Face of KTY #07 石戸亮さん【後編：ビジネスが趣味に、趣味がビジネスに】
KTY FACE GYMにお通いの"Face of KTY" まさにKTYの体現者をご紹介する連載企画。
後半では、石戸さんがオーナーのバルのことや、趣味のワインやキャンプについて伺います。
▼前半はこちら
・「私の店です」
ーさて石戸さん、実は今日のこのお店ですが・・・
はい、今日は当店にお越しいただいてありがとうございます（笑）
実はこのバル「トリム NATURAL WINE IZAKAYA」は、私の店です。オーナーです。
ー「私の店です」って言ってみたい台詞ですね。港区では挨拶代わりなんですかね。ご馳走さまです！
いやいや（笑）
でも料理は色々とこだわりがあるので、ぜひ食べていってください。
おすすめは、程よい柔らかさのある牛タンとジビエソーセージです。
事前の予約が必要ですが、独自ルートで仕入れている直送生牡蠣も自慢の一品です。添加物が入っていないナチュラルワインもおすすめです。
ー急にバル店員のようになりましたね（笑）なんでお店を始めたのですか？
もともと飲食店経営に少し興味があって、そうしたらちょうど話が来たんですよね。立地的にもご縁を感じて、すぐに決めました。
もうオープンして4年になるのですが、これは本当に店長と来店いただくお客様のご意見のおかげでうまく続いています。常連さんも増えてきて嬉しい限りです。
店舗経営も面白いんですよね。思考錯誤しながら、いろんな人に協力してもらって。お店のロゴやメニューデザインも昔の同僚に手伝ってもらったりとか。料理の試作やワインの選定とかも楽しいですし。
・ビジネスが趣味に、趣味がビジネスに
ーもともと料理がお好きなんですか？
料理もしますけど、外食も好きですね。
自分でお店を持ってからは、ますますいろんなお店を興味深く研究しています。様々なお店に幅広く行きますが、飲食店側の視点でも勉強になることが多くて、飲食店経営や他の仕事にも活きています。
普段、大きな会社で働いていると、ある程度役割が決まってますから、なんとなく行動に制限が出てしまいますが、飲食店経営をすると、なんでもやらなければいけません。集客、メニュー開発、会計、労務や決算など。小さい会社ですが一通り経験できるのは、大きな会社で仕事をする上でとても活きてきます。
ワインは美味しいですし、体に合うのか翌日にお酒が残りにくく、作り手さんそれぞれの想いが面白くてハマっていきました。ナチュラルワインを提供してる店にはたくさん行きまして、1000種類以上飲んできましたね。
「トリム」もつい最近、ナチュラルワインの店に名前を変えたんですよ。前は「肉バルTrim」だったんですけど、ナチュラルワインを推していこうと。
ナチュラルワインを気軽に飲んでもらいながら、居心地の良い空間を楽しんでもらえるようにしたいと思ってます。
ナチュラルワインは名前の如く、自然、添加物が入っていないという点もそうですし、作り手さんも自然体でワイン作りをされている方がほとんどです。エチケット（ワインのラベル）も見ているだけで楽しくて、味、作り手さん、エチケット、色々な楽しみ方があります。
ービジネスが趣味に、趣味がビジネスに、という相乗効果ですね。
それはありますね。なんでもやってみたいと思ったらやるようにしているんです。
キャンプも昔からの趣味で、ソロキャンプにも行ったりするんですが、キャンプグッズを開発して販売してみたりとか。
▼石戸さんがプロデュースしたキャンプギアブランド「MUKAU」
自分が楽しいからが一番なんですが、その延長で「こういうのあったらいいな」「こういうことできそうだな」と思ったら、どんどんやるのがいいと思うんですよね、やれるうちに。
・見てきた背中
ーそういう原動力はどこから来てるのですか？
性格なんだと思いますけど・・両親から影響を受けているのはあるかもしれないですね。
父はIT業界で長いこと営業やマーケティングをしてきた人なのですが、その世代にしては仕事にITを駆使していたり、僕のITと営業のルーツは親父から来ているでしょうね。
定年したあとも複数社の顧問をしたり、全く落ち着くことなく働いている姿をみると、同じ遺伝子を受け継いでるなと感じます（笑）
最近の父は趣味で農園を始めたり、食に興味を持って手を出すあたりも似ているかもしれないですね。
39才と若いうちに亡くなった母の葬儀には、銀行の受付でパートをしていた頃のお客さんも来てくださり、母親のように人の縁を大切にする生き方をしたいと思います。今年私は40才になりましたが、母親の分も楽しんで長生きしたいな、という思いもあります。
父親とはたまに2人で飲むこともあるんですよ。男手ひとつで育ててくれた恩を、今の姿を見せることで返せていたらいいですね。
ー石戸さん、ご多忙の中お時間ありがとうございました！
インタビュー後記
自然体でいたい、とお話される石戸さん。
誰もが知る大企業の役員とは思えない気さくさに、一貫したポリシーを感じました。
それにしても、これまでインタビューしてきたFACE of KTYのみなさんは「仕事も遊びも全力」を体現するかたばかり。石戸さんもまさに趣味からビジネスに、ビジネスを趣味に、と垣根をつくらず人生を謳歌されています。
その土台には、コミュニケーションを大切にする考えが徹底されているのですね。
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