見出し画像

【シュタイナー式音楽教育】子どもが最初に学ぶべき楽器とは?

こんにちは。
音楽家のこうたろうです。

本日の記事はシュタイナーに関連する記事。

シュタイナーが推奨する432hzで調整されたBGMとともにお楽しみいただければと思います。

432hz音楽はCuranz Soundsで発信しております。

本日は音楽家らしい音楽に関する記事。
みなさんはお子さんにピアノを習わせますか?
それはどんなタイミング?

ほとんどすべての音楽家にとってピアノが演奏できるというのは必須のスキルであり、音大や芸大に入学する際にもどんな楽器を演奏するにしてもピアノのソナチネ程度の演奏能力は必要となります。

どうせ必要になるなら子供の選択肢を広げるという意味でも
幼い頃から習わせておいた方がいいの?
なんて思うかもしれませんが
シュタイナー式の音楽教育では幼少期にピアノに積極的に触れることをあまり推奨していません。

この記事のより専門的な理論を知りたい方はCurazn Soundsの記事に遊びに来てください。
これらの記事にてより深くシュタイナーの哲学を読み解くことにつながります!



吹奏楽からの音楽家コースがベスト?

筆者はここのところ、アトランティスやレムリア時代の音楽をシュタイナーのコメントから感じとりたくて様々な考察や研究をしています。

ピアノに関して、楽器に関しての少し専門的な考察はこちらのCuranz Soundsの記事に掲載しているので是非チェックしてみてください。

この記事や、シュタイナーの音楽教育に則って考えた時に、音楽家ではなくてもお子さんに音楽的な教養を身につけてもらいたい時には最初はやはり歌うということが大切なんじゃないかと思うわけであります。

人体としての楽器をちゃんと使う。

歌というのは、専門的にいってしまうと平均律ではありません。
この平均律という概念の世界から抜けられないところがピアノがシステムとして最高なところであり、感性として制限されるポイントとなる、つまり諸刃の剣となるわけです。

感受性豊かなお子さんたちに音楽という素晴らしい体験を制限させないためにも一番最初は一緒に歌うというのが最高の選択肢の一つであることは間違いありません。

次に学校ではリコーダーを学びます。
シュタイナーの理論で言うと、おそらくピアニカなども幼い子供には相性が悪いでしょう。

リコーダーに次いで音楽が好きな子供は吹奏楽部に入ってなんらかのピアノ以外の楽器、例えば打楽器や木管楽器や金管楽器を学びます。

音楽が人間の頭をとおして体験されるということを管楽器が証明します。
胸をとおして体験され、腕の中で表現されるものを証明するのが弦楽器です。
人間の第三の部分である四肢をとおして音楽が生きることを証明するのが打楽器です。
しかし、弦楽器がハーモニーに対して有するよりも多くの関係を、管楽器はメロディーに対して持っています。
打楽器は内的なリズムと関連を持っています。
オーケストラは一個の人間です。

ルドルフ・シュタイナー / 音楽の本質と人間の音体験

そして音楽の道に進むのであれば
受験に向けてソナチネ程度のピアノを習う。
つまり物理次元に音楽を体系的に落とし込むということ。
これがないと右脳だけがどこかに飛んでいってしまい、現代においては楽曲という体系、論理的思考が追いつかず、理論として成立しません。

例えるなら風船についた紐がピアノであると言えるかもしれません。

ここで挙げた順序が成人までに強い感性を磨くための理想的な道順であると言えます。

ピアニストになるには英才教育が必須?

ピアノというのは非常に理性的な楽器であることはCuranz Soundsの記事でも書いた通りです。

幼少期からの英才教育の場合
どうしても超絶技巧に意識が向きがちです。

長いピアニスト人生で見た時に実は超絶技巧テクニックなどは若い時代のほんの数年間しか必要になりません。
それも、現代ではどれほど超絶技巧テクニックを手に入れたとして20世紀の命懸けのど根性テクニック訓練を受けた先人には、命の補償がされている私たちでは敵いません。

9歳や10歳からピアノを始めてもプロのピアニストになれます。
何を目指すかによるわけです。

ピアノが先か後かで変わる脳構造

20世紀のバイオリンの王と呼ばれたヤッシャ・ハイフェッツを紹介しておきます。
この映像を見ると、シュタイナーの言っていることがすごく感覚的に伝わるのではないでしょうか。

楽器は霊的世界から取ってこられたものです。
笛もバイオリンも、高次の世界から下ってきたものです。

シュタイナー

ピアノを先に、つまり理性で音楽を理解しようとするアプローチであると、後にバイオリンや他の弦楽器や管楽器を始める時も、平均律の呪縛から逃れられなくなります。

シュタイナーのいうように、三度や五度、七度のインターバル(音程)には本来霊性が宿っているわけであって、音楽家自身がその微妙な振動数の組み合わせを随時定義するべき存在のはず。
(音程に関しては筆者のもう一つのnoteアカウント『音楽家育成塾』にてかなり詳しく初期楽典として解説しています。)

ピアノで理性的に平均律に捕らわれているとそういったアプローチができなくなってしまいます。

仮にピアノを後から学ぶものとして考えた時には、自分の歌(弦楽器や管楽器)を平均律に落とし込むためのシステムとして認識することができ、ピアノという人類が作り出した最高の音コンピューターの力を遺憾なく発揮できるのではないでしょうか。

まずは一緒に歌う!
そして弦楽器や打楽器を楽しむ!
学校でリコーダーを学ぶ!
吹奏楽でオーケストレーションを学ぶ!
そしてピアノを学ぶ!

音楽的な強い感性を養うためにこの順番
是非参考にしてみてはいかがでしょうか。