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伊勢志摩ご馳走探しの旅を終えて 元伊勢一三二 神話は今も生きている ことの葉綴り四六三

大安・平・房・神吉日の日曜日

こんにちは。六月・大安の日曜日、ジューンブライドの結婚式が多そうですね。おめでとうございます。
十二直では、物事が平等円満に成る「平(たいら)」。婚姻、移転、旅行、地固め、建築、祝い事相談ごとすべて障りなし!
二十八宿「(ぼう)」は、神さま仏さまごと、婚礼、開店開業、移転、旅行、建築、衣類の新調、すべて大吉!
そして神吉日の吉日みなさん、今日も佳日でありますように!!
いつも、ありがとうございます。私は、のんびりまったりの朝を過ごして、お昼から「ことの葉綴り」に向かいます。

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<ことの葉綴り>ご案内

神さまも“失敗して成長した”と、“神話は今も生きている”を感じる魅力的な神様の物語と、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの物語「神話の物語」(『古事記』『元伊勢』の物語)。そして「エッセイ」と、マガジンを分けてあります。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

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御贄(みにへ)探しの旅の帰路

天照大御神さまを、伊勢の五十鈴の宮にお祀りされた後も、倭姫命さまは、皇太神(すめおほみかみ)さまに、朝と夕、奉る御贄(みにえ)を探し求められています。前回までは、神さまが、神さまにご神意をとう「誓約(うけひ)」についてご紹介しました。

倭姫命さまは自然豊かな伊勢のご馳走を求めて、御船で幸行されました。
志摩国の国崎(くざき)の「熨斗あわび」をお定めになり、伊勢の離島の一部を、御贄(みにえ)をご用意するご神域を。
そして、潮が甘美な「淡海の浦」で出会われた地元の神を、淡海子神(あふみこのかみ)とお名づけになり、お社(伊勢の神宮の摂社「粟皇子(あわみこ)神社」)もお定めになりました。

其の処を朝(あした)の御気(みけ)夕べの御気嶋に定めたまひき。
還り幸行きしたまふに、其の御船泊留り在りし処を、津長の原と号(なづ)けたまひき。其の処に津長の社を定め給ひき。

倭姫命さまは、美味しいご馳走を奉ってくれた淡海子神(あふみこのかみ)と、そのお社の場所を、天照大御神さまの朝(あした)と夕べのお食事のご馳走の「御気(みけ)」の島としてお定めになりました。
そして、伊勢湾から五十鈴川へと御船で川上へとのぼり、五十鈴の宮にお還りになるときに、倭姫命さまが乗られていた御船を停泊させた船着き場を、津長原とお名づけになりました。
そしてその場所に津長の神社をお定めになりました。

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御船の船着き場「津長神社」

そして、倭姫命さまは、ようやく皇太神(すめおほみかみ)さまがお鎮まりになられる五十鈴の宮へと戻っていらっしゃいました。
このとき五十鈴の宮の近くで、御船を停泊した船着き場には、「津が長い」(船をつける長い船着き場)ということから「津長原」とお名前をつけられて、そこに「津長神社」をお定めになりました。こちらは、伊勢の神宮の皇大神宮(内宮)のお近くに、今もご鎮座なさっています。
皇大神宮(内宮)摂社「津長神社」さまです。
伊勢市宇治今在家町にあり、宇治橋のすぐ近くです。
昔は、五十鈴川の船着き場があり、この中州…洲が長いことから、津長原と呼ばれていました。
ご祭神は、水の神の栖長比賣命(すながひめのみこと)さまです。

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五十鈴川を守る水の親子神

この「津長神社」さん、すでにもう登場しているのです。
覚えていらっしゃいますか?

倭姫命さまが、まだ、天照大御神さまをお祀りするところを探していらっしゃるときに、地元の大田命(おおたのいこと)が参上して出会われた「奈尾之根宮(なおしねのみや)」の「元伊勢」といわれている……ときにも登場したのです。

ご祭神の水の神の栖長比賣命(すながひめのみこと)さまの父神は、五十鈴川の守り神の、大水上御祖命(おおみなかみのみおやのみこと)さまです。この父神は、「那自賣(なじめ)神社」にお祀りされています。

津長神社」さまには、ご一緒に「新川(にいかわ)神社」の、川の神、新川比賣命(にいかわひめのみこと)さま。
石井(いわい)神社」には、石清水(いわしみず)の守り神の高水上命(たかみなかみのみこと)さまがお祀りされています

倭姫命さまは、「御贄(みにえ)」を求める幸行からようやく、五十鈴の宮の天照大御神さまの元へと戻られて参りました。

「熨斗あわび」をはじめ、多くのご馳走と出会いのある旅でしたね。
あ~この幸行のルートも辿り、ご馳走いただきたいですね!(^^)

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―次回へ
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