信州・生活綴方実行委員会(旧コロナと暮らし実行委員会)

信州・生活綴方実行委員会(旧コロナと暮らし実行委員会)は、長野県在住、出身の女性や母親…

信州・生活綴方実行委員会(旧コロナと暮らし実行委員会)

信州・生活綴方実行委員会(旧コロナと暮らし実行委員会)は、長野県在住、出身の女性や母親、弁護士、学生、社会運動関係者などによる実行委員会です。「コロナ禍の生活綴方」に取り組み、ほおずき書籍から発行しました。

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総合学習の先駆け、想画と生活綴方の現代的意義(Y)

第33回 想画と綴り方 ~戦争が奪った 子どもたちの"心"〜 | 民教協スペシャル | 民教協の番組 | 公益財団法人 民間放送教育協会 (minkyo.or.jp) 長野市川中島にある『ひとミュージアム』で、想画展に取り組もうと実行委員会ですすめています(5月頃)。 想画は、子どもたちの暮らしや農村の暮らしや郷土の生活をリアルに表現するものです。 昭和のはじめ,山本鼎の自由画教育運動、赤い鳥の児童文学、童謡など、自由教育が長野県で花開きました。 そしてその種子が東北地方に

    • 第7波での自宅待機と家庭内隔離と(信濃義人)

      7月21日(木) 妻が週末まで出張と聞いていたので、晩酌をしながら、休みはなにしようかな?、それにしても、ツィッターで知っているひとがずいぶん感染しているなあと、ぼんやり考えていた矢先、家のカギを空ける音。 「あれ、週末まで出張だったのでは?」 「熱あって辛いから帰ってきた。たぶん、コロナにかかっているから近寄らないで。明日から宿泊療養施設に入ろうと思う」 隔離部屋を仕立てる。妻は咳もごほごほ、とても食欲はないとのこと。水分は持っていた。妻の検査結果、陽性の連絡が入る。さ

      • ウクライナのこと。少しでも青空の日に一緒に笑える人が増えるようにできることを、着実に。(障害者施設支援員・S、20代)

        意味わからん。 今起きてることが現実なんて、認めたくない。 どんな理由があろうと目的があろうと、 武力行使、戦争はしてはいけないと思う。 戦争は人間同士の争い。兵士にも家族がいる。 大切な一つの命を生きている。 ましては民間人を攻撃なんて有り得ない。 何の罪もないよ。ニュースを見てると涙が出てくる。やめろ!と叫びたくなる。 でも兵士にも罪はないのだ。 国の軍の構成員だから、政府の意向に従わなければいけない。 つらいよね、何の罪もない人を殺さなければいけないの。やりきれないよね

        • 私も誰かに支えてほしい、支援員だって充電が必要なのだ、人間だもの。(障害者施設支援員・S)

          「コロナ禍」 新型コロナウイルス、という言葉がニュースで初めて流れてからもう2年が経った。今年はなんと3年目である。最初に知ったときは「怖い病気だな」とは思ったけど、せいぜいゴールデンウイークまでには落ち着くだろうと思っていた。まさか、まさか、こんなに長引くとは…。 私は入所型の障害者施設で支援員として働いている。一般社会で生活するのに困難を抱える方を支える職業で、大変なことも多いが、悩みながらそして少しずつ成長していけるこの仕事に就けて心からよかったと思う。 しかし、ご存

        総合学習の先駆け、想画と生活綴方の現代的意義(Y)

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        • 「オミクロン禍の生活綴方」
          6本

        記事

          『画文集 昭和の記憶 想画を読む』(長瀞小学校画文集刊行会)

          わたくしたち編の『コロナ禍の生活綴方』(ほおずき書籍)の『発行にあたって』で以下のように書きました。 “生活綴方、生活画(自由画、想画)は、ありのままの生活と自己を見つめ、感じていることを、文章や絵で表現することです。大正時代に始まり、手本を書き写すだけだった作文や図画の授業に新風を吹き込みました。昭和にかけて盛んになり、戦後も実践されました。” 『画文集 昭和の記憶 想画を読む』の『編集を終えて』から。この“長野県の方”は、わたくしたちの実行委員です。 “本書の編集作

          『画文集 昭和の記憶 想画を読む』(長瀞小学校画文集刊行会)

          「そんなことってある?~またコロナに潰された~」(さすがに疲れた母)

          そして、六年生にとってはこれで最後の演技。 何回も繰り返し練習をした。寒い冬も、体育館の窓を開けて換気して、練習が終わればドアや壁を消毒して。 年末からまたコロナ感染者が増え、レベルが上がり学校の体育館が使えなくなった。 練習ができない。 雪も降り始め外でも練習が難しい。 みんながいない。 モチベーションが上がらない。 出演の日をずらしてもらって、4月の発表に向けてようやく使えるようになった社会体育館で練習を重ねた。 そして、当日。 今日で6年生は最後の日。 朝から衣装や

          「そんなことってある?~またコロナに潰された~」(さすがに疲れた母)

          「まえも、いまも、これからも、生活は続く」(ゆきやなぎ)

          息子が小学校高学年の時に新型コロナ感染症の流行が始まった。息子は数年前から不登校で引きこもりの生活だ。つまり毎日家にいる。コロナ禍に伴う小中学校休校時「毎日の食事が大変」「学習が心配」といわれていた。それらの言葉をみるたびに、私はこっそり思った。「あまり言ってもらえないけれど、うちは数年前から問題だったよ」 不登校での困りごとは、コロナ禍で学校に行くことができなかった小学生の抱える課題と同じだ。例えば、給食ならば栄養のバランスに不安がないが、自宅だとなかなか難しい。学習の内

          「まえも、いまも、これからも、生活は続く」(ゆきやなぎ)

          まさか?まさか?…陽性だった。どうか差別のない優しい社会に。(カワウソ)

          コロナ感染者が増え、職場関係にも学校関係にも陽性者発生の知らせが飛び交う。 近づいているなぁ…と思いながら、感染対策をしいつも通りの日々を過ごしていたが…。 学校から、次女のクラスが学級閉鎖になるとのメール。 ホッとしたのは (1) 市保健所による調査が終了し、本校の濃厚接触者は、無しとの報告を受けています。 と (5) 同居のご家族のみなさんについては、外出の制限はありません。ご兄弟は本人を含め同居家族に体調不良の方がいらっしゃらなければ登校可能です。家庭内の感染防止に

          まさか?まさか?…陽性だった。どうか差別のない優しい社会に。(カワウソ)

          「コロナ禍の生活綴方」(ほおずき書籍)から「発行にあたって」

          「コロナと暮らし実行委員会」は、長野県在住、出身の女性や母親、学生、弁護士、社会運動関係者などによる実行委員会です。昨年、2020年秋に計画したコロナと暮らしを考えるシンポジウムを、コロナ禍により延期としました。その代わりに直面している現実や思いを文章や絵につづることにし、知り合いなどにも呼びかけました。 コロナ禍の「非常時」のもとでのテレビやインターネットの喧騒、こうした喧騒のもとに埋もれた切実な声や実態があるのではないか、この空白を埋めたいと思ったことが、「コロナ禍の生活

          「コロナ禍の生活綴方」(ほおずき書籍)から「発行にあたって」

          “ウクライナにへいわを Мир в Україні” 長野駅前で子どもたちへの支援に募金に取り組み、 13万9010円お寄せいただきました。ユニセフに届けました。

          ウクライナにへいわを Мир в Україні 5日、長野駅前でウクライナの子どもたちへの支援募金に取り組み、13万9010円お寄せいただきました。ありがとうございます。ユニセフに届けました。手書きでそれぞれの思いを書いたプラカードもかかげました。 わたくしたちの取り組みのきっかけについて、信濃毎日新聞コラム斜面でご紹介いただきました。 「学習支援員の30代女性は、勤務先の小学校で子どもたちの言葉に目を開かされた…早速行動を起こすことにした」「子どもなりに戦争の悲惨さ

          “ウクライナにへいわを Мир в Україні” 長野駅前で子どもたちへの支援に募金に取り組み、 13万9010円お寄せいただきました。ユニセフに届けました。

          “Мир в Україні ウクライナにへいわを” 募金(ユニセフに送ります)とサイレントアピールをおこないます。3月5日(土)、長野駅前で午前11時からです。

          日常生活が突然壊され、ウクライナの子どもたちのストレスが深刻だそうです。 3月5日(土)、長野駅前で午前11時~12時の時間帯で募金活動をおこないます。ユニセフに送ります。“ウクライナにへいわを Мир в Україні”のサイレントアピールもおこないます。ボードを用意しますので、思い思いに書き込んでください。手作りのプラカードもご自由にお持ちください 大多数の人にとって、コロナ禍も戦争も突然やってきてそれまでの日常を壊したものではないでしょうか。わたくしたちは、「コロ

          “Мир в Україні ウクライナにへいわを” 募金(ユニセフに送ります)とサイレントアピールをおこないます。3月5日(土)、長野駅前で午前11時からです。

          軍事独裁政権下で何が起きているかを告発する女性たちの表現手段、チリのアルピジェラ

          わたくしたち編の「コロナ禍の生活綴方」(ほおぞき書籍)の「発行にあたって」で、次のように書きました。 “南米チリでは、1973年から90年まで続いたピノチェト大統領の軍事独裁政権により、家族を奪われた女性たちが中心となり、自国の現状を世界に訴えるアルピジェラというパッチワークが広がりました。女性たちは共同作業で、アルピジェラを作りました。バラバラにされた生活をパッチワークで復元し、つなぎあわせることで癒され、生産と収入の場だけでなく、発言の場となり、生きている実感を与え、独

          軍事独裁政権下で何が起きているかを告発する女性たちの表現手段、チリのアルピジェラ

          今回の6波で子どもが休校になった。早く、今の状況からだけでも抜け出したい。(学習支援員・T)

          何度も繰り返すコロナの波と気持ちの波とコロナコロナコロナコロナ。 この2年。こればっかりだ。 最初の頃は何も分からずひたすら怯えていた。関東にいる家族も心配。実家にいる祖母も心配。どこにも行けない。何もできない。買い物も怖くて、散歩もできなくなった。喉が痛いだけでコロナかもと夜な夜な携帯で「コロナ 症状」ばかり検索した。 寝て起きたら熱が出ているのか怖くて、眠るのも怖くてゲームをしたりSNSを見て気を紛らわせた。 旦那とは感染対策での考えに温度差があって今まで以上にうまくいか

          今回の6波で子どもが休校になった。早く、今の状況からだけでも抜け出したい。(学習支援員・T)

          「生活を見つめ」「生活から学び」「生活を建設する」ーコロナ禍の生活綴方

          ※コロナと暮らし実行委員会・信濃義人が、「長野の子ども白書」様に寄稿したものです。 「コロナと暮らし実行委員会」は、長野県在住、出身の女性や母親、学生、弁護士、社会運動関係者などによる実行委員会です。 昨年、2020年秋に計画したコロナと暮らしを考えるシンポジウムを、コロナ禍により延期としました。その代わりに直面している現実や思いを文章や絵につづることにし、知り合いなどにも呼びかけました。 コロナ禍の「非常時」のもとでのテレビやインターネットの喧騒、こうした喧騒のもとに埋も

          「生活を見つめ」「生活から学び」「生活を建設する」ーコロナ禍の生活綴方

          人間回復のパッチワーク(信濃義人)

          「春はざわざわして、置いてきぼりを食うようで嫌いなんです」、彼女はその言葉を残して実家に帰っていった。 今から20年ほど前になるだろうか、僕は北陸のある県で勉強会を主催していた。自分たちの生活や起こっていること、悩んでいること、感じていることを話し合って生き方を考える勉強会だ。戦後に生活記録運動というものがあったが、そのようなものである。彼女とはそこで知り合った。 彼女は重い精神疾患を患っており、大学生活にも支障をきたしているようだった。 そんなある晩、彼女から電話があり、

          オミクロンに疲弊感が半端ない(サクラ)

          分散登校が突然決まってから、生活はまた一変した。これだけコロナ感染が広まっているのだから、仕方ないのはわかっている。もういつ感染してもおかしくはないのだから。だけど( ;∀;)毎日小学生と中学生が交互に休んでいて、毎日お昼ご飯の用意、かさんでいく灯油、光熱費・・・・。そして小学生の日は預けられる所を探し、もしくは私と夫どちらかが仕事を休むか・・・。と毎回悩む。 児童センターが朝からやっておらず、学校に自習室が設けられているというが、 我が家の1年生は到底耐えられないとのことで