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“降伏”は真実か? 神功皇后十一 神話は今も生きている ことの葉綴り六一一
霜月お朔日~大安吉日の月曜日
おはようございます。朝の地震驚きましたね。大丈夫ですか? さて、今日から霜月! 時の流れるスピードがアップしている気がしませんか?
“サボリ心”が湧きあがりながらも(苦笑)、今日も「ことの葉綴り」のひとときです。十一月も宜しくお願いしまーす(^^)。
漢字の多い真面目な神話や暦を綴ってはいますが、実は、私、『妖怪ウォッチ』のコマさんや、『鬼滅の刃』やドラマが大好きだったり、またメチャクチャ天然で“抜けて”るのです。だからこそ、この「ことの葉綴り」を、いつも読みにきてくださるお一人お一人のことを、本当にありがたく感じているのです。
皆さん、いつも。ありがとうございます! 寒くなる季節です。お一人お一人、お元気でお過ごしくださいね!noteの伴走者として共に健やかでいましょうね!!
さて、霜月お朔日(11月1日月曜日)の暦は、六曜は万事に良い大安吉日!
十二直も、物ごとが平らか平等円満に成る「平」で、お祝いごとや相談など、障りなし! 二十八宿の「危」は、壁塗り、修理や工事に吉です。
また、現在「 #みんなでつくる秋アルバム 」に今年の秋の写真をアップしているのですが、多くの方が使用してくださり、ありがとうございます!!
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
<神功皇后、これまでの物語>
新羅討伐を成し遂げた神功皇后さまは、
筑紫国(九州の福岡県)で「国を統べる御子」とご神託のあった、太子品陀和氣命さまを、を出産されます。
しかし、身罷られた仲哀天皇の他の后の御子、香坂王と忍熊王兄弟との間で継承問題が勃発します。
そして、大和国へと船で戻る、神功皇后と御子たちの船を、伊佐比宿禰将軍率いる忍熊王軍が、襲ってきました。
建振熊命将軍率いる神功皇后軍は、“喪船”に隠れていた軍勢で反撃に出ていきます。
意表をつかれた忍熊王軍は、ちりじりになりながら、船から逃げだし、山城(山の坂や頂を利用してつくられた城)へと入り込み体制を立て直します。
建振熊命の頭脳戦
敵方を追っていった建振熊命将軍率いる神功皇后の軍勢と、一進一退の攻防が続き、決着はつかず、命を落とす兵士や負傷者が増えていいきます。
どちらの兵士たちも疲れ果てて、戦意も喪失していました。
そうした戦況をみていた神功皇后軍の建振熊命将軍が、はかりごとをめぐらして、皇后に提案します。
皇后さま。このままでは双方の兵士の被害が拡大するのみで、決着がつきませぬ。
ここは、「息長帯日賣命」(神功皇后)は、すでに戦で亡くなられてしまった。それゆえ、もうこれ以上戦う必要も理由はない」と敵方に伝えましょう!
そして、われらのすべての兵士が、弓の弦を断ち切って、降伏いたしましょう!!
なに? 降伏する!?
はい。“降伏”いたします。それも…………。
建振熊命将軍の作戦を聞いた神功皇后さまは、その計画の実行をお許しになりました。
建振熊命将軍は、兵士たちに、「皇后が身罷った」こと、「降伏する」ことを、広めるように伝達しました。
そして、実際に、皆、弓矢の弦を断ち切っていったのです。
この“ニュース”は、すぐに、敵方の伊佐比宿禰将軍率いる忍熊王軍に伝わりました。
その降伏は真実か?
なんと! 皇后が身罷られた! よし我らの勝ちだ!
忍熊王と、伊佐比宿禰将軍は、神功皇后軍の兵士を集め降伏させたのです。
建振熊命将軍を筆頭に、皇后軍の兵士が一同に頭を垂れて、控えています。
ここにわが軍、皆、弓の弦を断ち切っております。
降伏いたしまする。
よし! よかろう! わが軍も武器をおさめることとしよう。
伊佐比宿禰将軍は、大喜びで、この“降伏”を信じて、忍熊王軍の兵士たちにも、弓の弦を取り外すように命じたのです。
みな、ようやく戦が終わったことに安堵しながら、弓の弦を断ち切る兵士たち。それを満足そうに眺める忍熊王と伊佐比宿禰将軍……。
そのときです。
建振熊命将軍は、静かに自分たちの兵士に合図を送っていたのです。
すごい頭脳戦ですよね~。さて続きはどうなるでしょうか。
―次回へ
#みんなでつくる秋アルバム
#私の作品紹介
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