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今も受け継がれる「祈りの御心」元伊勢三五  ことの葉綴り三六一

天皇陛下の「お誕生日会見」

おはようございます。気温は低いですがお天気いいですね。
二月二十三日、天皇誕生日で、お誕生日に際して記者会見を行われた天皇陛下は、会見の冒頭、ご先祖様の歴代天皇について触れられていました。
ニュースなどではカットされていましたが、私、とても感動したので、下記に記しておきますね。

「日本の歴史の中では、天変地異や疫病の蔓(まん)延など困難な時期が幾度もありました。
これまでの歴代天皇の御事蹟(せき)をたどれば、天変地異等が続く不安定な世を鎮めたいとの思いを込めて奈良の大仏を作られた聖武(しょうむ)天皇、疫病の収束を願って般若心経(はんにゃしんぎょう)を書写された平安時代の嵯峨天皇に始まり、
戦国時代の後奈良天皇、正親町(おおぎまち)天皇など歴代の天皇はその時代時代にあって、国民に寄り添うべく、思いを受け継ぎ、自らができることを成すよう努めてこられました」

記者会見の全文は下記で見れますよ。

奈良の大仏「東大寺盧舎那仏像」
聖武天皇の鎮守国家の願いで天平十七(745)年に造営が開始され、天平勝宝四年(752)年に完成! 


嵯峨天皇「般若心境」
嵯峨天皇が、「般若心経」を書写されたのは、818年! 1200年後の2018年には、「大覚寺」で、初めて一般公開されたようです!

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ご先祖と共に祈りの心を

そして現在、綴っている「元伊勢」の物語。
こちらを、はじめられた第十代の崇神(崇神)天皇さまも、その御代に、疫病が流行し、人民が多く亡くなり、心を傷められたことから、天津神、国津神のお社を定められて、今にも続く神祀りを大切に行われました。

昨日の会見では、天皇陛下が、ご先祖の歴代の天皇さまにも、想いを寄せられていらっしゃって、感動しました。

同じように、二千年以上も前天照大御神さまの「御杖代(みつえしろ)」となり、大神さまの御こころのままに、祭祀するところを探し求め、ご巡幸された、二柱の皇女、斎王さま
豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さま
倭姫命(やまとひめのみこと)さま。

それぞれの姫さまも、ご先祖の所縁のある土地へと誘われ、そこで、全身全霊を込めて、天照大御神さまをお祀りされています。

前回は、倭姫命(やまとひめのみこと)さまが、母方の曾祖母にあたる「息長水依比賣(おきながのみづよりひめ)」さまの故郷である、「淡海(近江)国の坂田宮」で、天照大御神さまをお祀りしたことをご紹介しました。

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豊鋤入姫命さまも母の故郷で

豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまは、天照大御神さまの父母神伊邪那岐命・伊邪那美命(いざなぎ・いざなみのみこと)さまのいらっしゃる丹波国「吉佐宮(よさのみや)」でお祀りされていますし。


また、豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまも、母方の故郷で、天照大御神さまとご縁に深い木国(紀ノ國)「奈久佐濱宮(なぐさのはまのみや)」へ「ご巡幸」されています……。


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今も受け継がれる「祈りの御こころ」

こんな風に、豊鋤入命(とよすきいりひめのみこと)さま、
倭姫命(やまとひめのみこと)さま、
そして天照大御神さまをはじめとした、神々の系譜のつながりを感じながら、祈りのご巡幸の旅路に思いをはせる。
毎日綴りながら、楽しみや喜びが増していっています。
一つ一つの「元伊勢」にお参りにいって体感したい。
春になったらお参り行ってきます!

そして、現在の天皇陛下も、ご先祖の歴代天皇の「祈り」に想いを馳せられて、ご先祖がなさっていたこと、その御こころを、とても大切に受け継がれてお祈りになられている……。
陛下が、お誕生日会見で語ってくださった御言葉は、次のように続いていました。

「その精神は現代にも通じるものがあると思います。
皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。
そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを考え、行動していくことが大切であり、その時代の皇室の役割であると考えております」


本当に神話は、今も生きているのです、ね。
あ・り・が・た・い!

皇居外苑に春を感じにいくのもいいですね!

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―次回へ

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