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今日の言の葉

799
その日、降りてきた言の葉を綴っています。あなたの良き日々に繋がれば幸いです。
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#生き方

後ろ向きになっていい

後ろ向きになっていい

いつも前向きでいなければと
思いすぎていませんか。
前向きでない自分はダメだと
どこかで思っていませんか。
人はさまざまな信念を抱いていますが
それもそうしたものです。
何度も何度も
「前向きでなければダメ」と言い聞かせてきたのなら
今日、終わりにしましょう。
雨が降れば傘をさすように
危険な場所を避けて歩くように
時には逃げることも必要です。
前を向けないときもあるのが人生です。
元気がなければ

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過ぎ越してきた半年に

過ぎ越してきた半年に

夏至へと向かう日の光が
陽の気を極めようとしています。
思い返したいのは冬至の日
深い闇の中、陰が極まったあの日
何を想い、何を決意したでしょうか。
はじめるために終わらせたこと
次の扉をひらくため
涙をこぼしながら閉じた重い扉
そして今、あなたは
どこまで進み、どんな世界にいますか。
わずか半年前の、星も凍る寒い夜が
まるで遙かな昔のよう。
セーターにオーバーコートを重ね
手袋とマフラーをつけて

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その先の世界へ

その先の世界へ

道がないなんて思い込みかもしれない。
たとえなかったとしても
歩き続ければそれが道になる。
存在しないものは想像さえできないという。
ならばもう想いは
その先の世界へと続いている。
「前例がない」なんて
愚かな言い訳に過ぎないことを
知っているのに気づかないふり。
「出る杭は打たれる」なんて
誰が言い出したのか知らないけれど
だいたい人を杭にたとえるのが間違ってる。
狭苦しいところで
なんだってひ

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美しい決断

美しい決断

「美しい決断と夢中が私を支配していた」
中西悟堂の『槍ヶ岳』という詩の一節です。
美しい決断と夢中
この言葉が強く胸を貫いてくる。
しかもそれに支配されていた。
そこに幸福のひとつのかたちが
あるように感じられます。
美しい決断とは
必ずしも安らかではないかもしれない。
根底には挑戦していく静かな覚悟が
流れている。
いつの間にか私は「ほどほど」である方を
選ぶのが癖になっていたのかも知れない。

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歳を重ねた美しさとは

歳を重ねた美しさとは

「佇まい」とは単に立っている様子ではなく
その人のあり方までもが表されています。
佇まいには
その人が過ごしてきた
「時」が見えているのです。
どのような心持ちでいるかによって
表情も、言葉も、姿勢も、
立ち居振る舞いも変わってくるものです。
不安を抱え憂鬱に過ごす時間が多かったのか
不満が渦巻いて荒い言葉になりがちだったのか
あるいは
ささやかなことにも感謝して
小さな喜びを積み重ねていたのか

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あなたが主人公の舞台

あなたが主人公の舞台

誰もが自分の物語を生きています。
この世界は舞台のようなもので
あなたという主人公がいて
物語が展開していくのです。
時に舞台装置が大きく変わり
あなたをとりまく風景も人も入れ替わり
物語は新しい段階へと進んでいきます。
現実の世界では
舞台セットがあるわけではなく
人や風景があとかたもなく
入れ替わることはないでしょう。
けれど、そのエネルギーを観じてみれば
昨日と同じ風景、同じ人でも
まるで違

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人もものも自分を映す鏡

人もものも自分を映す鏡

「ものを大事にしないのは
神さまに感謝する心がないからですよ。
それは自分を大事にしていないのも同然なんですよ」
神社のお社には鏡が祀られています。
鏡に向かえば、そこに自分の姿を見出します。
このことは私達の中にも
神さまがおわすこということ、
また、この世のすべては
我が鏡であるということを
教えてはいないでしょうか。
人はもちろんものも鏡なのです。
相手に対して微笑めば
微笑みがかえってくる

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静けさが失われた世界

静けさが失われた世界

宮本常一の「地の声」によれば
府中の大國霊神社で太鼓が鳴ると
新宿まで聞こえたという。
昭和十年代までの話で、日本中が静かだった。
山仕事をする男が歌えば
どこかで働く女が声を重ねる。
姿は見えなくても
男女が掛け合いをしながら親しくなり
恋仲になるのが普通だったという。
自然の音もよくきこえたから
津波を事前に察知し助かった人も多い。
今や世の中に騒音があふれるようになった。
騒音に慣れるという

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アセンションが進んでいる

アセンションが進んでいる

花々がバトンを渡すように次々と咲いて
初々しい緑は
日を追うごとにその色を深めています。
もう夏がすぐそこまで
近づいて来ました。
歳明けのことが
まるで遥か昔のよう。
ここまでの月日を振り返れば
わずか数ヶ月のうちに
ずいぶん遠くまで来たことがわかります。
今、時間の感覚は明らかに変わりました。
たとえば5年前と比べても
速いような永いような
かつてない感じが抱かれます。
時間は伸び縮みするよう

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神さまから賜りしもの

神さまから賜りしもの

これまでの人生で
あなたが受けてきた傷
奈落の底を見るような悲しみ
胸の奥が空洞になるような淋しさは
神さまから賜ったものなのです。
人が与えたのではなく
天が下賜されました。
そこには祈りがあったのです。
願いがあったのです。
どうかこの世界をやさしくしてください。
どうか慈しみと愛を拡げてください。
どうかこの光をもたらしてください。
神さまの願いであり祈りです。
痛みを知らない者は他者の痛み

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癒えない傷を抱えて生きる

癒えない傷を抱えて生きる

過去の傷が
前に進むのを阻むことがあります。
もう、悲しい想いをしたくない
消えない想いが
あなたを臆病にするのを
私は知っています。
身に受けた傷が癒えたように見えて
また痛むことがあるように
心の傷も時折疼くのでしょう。
完治することのない病と
つきあいながら生きてゆく、
そんな生き方があるように
忘れることのない悲しみを
自分の一部として認めてゆく
そんなあり方があっても
いいのかもしれませ

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人生のシナリオ

人生のシナリオ

私が掴んだ真理、それは、大いなる愛です。
真理に続く道はすべて愛に通じており、
その愛とは大宇宙の本質です。
そして、大宇宙の本質こそが、
「和」「大和」なのです。
宇宙は魂の源ですから、
私たちの本質も愛ということができます。
この肉体に宿っている命とは、
すなわち愛そのものなのです。
けれど、いつの間にか、
私たちはそれをすっかり忘れてしまいます。
もしかしたら、
肉体を持って生まれるというこ

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朝のためのナイトルーティーン

朝のためのナイトルーティーン

夜、どんな過ごし方をしていますか?
忙しく一日を終えて
慌ただしい気持ちのまま
片付けや食事、入浴を済ませ
なんとなくスマホを見て
うっかりするとそのまま寝落ちする。
翌朝は、起きた時から
慌ただしい一日への予感があって
自分を急かしながら出かけていく。
まるで息を吸いっぱなしか
吐きっぱなしの状態です。
これでは辛くなって当然ですし
朝のルーティーンを取り入れたとしても
心がついていきません。

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自分を見失えば他者をも見失う

自分を見失えば他者をも見失う

人からどう見られるか
まったく気にしないのは
礼に欠ける態度です。
他者の視線ばかり気にするのも
実は礼に欠ける態度なのです。
なぜなら、自分に対する礼を
忘れているから。
人を気にしすぎるのも
まったく気にしないのも
その根は同じというわけです。
自分を丁寧に扱おうと思えば
自然と身なりは整い
所作も調っていくものです。
きれいでいよう、美しくあろう
そんな心がけがあれば
見苦しい人間になるわけ

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