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日の神天照大御神と月の神「三貴神」元伊勢一二二 神話は今も生きている ことの葉綴り四五二

二四年ぶり「満月+皆既月食+スーパームーン」


おはようございます。今朝はお仕事の前に「ことの葉綴り」に向かいます。今夜、24年ぶりの満月+皆既月食+スーパームーンですね。
楽しみですね。
今朝、note開いたら「8500回のスキ」を頂戴しました。スキを押してくださった方、いつも本当にありがとうございます!

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さて、前回、神話の物語にも月の神「月読命」さまが登場しました。
お月さまを見上げたい今日は、伊勢の神宮にお祀りされている日の神さまこと天照大御神さまと、月の神さま、月読命さまの関係をご紹介します。

「ことの葉綴り」<ふりかえりはこちらです> 
「ことの葉綴り」神様の物語……神代~神様ごとに、マガジンにまとめております。

天照大御神さまが、伊勢の神宮にお祀りされるまでの、これまでの「元伊勢」の物語は、4つのマガジンにまとめてあります。
よかったらご覧くださいね。

初代の斎王、豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまの、ご巡幸の物語は、こちらをご覧ください。

二代目の斎王となられた倭姫命(やまとひめのみこと)さまの、伊勢までの物語はこちらを。

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天照大御神さまの父母神の物語

第十一代垂仁天皇の御代二十六年皇女、倭姫命さまは、長きに渡り諸国を巡られたご巡幸のはてに、皇祖神の天照大御神さま伊勢の国の五十鈴の宮へとご鎮座申し上げました。

皇祖神の天照大御神さまは、父伊弉諾尊(いざなぎのみこと/伊邪那岐命)、母、伊弉冉尊(いざなみのみこと/伊邪那美命)さまの御子神で、「三貴神(さんきしん)」と呼ばれる、もっとも尊い神さまです。

この「三貴神(さんきしん)」とは? なんでしょう?
そこには、天照大御神さまが、ご誕生される前の、父と母神さまの物語にさかのぼります。
しばしお付き合いくださいね。

父伊弉諾尊(いざなぎのみこと/伊邪那岐命)と母、伊弉冉尊(いざなみのみこと/伊邪那美命)さまは、神話の神さまの中で、初のご夫婦神さまです。
別天つ神(ことあまつかみ)」という天上界の特別な神々から、
この混沌とした、まだ水の上に漂うような地上を固めて整えて、力を合わせて、よい国をつくりなさい」と、使命を託されます。
そして、ご夫婦神で力を合わせて、この国土の島々を「国生み」されて、次に、この宇宙にあまねく自然の神々「神生み」をされていきます。
やがて、火の神をお産みになったことから、大火傷を負い、妻の伊弉冉尊(いざなみのみこと/伊弉冉尊)は、命を落とされてしまいます。
父神の伊弉諾尊(いざなぎみこと、伊邪那岐命)さまは、あまりの悲しみから、亡くなられた妻神の伊弉冉尊(いざなみ・伊邪那美命)さまを追って、黄泉の国へと出向かれていくのです。
でも、そこには、悲しく厳しい“現実”が待っていました。
死の世界を目にし父神の伊弉諾尊(いざなぎみこと、伊邪那岐命)さまは、恐怖から命からがらに逃げてこられて、
やがて、黄泉の国と地上との「境」で、妻と決別をされるのです。

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日の大神・天照大御神様と月の神月読命様「三貴神」


そして、地上に辿りつかれ、死の世界の穢れを祓うために、「筑紫の日向(ひむか)の橘の小門(をど)の阿波岐原(あわぎはら)」(現在の宮崎県)で、禊をされて、身をお浄めになります。

そこから海の神、祓いの神などの神さまが生まれていった最後、
伊弉諾尊(いざなぎみこと、伊邪那岐命)さまが、左目洗われたときに、誕生されたのが、太陽の姫神の天照大御神さまで、
右目を洗われたときに誕生されたのが、月読命(つくよみのみこと)さま。最後に鼻を洗われたときに誕生されたのが、須佐之男命(すさのおのみこと・素戔嗚尊)さまでした。
あまりにも尊い神が誕生されたので、この三柱の神を「三貴神(さんきしん)」と、いうのです。
父の伊弉諾尊(いざなぎのみこと。伊邪那岐命)さまは、天照大御神さまには、高天原を統べることを命じられました。
そして、月読命さまには、夜を統べることを、
須佐之男命さまには、海の世界を統べるように命じられました。

詳しくは、マガジンにありますので、よかったらご覧くださいね。
神代の物語は、本当におもしろいです(^^)

(写真は、宮崎県の「みそぎ池」伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、穢れを祓う禊をした池と伝承があるのです!)

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伊勢の神宮・別宮に父母・弟神も!

そして、二千年前に、倭姫命さまが、天照大御神さまをお祀りされた伊勢の神宮には、月読命(つくよみのみこと)さまをお祀りする
月読宮(つきよみのみや)」「月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)」(皇大神宮・別宮)が、皇大神宮(内宮)のお近くにご鎮座されています。

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こちらの「月読宮(つきよみのみや)」には、天照大御神さまと月読命さまのご両親神
伊佐奈伎宮(いざなぎのみや)」伊弉諾尊(いざなぎのみこと)さま。「伊佐奈弥宮(いざなみのみや)」伊弉冉尊(いざなみのみこと)さまも、ご一緒にお祀りされていて、四別宮が、お並びになってご鎮座しています。

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なんか、ちょっと嬉しくなりますよね。
あ~もう、やっぱり早く、伊勢の神宮にお参りしたい!!(笑)

また外宮こと豊受大神宮の別宮「月夜見宮(つきよみのみや)」にも、同じ月の神の月夜見尊(つきよみのみこと)さまがご鎮座なさっています。

天照大御神さまのお側には、父母神とご家族がご一緒なのですね。

ちなみに、「三貴神(さんきしん)」の末っ子の弟、須佐之男命(すさのおのみこと)さまは、暴れん坊で、高天原を追放されてしまいます。けれど、地上へ降りられて、成長を遂げられて、英雄神となられて、出雲で大活躍をされていきますよ。ご安心ください(^^)

今回は、太陽の姫神の天照大御神さまと、ご兄弟の月の神、月読命さま、須佐之男命さまの「三貴神」のご誕生の物語でした。

さて、倭姫命さまに戻ります。
次に倭姫命さまは、天照大御神さまに奉るご神饌をお定めになっていきます。それはまた次回からご紹介します。

では今日も、noteで繋がっている皆さま、一日佳日でありますように! 今夜、空を見上げましょう。長くなりました……(ペコリ)
いつも、ありがとうございます。

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―次回へ
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