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いつもラジオを聴きながら

日曜日の夜です。
いつものように、りこちゃんと こざる達は、
皆で一緒にわいわい 楽しく 夕飯を食べました。
りこちゃんは、もう すやすや寝ています。

こざる達は、お茶やコーヒーを飲みながら、
おしゃべりタイムです。

「ラジオの話、じーんとしたよね。」
「うん、感動したよ。」
こざる達は、うんうん 頷いています。

「ぼく達、起きてから寝るまで、
いつもずっとラジオをつけているんだけど、
それは きっと りこちゃんが子供の頃から ずっとラジオが好きで、
それで ぼく達も好きになったんだと思うんだ。」

りこちゃんが子供の頃は、ラジオの時代でした。

「りこちゃんは大人になって、テレビが一般的になっても、
ずっとラジオが好きで、毎日ラジオを聴きながら、
料理を作ったり、家事をしていたんだよね。」
「うん、聴こえてくる歌を一緒に歌ったり、
落語を聴いて大笑いしたりしながらね。」

こざる達が感動したラジオの話というのは、
4月12日の金曜日の NHKの『すっぴん!』での、
パーソナリティの高橋源一郎さんの 最初の挨拶のことです。

「源一郎さんは、ウッディ・アレンの『ラジオ・デイズ』の話をして、
自分も、ラジオを聴いて育ってきたって言ってたね。」

『ラジオ・デイズ』は、
ウッディ・アレンの少年時代の回想の映画です。

「源一郎さん、小学校に入る前に 家の二段ベッドの上で、
カーテンの向こうからラジオが聴こえてきて、
子供だから自分が番組を選ぶことは出来なかったけど、
ラジオが遠くから聴こえてきて…」
「聴こえてくる番組を聴いていたって、
とても懐かしそうに話していたよね。」
「大切な子供時代の記憶、音の記憶なんだよ。」

こざる達は、しみじみとします。

「人間の最初に働く感覚が聴覚だって言ってたね。」
「うん、お母さんのお腹の中にいる時に、
最初に 聴こえてくるのが、お母さんの心臓の音なんだって。」
「お母さんの心臓の音が、最初に聴く音なんだ!」
「そして最後まで残っているのも、聴覚なんだよね。」

聴きながら生まれてきて、聴きながら去っていく、
そう 源一郎さんは 話していました。

「じーんとしたね。」
「うん、とっても感動したよ。」
こざる達は 源一郎さんの話に、とてもとても感動しました。

「なんだか お腹が空いてきちゃった!」
「ちょっとだけ、チョコレート食べて、コーヒーおかわりしようよ!」
こざる達は、賑やかです。

こざるカフェは、今夜も ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
りこちゃんも、こざる達も、これからもずっとラジオが大好きです。
よい毎日でありますように (^_^)

こざる達が感動した4月12日(金)放送の「すっぴん!」は、
聞き逃しサービスで、4月19日(金)の午後6時まで配信されています。
ぜひ、高橋源一郎さんの話を聴いてみてください。

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