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幸せもたらす幸魂・奇魂 崇神天皇 神話は今も生きている ことの葉綴り。二六〇

窮地を救う神、大物主大神

おはようございます。日曜日の朝も「ことの葉綴り。」に向かいます。

神話の物語は、第十代崇神天皇(すじんてんのう)の御代です。

即位されて五年目、疫病が大流行し多くの人が命を落としました。
それを、自分に「徳がないからだ」と悲嘆にくれられた崇神天皇(すじんてんのう)は、初代の、神武天皇がなさったように、
神床(かむどこ)に入られて、夢で神さまの御心をうかがわれました。

崇神天皇(すじんてんのう)の夢に現れた、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)さまは、
私の子孫である、意富多多泥古(おほたたねこ)を探しだして、私を祭れば、国安らかになる」と、御心をつげられました。

夢に立ち現われてご神託をされた、この神様。
神話の物語に、何度も登場していますよ。
覚えていますか?


大物主神(おおものぬしのかみ)とも、綴ってきました。
初代の天皇となられた、神倭伊波禮毘古(かむやまといわれびこ)さま。
この皇后となられたのが、この大物主神さまの娘である、伊須氣余理比賣(いすけよりひめ)さまでした。

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幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)


そして、もっと昔、昔、神代の御代。
出雲の神話の物語
大国主神(おおくにぬしのみこと)さまの物語にも登場していましたよ。

大物主大神(おおものぬしのおおかみ)さまは、
大国主神(おおくにぬしかみ)さまの前に現れたときこう告げられます。
私は、あなたの幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)である

大国主神さまは、ちょうど、“相棒”でパートナーの少名毘古那神(すくなびこなのかみ)との突然の別れがあり、たいそう傷心されていました。
そこに、この大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が現れて、大国主神さまの国造りを手助けされていくのです。

今回も、崇神天皇(すじんてんのう)は、疫病で民が苦しみ亡くなっていくことで、たいそう心を傷められていましたね。

そんなときに、夢で現れてくれた!
神さまの物語の、かなりの“ピンチ”、まさに国の、天下の窮地に現れる、メチャカッコいい、神さまですね(笑)

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この、「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」は、
一霊四魂(いちれいしこん)の考えによります。

詳しくはこちらを。

これは、神道の考えかたなのですが。
神さまや、私たち人間の霊魂は、一つの霊と四つの魂から成り立っているというものです。

神話の物語でも、なんども窮地を救ってくださった大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、大国主神(おおくにぬしのみこと)さまの「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)である」と仰いました。

そして、「神霊を祀りなさい」と。
お祀りすることで、大国主神(おおくにぬしのみこと)さまは、
ご自身の魂の使命であった「国造り」の一大事業を成し遂げられたのです。

幸(さち)をもたらす、幸魂(さきみたま)
超自然的な大いなる力で、めでたいことの前兆におこる不思議なこと、“奇跡”的なことですね。健康をもたらす奇魂(くしみたま)。

で、私は思うのですが……
私たちも、普段から、自分を幸せにしようとしてくれる「幸魂・奇魂」に助けられていることってある気がするのです。

あなたの「幸魂・奇魂(さきみたまくしみたま)」ってどんな感じでしょう? ときには、幸せもたらす、自分の「幸魂・奇魂(さきみたまくしみたま)」の、やさしさにふれて、思いをはせてみませんか?

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―次回へ

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