夏越の祓茅輪くぐりと寅の日“神話は今も生きている”ことの葉綴り 八五一
「夏越の祓」 半年間のお浄めを
おはようございます。六月三十日といえば、「|夏越の祓《なごしのはらえ》」です!
大祓は、半年間の間に溜まった、穢れ(気枯れ)をお祓いする日。大晦日と、六月三十日に行われ、六月は、「|夏越の祓《なごしのはらえ》」と呼ばれます。
神社さんによっては「人形(ひとがた)」もあるので、これで体を撫でて心身をお祓いしてお浄めしましょう。
茅の輪があれば、これをくぐり、無病息災を祈りましょう。
宮中でも、天皇陛下を祓い清める「節折」がおこなわれます。これは、陛下と同じ背丈の竹で、祓い清めます。そして皇族方も参列されて「大祓」もおこなわれます。
伊勢の神宮はじめ全国の神社では、「|夏越の祓《なごしのはらえ》」と呼ばれ、古代の律令制度の頃から、一年に二度、
国中を、お清めお祓いして穢れ(気枯れ)を祓っていたのですね。
金運招来の寅の日
暦は、六曜は「先勝」で、午前が吉。先んじることがいい日とされます。十二直は、物事が成就する「成」新しいことを始めるのに吉。開店開業、種まき、建築。旅行、婚礼、移転に吉。二十八宿は「角」で、衣類の診療、結婚、旅行、建築、改修に吉。
そして「寅の日」で、千里を往き千里を還るという寅にちなみ、出したお金がすぐに戻ると金運招来の日。そして天が母のように慈しんでくれる「母倉日」です。
ぜひ、皆さん、今日は「|夏越の祓《なごしのはらえ》」いかがでしょう?
また夜には、お塩や日本酒を湯船に入れてのお浄めもいいですね。
この半年間を、振り返り、知らず知らずため込んだ穢れ(気枯れ)、疲れなど、心身をお浄めして、リフレッシュしてこの夏も乗り切りましょう!
神話の物語 第二十七代、安閑」天皇さま
第二十五代、武烈天皇さまに皇子がおらず、第十五代応神天皇さまの、五世の子孫で、越前の国を統べていた袁本杼命が、第二十六代、継体天皇さまとなられ、十九柱の御子をもうけられました。
そして、継体天皇さまが身罷られたあと、
妃、目子郎女さまの皇子
廣國押建金日命さまが、皇位を継承されて、「|勾之金箸宮《まがりのかなはしのみや》」(奈良県橿原市)で、天の下を治められました。
第二十七代、安閑天皇さまです。
奈良県橿原市「金橋神社」さんは、この安閑」天皇さまがご祭神でお祀りされています。父の継体天皇さまの宮殿、「磐余の玉穂宮」から、こちらに遷されたそうです。それが千四百五十年程前のこと。境内には、「安閑」天皇勾之金箸宮跡」の記念碑もあるそうです。
ご遺徳を偲び、神社を創建「金橋神社」
安閑天皇さまには、御子がいらっしゃいませんでした。
そして、ご即位御の四年後、乙卯の年、三月十三日に六十六歳で崩御されたのです。
安閑天皇さまは、とても、善い政をされたそうで、ご遺徳を偲び、お祀りされたのが、この「金橋神社」さんの起源だそうです。
神話って本当に生きているのを感じます。すごいですよね。
やはり、一度はお参りしたいです。
御陵は、「安閑天皇 古市高屋丘陵」
大阪府羽曳野市「古市古墳群」の南側にあるそうです。
埴輪や、奈良の「正倉院」を同じ種類の「ペルシャ製ガラス椀」が出土して、古墳は6世紀前半のものと考えられるとか。
―次回へ。
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