『パリのすてきなおじさん』でフランスを知る
連日、報道番組でフランスの大規模デモのニュースを目にする。
革命の国だけあって、政府には皆が猛抗議する。
政治が、政策が、自分達の生活に直結していることを
誰もが実感している。
少し前に『パリのすてきなおじさん』という本を読んだ。
作家でイラストレーターの金井真紀さんと、
フランス在住のフリージャーナリストの広岡裕児さんがタッグを組み、
様々なパリのおじさん達にインタビューして出来た本だ。
登場するおじさん達は、人種も宗教も生まれも育ちも職業も、
それまで辿った人生も、生き方も、千差万別。
それぞれ、強烈な個性を 自分の哲学を持っている。
きっとパリでは当たり前のことなのだろう。
こういうのを本当の多様性….
日本の企業で流行っているダイバーシティというのだろうなと思う。
金井さんのあとがきに
「(前略)あぁ、これがパリなのだ、と改めて思う。
四人のおじさんのルーツは、カリブ海、チュニジア、アルジェリア。
肌の色も、宗教も、もちろん職業もばらばらだ。
世界はいろんな色をしている。
そのわくわくする事実を、多くの人に味わっていただけたらと願う。」
これを読んで、今、フランス全土で起こっているデモに参加している、
多くの一般の人たちのことを思う。
クリスマスシーズンの一年で最も嬉しくて華やかな時期なのだ。
ここに登場しているおじさん達は、何を思い、感じているのだろうか。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日もまた寒さが厳しいようです。皆さま、ご自愛ください。
よい毎日でありますように (^_^)
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