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小寒“寒の入り”&古事記下つ“巻の入り” ことの葉綴り六七六

芹栄(せりさか)う

一月五日(水)。おはようございます。
二十四節気の「小寒」で、”寒の入り”
もっとも寒い季節の到来ですね。
七十二候では「芹栄せりさか」。
これは厳しい寒さが極まるときに、冷たい水辺に芹が生い茂ってくる季節。暦は、二十四節気の「小寒」をはじめ、六曜は「友引」で、朝と夕が吉。何事も勝ち負けのない日。
十二直は、執り行う「とる」で、万物を裁決する日。祭祀、お参り、婚姻などのお祝いごと、種まき、建築、五穀の取り入れも吉。
二十八宿は「しん」で、品物や物の仕入れ、取引の開始、婚礼は縁談、お祝い事、旅行、設備の工事も吉。
吉日は、天が母のように人々を慈しむ「母倉日ぼそうにち」。特に婚礼にいいとされます。そして、ご神事やお参り、ご先祖供養にいい「神吉日かみよしにち」です。
空気もピーンと張りつめていて、頬に吹く風の冷たさに、どこか清廉さも感じる季節ですね。
皆さん、温かくして過ごしましょうね。
葛湯、生姜湯などいかがでしょう?

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『古事記』下つ巻へ

さて、また神話の物語に入っていこうと思います。
ふることぶみ」こと『古事記』の「下つ巻」です。

「中つ巻」の最後は、第十五代応神おうじん天皇さまの御代までの物語でした。
この応神おうじん天皇さまから皇位を受け継がれたのは、皇子の大雀命おほさざきのみことさまです。
やがて後世になり、応神おうじん天皇さまの御霊は、八幡大神さまとして、母の神功皇后さまとともに、八幡宮さまにお祀りされたこともご紹介しましたね。

詳しくはこちらにあります。新たなマガジンを追加しました!

さて、『古事記』の「下つ巻」には、どんな物語があるのでしょうね?
ご一緒にみていきましょう。

「下つ巻」
大雀帝おほさざきのすめらみこと
豐御食炊屋比賣命とよみけかしきやひめのみこと
いたるまで、
およ十九天皇とをまりここのすめらみこと

下つ巻」は大雀帝おほさざきのすめらみことからはじまり、
豐御食炊屋比賣命とよみけかしきやひめのみこと(推古天皇)までの、およそ十九天皇……と、あります。

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高津(たかつ)の宮、|高津宮《こうづぐう>さん

この大雀帝おほさざきのすめらみこととは?
皆さんも、ご存じのお名前です。
第十六代、仁徳にんとく天皇さま!
難波なにわ高津たかつの宮(大阪市)を都として天下を治められました。
こちらの高津たかつの、後世の平安時代になり、清和天皇の勅命により、この旧都の遺跡を探して、そこに社殿を築いて、仁徳にんとく天皇さまをお祀りしました。
それが、今も皆に崇敬されている浪速「高津宮こうづぐうさんです。

まさに、神話が令和四年の今も息づいていますよね!

次回は、まずは、仁徳にんとく天皇さまの系譜からご紹介します。
そういえば、父の妃となるはずだった比賣に一目ぼれされたこともありましたよね?(^^)

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―次回へ
#一度は行きたいあの場所
#みんなでつくるアルバム

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