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断酒がうむ二元論で荒廃する依存症者

アルコール依存症の世界の治療では

・専門治療が原則
・断酒継続
・入院or外来
・心理社会的治療
・薬物療法(補助)

で、さらに

「治癒」は存在せず、「回復」である

断酒の継続のみが唯一の治療

って事のを掲げてきた歴史が長いわけです。
1935年のアメリカのAAからずっとね。

依存症の世界に「治癒」なんてありえないのです。
10年断酒できていようが、
それは別になんでもなくて
その10年経過したやろうが、その1秒後に飲酒する可能性が高いのでね。
死ぬまで永遠にその「可能性」は消えない
つまり、「治癒」という概念は存在しないのです。
誰も完治なんてのを証明できない。それが依存症の世界

やからこそ、
唯一の治療は「1日断酒」を毎日死ぬまで継続していく事しかないのです。

ってのが今まで。
1935年の米国のAAにはじまり、日本の全日本断酒連盟である。
がね、この「断酒」ってのが最大の問題を抱えてるよねってのが最近特に分かってきているのです。

「断酒」を掲げると、二元論になるのですよ。
つまり、成功か失敗かって事。
0.1でも飲めば失敗!!!
0なら成功!!
ってね。
成功者か失敗者かしかいない。
昨今マスが大好きな「多様性」を考えたとしても、真逆ですよね。
多様性どころか、2パターンしか許容していない世界線なのです
これが大問題なのです。

そもそも依存症の診断がつくまでいってしまうタイプの人間は、どんな人でしょうか?
失敗体験も多いし、成功体験が少なかったり、社会不適合者であったり、対人関係の障害があるような人が大半です。
ちなみに、大事な視点として紹介しておきます

アルコール依存症の別名は
「対人関係障害」
「脳機能障害」
「衝動抑制障害」
「コントロール障害」
です。

この障害名を聞いたら、「ア~(';')」ってなる方もいるでしょう。
そう、アルコールとかが問題なんじゃなくて「脳の器質的問題」なのです。

なのでアルコール自体が問題なんじゃなくて、人間の問題です。

でもそれをズバっと言ってしまうと、
人間として傷つくので言わないってのが世の常です。
アルコールは怖いよね」って形にしておくわけです。

が、アルコール自体が問題なのであれば、飲酒者全員が依存症にならないと説明がつかないので、みんな実は分かっているのですよ。
ちなみにヘロインのように物質に問題がある場合は、摂取した人物の脳は全員荒廃します
ま、そういうこっちゃ。

で、その脳器質的障害を抱えた人間にとって「失敗体験」は悪化をよびます。
そのため、「断酒」を掲げるとそれをエスカレートさせてしまうのです。
で失敗体験からまた「再飲酒」を繰り返す。

0.1すらも許容しない「断酒」という方針が、また依存症の人間を苦しめていくのです。

ちなみにヨーロッパ等では「節酒」とか「飲酒量軽減」というアプローチがなされています。
昨日まで1ℓ酒を飲んでいた人間が、今日は990mlであればみんなで褒める!
「すごい!節酒できてる!あなたはやればできるのよ!」とね

うん、独自なオリジナルな発想でプラットフォームを創造していくヨーロッパらしい!!
ほんと柔軟性と革新性があって発想が好きです(⌒∇⌒)

しかし米国は1935年からの歴史があり、
「断酒」が唯一の治療と声高く自信満々に掲げ続けてやってきたので
今更「節酒もいいかもっすね(';')」とか死んでも言えないわけです。

ちなみに毎度パクリまくりでおなじみの日本。
まさにこのAAもマルパクリしています。
平気でパクる恐ろしい国ですよね(笑)
日本は独自でルールを創造したわけでもなくAAの完全コピーであるからこそ、「断酒」という治療方針を変えるわけがありません。
米国様のジャッジがどうなるか次第ってとこでしょう。
米国が節酒と言い出せば、いきなり節酒にするでしょう。

みなさんも例えばめっちゃ好きなモノを浮かべてほしいんですが、
それを「一生禁止」って言われてどうです??
0.1も許容してくれない。
「完全に禁止」ってなったらどうです??

僕で言ったら「読書禁止」とか「論文査読禁止」って言われているようなもの。
多分死にます♡

まあ1935年の発想ですからね。
古いんですよ。発想が。

なんでもかんでも「禁止」とか言ってた時代ですしね
禁酒法も大失敗したってのに、学習せずにまた「断酒」を掲げてしまう。

そもそも人が人に「禁止」させるってのが不可能な話ですよね

それにしても
歴史が古くて長いってのは、往々にして弊害になるって事ですね。

1935年。。。
87年前のルールを2022年でも使用しているって
常軌を逸している気がします(^_-)-☆

変わるべきは変わらないとね♡

日本はパクるのが上手なので、
そこはあっさり断酒を捨てて
ヨーロッパの節酒に乗っかるくらいの面白さがあればいいのになあ
と心底感じます。。。。。。








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