前編】

        • 最近の購読、とか

        • リベット【オカルト…?】

        • ショートショート【西瓜】 「まぁ美味しそうなスイカね」 と買ったスイカを割ると、満ち満ちとナメクジが詰まっていた。 後日、祖父が持ってきたのを割ると、今度はカエルが詰まっており、更に次のにはヘビが詰まっていた。 堪らず祖父に詰め寄ると 「やっぱりなぁ」 と髭を摩った。

        マガジン

        • 個人的な事、その他雑記
          46本
        • 短編
          15本
        • 長編
          48本
        • 中編
          23本
        • ショートショート
          35本
        • 企画
          7本

        記事

          創作大賞選考楽しみです。

          創作大賞選考楽しみです。

          ショートショート【葬儀】

          道端にカラスが脚を天に向けて倒れている。 確かめずともそれが死んでいる事が分かり、よく見れば黒い虫が集って目をほじくっている。 頭上には無数のカラスが渦を作り、死を悼む様に鳴き声をあげている。 「うわぁすげぇや」 すぐ脇に建つアパートの2階から笑いながら男が顔を出し、空を見上げて言った。 次の瞬間、その男目掛けて黒い竜巻が根を下ろした。

          ショートショート【葬儀】

          ショートショート【お盆】

          我が家では精霊馬を作る習慣が未だに残っていたが、ある年を境にめっきり作らなくなってしまった。 というのも、作った精霊馬が1日と経たずにグズグズに崩れてしまうからだ。 家族も気味悪がるしでもう止めようかと言い出したのは母だが、続けて 「折角死んでくれたんだし、あの人に帰って来てもらっても困るものね。本当に図太いんだからやんなっちゃうわ」 と言った。

          ショートショート【お盆】

          以前書いた「ムシ ムシ ムシ」に出てくる想像上の昆虫にめちゃくちゃそっくりな昆虫いました。 オーストラリアに生息してる生物怖…… パロンチェスタス・コルヌトゥス で検索を笑🐛🐝🐜🐞🐌

          以前書いた「ムシ ムシ ムシ」に出てくる想像上の昆虫にめちゃくちゃそっくりな昆虫いました。 オーストラリアに生息してる生物怖…… パロンチェスタス・コルヌトゥス で検索を笑🐛🐝🐜🐞🐌

          ショートショート【お目汚し】 散歩途中に通った事の無いふと小道に入ってみると 【⚠️この先お目汚しあり】 の立て看板が置いてあった。 気になって更に進んでいくと、確かにそこには見るに堪えない物が所狭しと並べてある。 自分の目は汚れてしまったのだと思い、人差し指で両目を潰した。

          ショートショート【お目汚し】 散歩途中に通った事の無いふと小道に入ってみると 【⚠️この先お目汚しあり】 の立て看板が置いてあった。 気になって更に進んでいくと、確かにそこには見るに堪えない物が所狭しと並べてある。 自分の目は汚れてしまったのだと思い、人差し指で両目を潰した。

          【一行怪談】 ウォータースライダーを滑り始めて既に五分以上が経過したが、一向に出口に辿り着かない。

          【一行怪談】 ウォータースライダーを滑り始めて既に五分以上が経過したが、一向に出口に辿り着かない。

          今日聞けたホットな話

          皆様いかがお過ごしでしょうか。久賀池知明です。 夏の暑さと冷房の緩急に体調を崩しがちな私ですが、皆さんはどうですか? 寒暖差アレルギーとかもありますからね。 偏頭痛とか。 早く雨過ぎ去れと思いつつも、それはそれで暑さがなぁと悩ましいです。アイデア出しも滞ってますし😭 さて、タイトル通り今日職場の同僚から聞けた話。 短い話ですが興味深かったので。 同僚の女の子とその家族の話で、時期は聞いてないですが初夏っぽいです。 その子と母親は神社巡りが好きで、毎年正月は霧島神宮にお参

          今日聞けたホットな話

          ホラーのみならずミステリ好きにも堪らない3冊になりそうですよこれは!!!! 皆さん要チェック!!! https://x.com/kadokawahorror/status/1808350524703687140?s=46&t=_FzEDJwu-morwGGrC0V6Dw

          ホラーのみならずミステリ好きにも堪らない3冊になりそうですよこれは!!!! 皆さん要チェック!!! https://x.com/kadokawahorror/status/1808350524703687140?s=46&t=_FzEDJwu-morwGGrC0V6Dw

          ボタン【オカルト】

          「これ本当に押しちゃダメなんですか?」 「気持ちは分かる。だが、まだダメだな」 隣に座る部下がソワソワしながら聞いてきた。 この会話も何回したのか分からないくらいだが、正直私も早く押したい所だった。 飲食店とかによくありそうな楕円形で、土台が黒に押す部分が赤色のボタン。 これを押すのが私達の仕事だった。 頻度は多い時で週に3桁は押す事もあるし、少なければ1ヶ月押さない事もある。 他にやらなければいけないのは、そのボタンの前の壁に所狭しと並べられた多数のモニターのチェック

          ボタン【オカルト】

          note創作大賞2024、ホラー小説部門に応募致しました! 感想など頂けると大変嬉しいです! 応援のほどよろしくお願いします! 【水は天井から滴る】 https://note.com/kugachi_99/n/nc1dca8fb8faf

          note創作大賞2024、ホラー小説部門に応募致しました! 感想など頂けると大変嬉しいです! 応援のほどよろしくお願いします! 【水は天井から滴る】 https://note.com/kugachi_99/n/nc1dca8fb8faf

          水は天井から滴る 最終話

          結び 藤父らが病院へと運ばれると、夕陽を背に列を為したパトカーがやって来て、瞬く間に学校に規制線を張った。事情聴取の為に運ばれた彼ら以外の全員が呼び止められていたが、長住さんの両親が到着して陽菜の腕に抱えられた少女の遺体を一目見、警察へ「ここは大丈夫です」と言付けるとあっさり解放された。あれだけの量の死体が突如として学校に現れたにも関わらず、誰一人として苦言を呈する者はいない。頭が変わったとしても、まだまだ長住の名前は有効らしいと知った。  陽菜の父親に 「終わったんですか」

          水は天井から滴る 最終話

          水は天井から滴る 第八話

          歪み その後教室を開けに来た先生に発見され、病院へと連れて行かれる事となった。勿論道中も退院後も警察署でも質問攻めに遭ったが、全てを答えるには私を含め理解が追い付いていなかったし、全てを説明するつもりも無かった。  あれだけ事件性があるにも関わらずあっさりと留置所から解放されたのは、状況的に私が手を出しようが無い事と、床に埋まった南郷の不自然さ、陽菜の助力があったからだろう。留置所内を解放されてすぐ、あるいは帰宅後に長住家が口止めにやってくるかと思われたが、そうはならなかった

          水は天井から滴る 第八話