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一人でもいいんです 仁徳天皇二一 神話は今も生きている ことの葉綴り六九八

午後の光

おはようございます。皆さん、お元気でしょうか?
一粒万倍日+大安+満の昨日、お仕事の合間に午後、晴れ間が見えたのでお参りしてきました。
朝とは太陽の位置や光が違っているのを感じて、小鳥の囀りを聞いてリフレッシュのひとときでした。
さて一月二十七日(木)の暦は、六曜は「赤口しゃっこう」でお昼前後が吉。十二直は、「たいら」で、物事が平らかになる日。お祝いごと、地固め、柱立て相談などすべて障りなしで、物事が平等円満に成立するとされる。
二十八宿は「けい」で、祭祀、建築、婚礼、樹木の植え替えに吉。
今日も一日、皆さんが、穏やかでお健やかでありますように!

さて、神話の物語に入ります(ぺこり)
<ことの葉綴り>全体のご案内
「ことの葉綴り」は、神話の物語を、神代から神さまごとに20の「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。

最新は「神話20 八幡大神さまこと応神天皇さまの物語 」です。

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八田若郎女やたのわきいらつめ

第十六代、仁徳にんとく天皇さまの御世の物語。『古事記』では、今綴っている物語のくだりは「八田若郎女やたのわきいらつめ」となっています。
皇后の石之日売命いわのひめのみことさまの、お留守のときに、天皇さまが寵愛された、異母妹の皇女です。
この寵愛が原因となり、皇后は、“家出”をされて、ようやく家臣たちの知恵によっての“仲直り”となり、難波の高津宮へ皇后もお戻りになられました。

ただ、天皇さま、この八田若郎女やたのわきいらつめさまのことが恋しくてたまらなかったようです。
皇后のこともあり、なかなか会うことも叶いませんが、恋い慕う気持ちはきえませんでした。

そして八田若郎女やたのわきいらつめさまにも御歌を贈られたのです。

八田やた一本菅いっぽんすげは 
子持たず
立ちか荒れなむ
あたら菅原すがはら
ことをこそ
菅原すげはらと言はめ
あたらすが

八田の野原の一本菅は
子を持つことのないまま
立ち枯れてしまうのだろうか
ああなんと惜しいことか。
言葉の上では、菅原とはいえ
菅のように、清々しい愛しい女よ

やはり、天皇さまは、八田若郎女やたのわきいらつめさまのことがとてもお好き、なのが伝わってきますよね。

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スマートな美しさ

ここに、八田若郎女やたのわきいらつめさまも、天皇さまに歌をお返しになられました。
それが、なんともかっこいいです(^^)

八田やた一本菅いっぽんすげは 
独居ひとりをりとも
大君し
よしと聞こさば
独居ひとりをりとも


八田やた一本菅いっぽんすげ
こと私は、
独り身でおりましてもかまいません
大君が、それで、よしとおっしゃるのなら
私は、独りであろうともかまわないのです。

この返事を受け取った天皇さま。
よけいに八田若郎女やたのわきいらつめさまへの恋心を募らせてられたようです。
なぜなら、八田若郎女やたのわきいらつめさまのために、天皇さまは、お名前の八田をつけた部民の御名代みなしろ八田部やたべを、お定めになられたのですから。
二人の恋の証って感じでしょうか。

八田若郎女やたのわきいらつめさまは、皇后さまに対抗することもなく、気持ちが自立されててクールでスマートな感じがしますよね~(^^)

そして、八田若郎女やたのわきいらつめさまのくだりは、終わるのです。

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