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命の源”水の道“のご巡幸 元伊勢三二 神話は今も生きている ことの葉綴り三五八

足腰を大切に! 21日は「足腰祭」

おはようございます。全国的に春の暖かさの日曜日ですね。
そして毎月21日、京都の御所のすぐ西にご鎮座する「護王神社」さんでは、「足腰祭」がおこなわれます。平安遷都に尽力した、和気清麻呂公(わけのきよまろこう)がお祀りされています。
なぜ、足腰の守護神さんなのでしょうか?
奈良時代、天皇の位を手に入れようとした道鏡のたくらみを、
阻止しようとされた清麻呂公(きよまろこう)ですが、道鏡により足の腱を切られ、さらに九州の山奥に流刑にされてしまいました。
しかも、九州へ向かう途中でも、道鏡の刺客に襲わるのですが、突然、山の中から、三百頭のいのししが現れて、清麻呂公(きよまろこう)をお守りして、道案内をしたのです。
その後、萎えていた足も不思議と治癒されて、立って歩けたそうです。そこから、足腰の守護神と崇敬されるようになったのです。

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足腰は健康の要ですもんね。
日曜日、ときに、足と腰を撫でで
いつもお疲れさま。ありがとう」と、言葉をかけて
ご自身の足腰ケアをしてはいかがでしょう?(@_@)

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さて、今回も倭姫命(やまとひめのみこと)さまの御巡幸の物語へ入ります。宜しくお願いします。


※これまでの1~343回までの、神代~の13の神話の物語のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。


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清らかな”水の道“を進む

御巡幸の旅をふりかえりです(いつも、省けずすいません!)
豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)さまから
天照大御神さまの御こころを受け取る「御杖代(みつえしろ)」
祭祀をとりおこなう「斎王」という、使命を受け継いたのは、
御室嶺上宮(みむろのみねのかみのみや)」(大和国)でした。

そして倭姫命(やまとひめのみこと)一行のご巡幸がスタート。
「宇多秋宮」「佐佐波多宮」(大和国)で4年。
「市守宮(いちもりのみや)」(伊賀国)2年。
「穴穂宮(あなほのみや)」(伊賀国)4年。
「敢都美恵宮(あへつみえのみや)」(伊賀国)2年。
「甲可日雲宮(こうがのひくものみや)」(淡海おうみ国)で
天照大御神さまを、お祀りされました。


大和国→伊賀国→淡海国。
今では奈良県から三重県、そして滋賀県へと川に沿い遷られてきています。
豊かな清流。
水は命の源ですよね。
魚をはぐくみ、森や田を潤し、そして、人の飲料にもなり
心身を浄める禊もできる

倭姫命(やまとひめのみこと)一行も、清らかで水が豊かな、“水の道”を進んでいられるようですね。

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手作り丸木船で琵琶湖へと

滋賀県「甲可日雲宮(こうがのひくものみや)」で、四年間、この地域の人たちにも、稲の育て方を伝授したそうです。
やがて、この「日雲宮」の近くに暮らすものたちが、倭姫命(やまとひめのみこと)たちのために、大きな丸木船を三艘手作りしたそうです。

倭姫命(やまとひめのみこと)さまご一行の旅が、またはじまります。

次のご巡幸は、皆んなが丹精こめて手作りしてくれた三艘の船にのり、横田川(現在の野洲川)を下っていきます。
向ったのは、淡海(おうみ)こと、日本最大の湖、琵琶湖!

約400万年前に、地殻変動で、三重県伊賀市のあたりにできた古代の湖。時代とともに場所を変えて、約43万年前に現在の琵琶湖になります。面積670㎢。約1100種の動、植物が生息し、毎年10万羽以上の水鳥も訪れる、「いのち」の宝庫
悠々と水をたたえる大きな湖と、周囲の緑豊かな自然の美しさ
それは「近江八景」「琵琶湖八景」とも称されています。

倭姫命(やまとひめのみこと)さま、「大物忌(おおものいみ)」の大宇祢奈(おおうねな)はじめ一行の皆は、初めての船旅に驚き、また初めて目にする湖の大きさ、目にするさまざまな「いのち」や、自然の美しさを感じながら、琵琶湖の湖北へと”水の道“を進まれていかれた……。
倭姫命さまはじめ、みんなの姿が目に浮かぶようじゃないですか?

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―次回へ

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