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皇后の怒り・天皇恋心 仁徳天皇八 神話は今も生きている ことの葉綴り六八五

五つの吉日が重なる金曜日

おはようございます。一月十四日(金)は、六曜が「大安吉日」万事よし、終日吉! 十二直も、すべてが満たされる日の「みつ」で、祭祀、お参り、婚礼、お祝い事に吉。控えめがさらによし。
二十八宿も、結納や婚礼、種まき、裁縫、物の購入に吉の「こう
そして、吉祥日の代表「一粒万倍日」で、何かを始めるのも吉。他の吉日と重なると効果は倍増!(^^)、さらに、ご神事やお参りに関する吉日の「神吉日かみよしにち」……って、五つも「吉」が重なる~ってなかなかないですね。
皆さ~ん、朝からどうかご機嫌で、笑顔で佳き一日になりますように!! たくさんの「吉」を暮らしの中で見つけてくださいね。
私は、これを皆さんに紹介できることが、楽し嬉しの「吉」(^^)。
さて、神話の物語に入ります。

<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。

最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。

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船から引きずり下ろす?

第十六代、仁徳にんとく天皇さまの皇后、石之日売命いわのひめのみことさまは、それはそれは嫉妬深かったそうです。
夫の仁徳にんとく天皇さまは、それでも美しい人が大好きで。
あるとき、吉備の國から、容姿端麗の乙女、黒日売くろひめさまを宮中に、召し上げたのですが、皇后の嫉妬深さ、恐さに恐れをなした黒日売くろひめさまは、すぐに故郷へと逃げ出したのです。
天皇さまは、黒日売くろひめさまが、船へ吉備へと戻ることになり、その別れの切なさを御歌に詠まれますが、その御歌を、皇后さまが知ってしまったから、さあ、大変です。

嫉妬の炎がメラメラと燃え盛り、怒りも収まりません。
黒日売くろひめさんが船に乗り出発しようとしているところに
家臣を使わせて、なんと、その船から追い降ろしてしまったのです。

誰の許しがあって、帝の船に乗っとるんじゃ—―ッ!!
お前が乗れる船ではないわ。降りろ―――!!

……って、引きずり下ろした感じでしょうか(怖っ)

それだけではありません。

宮中から逃げ出したお前なんか、歩いて故郷まで帰れーー。

そうなんです。黒日売くろひめさんを、吉備の國まで、自分の足で歩いて帰らせたのでした。

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黒日売くろひめへの募る恋心

一方、夫である仁徳にんとく天皇さまは、皇后のヒステリーなひどい扱いを知って、余計に黒日売くろひめさんのことが、忘れらなくなっていきます。

どうしても会いたい!!
忘れられない!!!
愛しい!!!

会えなくなった黒日売くろひめへの恋心はどんどん募っていきます。
皇后の嫉妬は、逆効果だったのです。

なんとしても黒日売くろひめに会いたい!

そこで仁徳にんとく天皇さまは、あることを思いつかれます。

皇后に対しては、「淡路島を見たいと思う」と、仰られて、淡路島に御幸されることになったのです。

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―次回へ
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