佐藤 こうぞう

フードスタジアム編集長を引退し、いまはフードスタジアム主幹兼カシェット代表。飲食業界で…

佐藤 こうぞう

フードスタジアム編集長を引退し、いまはフードスタジアム主幹兼カシェット代表。飲食業界でいろんな仕掛けをやってます。東京⇄福岡⇄香川⇄海外の多拠点生活。著者に「イートグッド〜価値を売って儲けなさい!〜」がある。

マガジン

  • 「政治」をシゴトにしてみる、ということ

    還暦を過ぎて、単身赴任で人口6万人弱の香川県の西の端っこ「観音寺市」に“Uターン移住”。「観音寺を面白くしたい!」と思って始めた地域活性化の活動が新型コロナ禍で頓挫。しかし、そのコロナ禍で私のこれまでの20年間を過ごした飲食業界が「政治の迷走」によってズタボロにされるのを見て、「政治って何?」「政治家のシゴトって?」て疑問を持つようになり、「それを知るには自分がやるしかないな」と思い立った次第。地方活性化の活動もそうだが、自分が“圧倒的当事者”になるしかない。時あたかも、2021年11月に観音寺市は市長選挙と市議会議員選挙を迎える。市長選は現役市長が26年を経て引退表明、自民系候補が二人の戦いが始まった。一方の市議会議員選挙は前回無投票選挙だった。選挙の中でも「ドブ板ができない新人は厳しい」といわれる市議選。困難と言われると挑戦したくなる私。これは“64歳からの政治家入門”のドキュメント

  • 編集者的飲食マーケティング考

    元「アリガット」編集長、「フードスタジアム」編集主幹の身体を張ったリサーチ日記。飲食マーケットの“NEXT”を発信。「ネオ大衆酒場」生みの親。ネオ酒場コラムニスト。

  • トークノート

最近の記事

観音寺市長選挙が告示されました!

【ご報告】 政治活動についての報告です。 前回の報告からずいぶん間が空きました。8月お盆前に国民民主党の玉木党首にお会いし、「地方政治より国政に」という考え方に傾いたことをお盆明けに報告して以来となります。 その後、一度東京に戻り、飲食業界でコロナ対策について飲食店の状況を改善すべく政治家への陳情や行政への提言活動をずっとやられてきた「HAL YAMASHITA」の山下春幸氏をフードスタジアムでインタビューした。1年半以上にわたるコロナ禍で苦境にある飲食業界が、山下氏らの働

    • お盆が過ぎました

      【ご報告】  お盆が過ぎました。 さて私の政治活動ですが、8月3日に香川に戻り、市長選に出る準備をしながら、いろんな方々のご意見を伺ってきました。 「観音寺をこうしたい!」という思いを政策に落とし込んだり、私が一番やりたい「食と農による地域活性化」についての考え方を聞いてもらったり。 しかし、そうこうしているうちに感染力の強いデルタ株が東京はじめ、全国で猛威をふるい始めました。政府は「オリンピックが終われば感染拡大は終息する」というハッピーエンドを

      • 観音寺に帰りました!

        東京での事業を整理整頓して、8月3日に香川に入りました。 東京は緊急事態宣言下のオリンピック開催の最中、デルタ株が猛威を奮い、感染者が1日4000人を超えてきました。20〜40代の若い人の感染率が高いのが“第五波”の特徴ですね。 香川も高松中心に感染者が徐々に増えていますね。猛暑に加え、この第五波の襲来が地方にも押し寄せてくるかもしれません。時短や休業、酒提供禁止の要請が地方の飲食業界をまた苦しめる事態になる可能性があります。 さて、政治活動のほうですが、ありがたいことに

        • 決意!

          【決意】 政治活動報告です。 決意しました! 「観音寺を本当に変えてほしい」という地元の皆さんからのメッセージを受けて、腹をくくりました。市長選に出ます。 正式出馬は8月8日に記者会見を開いて表明します。詳しい政策はそのときに発表します。 一週間、地元でいろいろな方々にご意見、叱咤激励いただき、いま東京で仕事の整理や自治体政策のプロに話を聞いたり政治の本を読んだりしています。 観音寺市が好きで好きでたまらないから。子どもたちの未来から逆算して「いま何をすべきか」、人口減

        観音寺市長選挙が告示されました!

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        • 「政治」をシゴトにしてみる、ということ
          7本
        • 編集者的飲食マーケティング考
          16本
        • トークノート
          4本

        記事

          「政治家の発信」について

          地方ではなかなか政治的なことに関してSNSではアップしづらい。 例えばいま観音寺市では市長選候補の保守二人がガチで戦いを始めた。一人は毎日Facebookにドブ板回り活動をアップしている。もう一方はSNSを使わず一軒一軒を歩いて回っている。 前者が目立つように見えるが、「あそこに先に行ってウチはまだ挨拶に来ない」というようなやっかみを買うこともあるかもしれない。 だから、難しいのだ。 私は大のSNS発信派だし、政治活動の報告はSNSを通じて市民の皆さんにリアルに、正直に、わか

          「政治家の発信」について

          なぜ政治活動を始めるのか、について

          「なぜ政治活動を始めるのか」について。 豊浜町で生まれ育ち、18歳で観音寺商業高校(現観音寺総合高校)から早稲田大学政経学部に現役入学しました。私は「社会を良い方向に変えたい」という信念があり、高校時代から「ジャーナリストか政治家になりたい」と志していました。 大学に入り「新人塾」という政治家、ジャーナリストを目指すサークルに入りました。住民運動を調査したり、政治家の選挙を手伝ったりしました。その中で、「どうもシャイな私は演説に向いていないな」(笑)と思い、結局はジャーナリ

          なぜ政治活動を始めるのか、について

          政治団体(後援会)の設立届けを出して来ました!

          【ご報告】※シェア大歓迎! コーゾー、政治やります! いま香川県庁の選挙管理委員会に政治団体「観音寺市の未来をつくる会」設立を届けてきました。 私がなぜ政治をやるのか? Facebookのタイムラインには毎日、政治や政治家への批判が溢れ返るようになりました。 私も責任も取らずに民間にあり得ない要請や自分勝手な法律をつくって業界や国民を苦しめる政治家たちに腹が立ち、ついついアホだバカだと投稿してきたが、なんだか違うな、と思うようになってきた。 「政治って何?」「政治家ってどん

          政治団体(後援会)の設立届けを出して来ました!

          それは、スタジオ撮影から始まった

          「市議会議員選挙にチャレンジしようかなぁ」 親しい人たちにそう打ち明けてみたら、一様に 「無理、無理」「やめとけ」「何をいまさら?」「落ちて恥かくだけ」etc… という反対の声ばかり。 それはわかっていた。新型コロナ禍で緊急事態宣言や蔓延防止特別措置などが発令されて、飲食業界が「酒提供禁止」とかわけのわからない“イジメ”に遭って、私は腹が立って仕方がなかった。飲食業界のキーマンたちが政治家に陳情しても拉致があかない。「政治が悪い」「アイツがバカだ」とSNSで呟いてもただ虚しさ

          それは、スタジオ撮影から始まった

          2020年、私の飲食店リサーチテーマ7つについて歩きながら語ろう

          今年の私の飲食店リサーチテーマは、以下の7つだ。 1、女将が輝く店 2、ハイコンセプト酒場 3、クラフト和酒を深掘りしている店 4、地域のニューオープンでこれまでにない業態の店(レギュラーテーマ) 5、居心地のいいカウンターの店 6、若いシェフのスタートアップチャレンジ 7、クリエイティブ鍋の店 久しぶりに代々木八幡から代々木上原筋をリサーチ。 1軒目は、最近また話題の「煮込みとお惣菜スタンド ウエトミ」へ。3年前にオープン、素晴らしいコの字型カウンターの店。立ち飲みと

          2020年、私の飲食店リサーチテーマ7つについて歩きながら語ろう

          本格的「クラフト和酒」の時代が来る!〜私がポートランドから学んだことのおさらいと地方を元気にするお酒の話〜

          いささか古い話を出して恐縮だが、2015年11月に飲食店オーナーたちを連れて、ポートランドに視察に行った。その同行者の中には、その後札幌でクラフトビールの店を開業した方や、昨年オープンしたコレド日本橋室町テラスの中にクラフトビール醸造所付きレストランを立ち上げた「クラフトビアマーケット」の田中社長もいた。田中さんは、外食アワード2019も受賞した。 あれからもう5年経つ。クラフトなお酒の聖地、ポートランド!私もポートランド体験が2017年11月に出版した『イートグッド』のト

          本格的「クラフト和酒」の時代が来る!〜私がポートランドから学んだことのおさらいと地方を元気にするお酒の話〜

          「居酒屋JAPAN」大阪で講演! テーマは、リサーチで驚いた店10「おどろきTEN(店)」

          2020年2月5日、「居酒屋JAPAN」大阪会場で講演した。今日の講演テーマは、いつもの飲食トレンドものではなく、「おどろTEN(店)」と題し、最近のリサーチで驚いた店を10店舗挙げるという内容だった。 振り返ってみよう。 10位〜300種類のハイボールを出す浅草橋の店。 9位〜100種類のお茶割りを出す店。学大からスタートし、最近一気に2店舗オープン! これらは、TTP(徹底的にパクる)からTTF(専門分野を徹底的に深掘りする)への流れだ。 8位〜カウンターが際

          「居酒屋JAPAN」大阪で講演! テーマは、リサーチで驚いた店10「おどろきTEN(店)」

          焼酎新時代の到来と「クラフト焼酎」

          note再開の反響が大きい。私のいまのアウトプットツールはFacebookファーストだ。Facebookは人気が落ちたとはいえ、実名で実名の(リアルな)業界人たちに発信できる貴重な媒体だと思っている。私の場合は、日記とメモ帳&取材ノート代りみたいなもので、現場でリアルタイムにアップするから投稿数は半端ない。加えて、キュレーター(編集者の目)的に、これは大事だと感じたタイムラインの投稿をシェアしている。ほぼ半日はFacebookと共に呼吸しているような状態だ。 ときどき、これ

          焼酎新時代の到来と「クラフト焼酎」

          「ネオ酒場」から「ハイコンセプト酒場」への流れは必然だ!

          久しぶりにnoteを開いた。フードスタジアムの編集長を退いてから、公に発表するコラムは書かなくなった。しかし、ときどきアウトプット欲が出てきて、Facebook以外の書き物をしたくなる。そんな動機にかられて、新しいキーワード「ハイコンセプト酒場」について書いてみました。このコラムは某ビールメーカーに毎月提出しているマーケティングレポートからの再録です。ネオ酒場がどんどん進化してきています。 私が提唱してきた「ネオ大衆酒場」。この言葉を最初に使ったのは2012年だが、ようやく

          「ネオ酒場」から「ハイコンセプト酒場」への流れは必然だ!

          「専門店化時代」が定着してきた!

          牡蠣に雲丹に魚卵、フォアグラ...とキラーコンテンツ食材の「専門店」を前面に打ち出した居酒屋や酒場、バルが増えている。顧客からすれば「何屋かわかりやすい」、店側からすれば「売れ筋メニュー」を軸にオペレーションしやすいというメリットがある。 蟹やうにを前面に!札幌で話題の繁盛店「居酒屋にほんいち」。同店の売りは、「かにぶっかけだし巻き卵」。だし巻き卵の上に、客がストップをかけるまで蟹の身を盛るパフォーマンス。もちろん身がこぼれて下のお皿に落ちる。「札幌一太いたらば蟹」もあり、

          「専門店化時代」が定着してきた!

          「大人の酒場」が増えている!

          最近、ちょっとアッパーだが、こだわりの感じられる「大人の酒場」に注目が集まっている。雑誌『BRUTUS』の「おいしい酒場」特集に続き、『dancyu』が「酒場はどこだ?」特集号を発売。いずれも大人のための酒場案内"である。いまなぜ、「大人の酒場」なのか...。 「おいしい酒場七カ条」とは… 『BRUTUS』の酒場特集は、「おいしい酒場七カ条」として、以下のポイントをあげている。「その店で選んだ基準の酒があること」「その酒を前提にした料理があること」「店の規模が小さいこと」「

          「大人の酒場」が増えている!

          「デイリークラフト」の時代が到来!

          2015年4月17日、キリンの体験型ブルワリー併設店舗「SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)」がログロード代官山にオープンした。ウッドの外観が印象的な2階建て約270坪215席、日本最大のクラフトビール大型店舗だ。まさに「クラフトメジャー化」の幕が開けたといえるが、クラフトビールが日常の飲み物となる「デイリークラフト」スタイルが定着するかどうかは、これからの広がりにかかっている。 テーマは「ビア・サプライズ!」「スプリング

          「デイリークラフト」の時代が到来!