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葛城山の不思議体験 雄略天皇十六 神話は今も生きている ことの葉綴り八一〇

水が虹色に光蜻蛉せいれいの滝

おはようございます。今日も気持ちよいお天気になりそう。昨日の五月晴れ、お仕事の合間に神社にお参りにいけました。草木の緑が日に日に濃くなり、陽の光とのコントラストや、青空と雲も美しかったです。その写真をアップしますね。
さて五月十九日(木)の暦は、六曜が「仏滅」で、勝負なしの日。十二直は、物事が平らかになる「たいら」物事が平等円満に成立する日とされ、すべてに障りなし。引っ越し、旅行、建築、婚姻に吉。二十八宿は「けい」で、建築、祭祀、お参り、婚礼、旅行、植木の植え替えにいい日。そしてご神事やお参り、お墓参りにいい「神吉日」です。
さて、早速神話の物語の続きに入ります。


神話に登場した「蜻蛉せいれいの滝」

第二十一代、雄略ゆうりゃく天皇さまの物語。
ご即位での波乱の物語はこちらをご覧ください。

前回、綴った、雄略天皇が吉野へ狩りにでかけられてあぶに射されたとき、蜻蛉とんぼがその虻を早食いし天皇をお救いして立ち去ったというお話。
吉野に、この由来から命名された「蜻蛉せいれいの滝」が奈良県吉野郡川上村にありましたよ~。お天気の良いときには虹がかかるので「虹光にじっこう」とも呼ばれるそう。めちゃ行きたい。



葛城山かづらきさんの大猪

またあるとき、雄略天皇さまは、葛城山かつらぎさんの山に登られました。
この山の上で、天皇さまの前に、突然、大きな大きな猪が現れたのです。
すぐさま、射ると音が出る鏑矢で、大猪めがけて弓矢を放ちました。
その矢は、猪に当たることは当りケガはしましたが、命を取る致命傷にはなりませんでした。
矢を射られ手負いの大猪は、怒り、唸り声をあげながら、さらに天皇さまに突進してきます。

これは……!!

唸り声をあげながら、ものすごい勢いで自分に向かってくる大猪に、危険を察知され、恐れられた天皇さまは、すぐ近くのはりの木によじ登り逃でられました。

この様子も御歌にされています。

やすみしし
我が大君の
遊ばしし
ししのの病猪の
唸き畏きみ
我が逃げ登りし
在丘の
はりの木の枝

我が大君が
狩りをして射った手負いの大猪は
傷つけられたことを怒り
すごい唸り声をあげたことが恐ろしく
私は、近くのはりの木の枝に逃げて登ったことよ、

まあ、ご無事でよかったですね。


正体不明の一行とは?

この大猪から逃げきった天皇さまは、また後日、この葛城山かつらぎさんに登られました。百官もものつかさという沢山の官人を引き連れて、山を登っていきます。

天皇さまは、この百官もものつかさたち全員に、紅い紐をつけた青摺りあおずの藍色をした衣服を与え、みな、その同じ衣服を着ていました。

しばらく進むと、山向こうの尾根に、やはり同じように山登りをする集団を見つけました。

うむ? あの一行は誰なんだ?

目を凝らしてみると、向こうの集団も、皆、天皇が百官もものつかさたちに与えた衣服と同じようなものを着ています。
まるで瓜二つの集団なのです。
しかも、同行する人たちの人数も、姿形までそっくりなのです!!

ええ? どういうことだ?

ほんと、これはいったい、どういいことでしょう?

ちなみに、この葛城山かつらぎさんは、標高960㍍山頂が高原になっていて、葛城高原かつらぎ高原として知られています。360度のパノラマで、春はつつじが100万本も咲き誇るそうです。まさに、五月が見ごろ!!!
登山口から山頂までは、ロープウェイで大和盆地や、香具山かぐやま畝傍山うねびやま耳成山みみなしやまの大和三山を見渡せます。(リンクはれませんでした。残念)
葛城山かつらぎさんにも、めちゃくちゃ行ってみたいです。

―次回へ、

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