三姉妹の后 応神天皇二 神話は今も生きている ことの葉綴り六二一
深まる秋
おはようございます。気温が高く秋晴れ続いていますが、風は冷たくなり、紅葉も色づき始ねましたね。皆さん、お元気でしょうか?
昨夜は、上弦の月が輝いていました。
さて、十一月十一日(木)の暦は、六曜は「仏滅」で勝負なしの日。
十二直は、「建」で、万物を建て生じる日。神仏の祭祀、お参り、婚礼、開店などものごとをスタートするのにいい日。
二十八宿の「井」で、神仏詣で、種まき、建築に吉。
そして「神吉日」で、ご神事に関することが吉。神社のお参り、ご先祖に手を合わせるのに佳い日です。
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
第十五代応神天皇の系譜 その一
十人の妃と、二十六の御子がいらした応神天皇さま。
それをゆっくり見ていきます。宜しくお願いいたします!
まず、皇后となられたのが、中日賣命(仲姫命)さまです。
この皇后の祖父が、第十二代景行天皇の皇子の五百木入日賣命(五百城入彦皇子)……倭建命さまの異母兄弟です。
で、皇后の父は、この御子の品陀真若王。
天皇も、この皇后も、第十二代景行天皇の系譜なのですね。
で、皇后の母は、古代の豪族、尾張連の祖、建稲種命(建伊那陀宿禰)の娘の、志理都紀斗賣(金田屋野姫命)です。
倭建命さまの縁
覚えていらっしゃいますか? この母方の建稲種命って、倭建命(日本武尊)さまの物語に登場していたのです。
倭建命(日本武尊)さまが、東征を終えて、尾張で娶られた、美夜受比賣さまの兄神です。
草薙剣をご神体とする、名古屋の「熱田神宮」さまの「相殿神」として、倭建命(日本武尊)さま、美夜受比賣さまとともに、お祀りされています。尾張の地方の繁栄を築かれた神を、母方の祖父にもつのですね。
三姉妹を娶った応神天皇
おもしろいのは、皇后の父品陀真若王と、母志理都紀斗賣(金田屋野姫命)ともに、倭建命(日本武尊)さまと、つながりがあるのですね。
そしてこの夫婦には、他にも、
高木の入日賣命さまと、
弟日賣命の三柱の女王がいて、三女王(三姉妹)とも、応神天皇の妃となられたのです。
その中で、皇后となられたのが、三姉妹の真ん中の中日賣命(仲姫命)さまでした。
姉の高木の入日賣命さまは、天皇との間に次の五柱の御子をもうけます。
一、 額田大中日子命
二、 大山守命
三、 伊奢之眞若命
四、 大原郎女
五、 高目郎女 女王
次女で、皇后の中日賣命(仲姫命)さま
一、木之荒田郎女
二、大雀命
三、根鳥命
三柱の御子。
三女の弟日賣命さまとの間には
一、 阿倍郎女
二、 阿具知之三腹郎《あわぢのみはらのいらつめ》
三、 木之菟野郎女
四、 三野郎女
四柱の女王をもうけました。
ふう~ややこしいですね。
漢字も多いですね~!
すいません!!
書いてみて、調べてみての「つながり」の発見があるのです。
系譜、もうしばしお付き合いくださいませ!
本当にいつも、ありがとうございます!
―次回へ
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