うたかたの夢
長いようでいて
過ぎてしまえば
あっという間でしかないのが人生です。
いにしえのひとは
うたかたの夢とあらわしました。
うたかたは泡沫と書き
水面(みなも)に浮かんでは消える
小さな泡のことです。
それほど儚いのが人というものだと
嘆きつつも事実を受けいれていたのです。
もっとも、どれほど悲しくとも
受け入れるほかありません。
そうして、深く受容した時こそ
精いっぱい生きようという想いが
立ち上がります。
寿命は伸び、医療の発展により
人生100年時代とまで
いわれるようになりました。
けれど、たとえ100年生きたとしても
過ぎてしまえばやはり一瞬だと
感じるに違いありません。
大切なのは何年生きるかではなく
いつ死んでもいいように
日々を生きることなのです。
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