神さまも衣替え&甥っ子初の皇太子 神話は今も生きている ことの葉綴り五九三
伊勢の神宮「神御衣祭」
おはようございます。めっきり秋らしくなりましたね。
ようやく衣替えできそうですね。
伊勢の神宮でも十月十四日は、天照大御神さまの衣替えをするご神事「神御衣祭」が執り行われます。
古式ゆかしい製法で織り上げられた絹「和妙」と、麻「荒妙」の布を大神さまに奉るご神事で、五月と十月に行われます。
そして暦は、六曜は「大安」吉日。
十二直は、「納」の納めいれる日。お買い物、仕入れ、収穫に吉です。二十八宿は「井」で、神仏詣で、種まき、建築に吉です。
朝晩は、上着を羽織り、風邪ひかないように気をつけたいですね。
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。
最新のマガジンは、倭建命(日本武尊)さまの物語です。
第十四代の天皇は?
第十三代の成務天皇は、倭建命さまの異母兄弟でした。
この成務天皇は、この世を去られる前に皇太子(太子)を、たてられますが、ご自身の御子ではありませんでした。
さて、どなたが皇太子(太子)となられ、皇位を継承されたか?
何回か前になりますが、倭建命さまの系譜をご紹介したとき、「覚えておいてくださいね」と、綴ったのを“覚えていますか?”(^^)
最初にご紹介したお后は、布多遲能伊理毘賣命で、第十一代、垂仁天皇の娘、またの名を、石衝毘賣命といいました。
倭建命さまと、このお后との間に生まれた御子は、
帶中津日子命さま。
「こちらを覚えておいてくださいね」と、お伝えしました。
そして、時は流れて、第十三代の成務天皇の御代。
御子和訶奴氣王でなく、皇位を継承する皇太子(太子)になられたのは……。
倭建命様の御子が皇太子に
倭建命さまの御子、帶中津日子命さまだったのです!!
成務天皇は、男児に恵まれなかったことから、倭建命さまの御子が、皇位を継がれたとありますが……。
早くに身罷った兄の子ども、甥っ子に皇位を引き継がれたのですね。
初代の神武天皇から、第十三代の成務天皇までは、直系相続での継承でした。ここで、初めて叔父甥っ子という継承となり、ここから、兄弟など複雑な継承もおこるようになったそうです。
そして、皇太子(太子)帶中津日子命さまは、叔父の成務天皇が、身罷られたあと天皇にご即位されました。
第十四代、仲哀天皇さまです。
ね? 聞いたことありますよね?
こう綴っていると、倭建命さまは、身罷られた後も、大切にされていたように感じたりしますね。
―次回へ
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