こなつの飼い主

こなつの飼い主

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2022年5月10日

 こなつが2歳になった。  恒例となった犬缶(ふだんはやらないウェットフード。素材もふだんはやらない牛肉)を水切りヨーグルトでデコレーションした犬ケーキでお祝いする。プレゼントは新しい首輪とリード(犬的にはどうでもいいが、飼い主的にはこなつによく映える真っ赤なセットでとてもうれしい)、おやつセット(プレゼントと称したこの先数ヶ月分の散歩・しつけ用のおやつストック)、そして巨大ロープのおもちゃである。  そのほか、こなつがよくプロレスしている犬であるところのフィロくん(トイプー

    • 2022年4月15日

       こなつはもうすぐ二歳になる。  二歳の誕生日には新しい首輪とリードを買ってやろうと思う。公園朝メンバー(自宅のすぐ横の、こなつが毎日行く大きな児童公園に朝やってくる犬たち)の柴犬Kくんがいくつも首輪リードセットを持っていて、つけかえておしゃれをしているのが少しうらやましいのである。まずは一色買って、良さそうなら色違いを買おう。  犬自身はおしゃれなんかどうでもいいので、ケーキとおやつも用意する。ケーキはウェットフードを水切りヨーグルトでデコるのが定番化した。おやつはプレゼン

      • 2021年8月10日

         近ごろのこなつには「電池切れ」が観察される。  一歳になる前は豪華お散歩三時間コースでもやらなければ昼間のリビングで寝落ちすることがなかったのだけれど、近ごろは朝起きてはしゃいで私に遊んでもらって散歩に行って他の犬と遊んで帰ってまだおおはしゃぎして(帰宅後に氷やフードを食べて落ち着いたあと、なぜかふたたびテンションを上げ、リビングを犬走りしソファに飛び乗りおもちゃをぶん回してノンストップで遊ぶ)、それから同居人に撫でてもらうなどすると、すこんとおとなしくなってしまう。  先

        • 2021年7月2日

           子犬は一歳を過ぎたら落ち着くとか、一歳までしつけをがんばりましょうとか、そういうせりふはいっぱい聞いてきた。でも一歳になる前にも次々と進歩を見せていたし、部屋で静止して過ごす時間ができたとはいえ、元気さや好奇心や学習意欲(?)はいや増しに増すばかりという感じで、「まあ一歳を過ぎてもこんな感じで、判断力がつくから赤ちゃんのときみたいに心配しなくていいけどエネルギーはそのまんま、というくらいなんだろうな」と思っていた。  そうして実際に一歳を過ぎてみたら、この予測は半分しか当

          2021年5月16日

           5月10日、こなつが一歳の誕生日を迎えた。  前日の9日が休日だったのでお祝いを前倒しした。お祝いといってもこなつ自身は誕生日のなんたるかを知らない(犬だから)。クリスマスと同じで、ただ珍しいおやつと新しいおもちゃがもらえる日である。  犬を飼う前には「犬自身にわからないのに誕生日のお祝いもなにもないよなあ、お子さんがいるご家庭では楽しいかもしれませんが」と思っていた。しかしいざ犬と暮らしてみると、一歳になったことを自分が祝いたくなるのである。  そんなわけでこなつはケーキ

          2021年5月5日

           こなつに食べムラが観察される。  六ヶ月くらいまであんなにガツガツ食べていたのに、その後はなんとなく勢いがおとろえ、残すようになった。それでよその子犬の二倍以上だったフードの量を減らしながらようすを見て、近ごろは日によってはとうとう標準の量になった。もともとおやつは少なめで、トレーニングのおやつもできるだけフードを使っているから、よく動くわりに摂取カロリーが少ないとさえいえる。  そうかと思うと出した量を一気に平らげてフード皿をぺろぺろ舐め、「もっと」みたいな顔をする。おか

          2021年4月30日

           こなつはドッグランになじんだ。  行く時間帯にもよるのだけれど、小一時間待っていればだいたい他の犬が来てくれる。毎日行く公園でよく会う柴犬仲間からは「すでにグループができていて『アウェーな感じですね』なんて言われてリードも外せなかった」というエピソードも聞いたのだが、こなつは今のところそういう不運には遭っていない。もっとも、こなつの場合は飼い主がずうずうしいので、すでにできあがっているグループから「アウェーな感じですね」と言われたとしても、「そうですね、そういう雰囲気の人ば

          2021年4月14日

           ドッグトレーナーTさんのレッスンは、六回コースの最初のクールで飼い主もとても勉強になり、こなつとのコミュニケーションが取りやすくなったので、二周目をお願いした。毎週ではなく、家での練習がじゅうぶんになってから次の回に行く形式にした。  もっともすべてが順調というわけではない。服についてはTさんが上手に乗せたときでさえ「ごまかされている」「いやだな」「早く終わってほしい」という感じだったけれど、家では服に乗せたおやつを食べることさえしない。かっぱは二度ほど着たものの、その後は

          2021年4月1日

           こなつを屋外ドッグランデビューさせた。  これまでは室内のランを使い、犬合宿やしつけ教室の空き時間に他の犬と遊んだりしてノーリードお遊びタイムを確保していたのだけれど、ようやく近隣の(とはいえ犬連れだと片道三十分弱ほどかかる)屋外ランを使えるようになった。もっとも今のところ他犬に出会っておらず、こなつがひとりで一時間ばかり探検したりダッシュしたりしているだけである。申し込みを受け付けてもらえないのは混んでいるからだとばかり思っていたのにたいそう意外である。  夢中になって帰

          2021年3月16日

           こなつがだいぶ大きくなり、5月の成犬のときが見えてきたので、このnoteにつけている飼育記録を見返した。そうしたらブリーダーさんに見学に行ったときのことを書いていなかった。うちに来た日から飼育記録を始めたからである。そのうち記憶も薄れてしまうだろうから、今のうちに書き留めておく。  こなつは栃木県のブリーダーFさんの犬舎で生まれた。  飼い主は二年ほど前からあたためていた犬の飼育計画を疫病禍で前倒しした。犬を飼えない主な理由が出張と趣味の旅行だったからである。  犬種はは

          2021年3月28日

           こなつが六回セットのお教室を終えた。ドッグトレーナーTさんによるしつけ指導で、週に一度一時間、飼い主と犬で教わりに行き、教室に行かない日は飼い主がそれを地道に実行するというものである。仕事の都合でずらしたこともあるが、ほぼ週に一度のペースを崩さず、自主練にも励んだ。  こなつはトレーニングがわりと好きなようである。楽しそうだ。なにしろ退屈が嫌いな犬だから、ゲーム感覚なのだろう。それから、飼い主がトレーナーTさんのまねをして以前よりは褒めポイントを押さえるようになったためかも

          2021年3月1日

           こなつがお教室に通うようになって三週間が過ぎた。まるっきり人間の子どものようである。週に一回のその日は夕方の散歩を教室への行き帰りに換える。人間の足で二十分、こなつがあれこれにおいをかいだり犬仲間にあいさつしたりすると三十分以上で、往復一時間少々、いつもは朝晩それぞれ一時間ほどだから、ちょうどいい夕方の運動である。  トレーナーさんの名をNさんという。Nさんは日本語をよくするが、中国系のなまりがあるので、私はてっきり中国から来て日本に帰化した人なのだろうと思っていたのだけ

          2020年2月11日

           こなつの毛が抜けている。  換毛期にはまだ早いのに、だいぶ抜けつつある。私の思う柴犬の換毛期の抜けかた(手でひっつかんで抜くとひとつかみ取れる。ブラシをかけると無限に取れる)よりはずいぶんとおとなしいが、それでも指を立てて撫でてやると目の前でぱっぱっと散る。ロボット掃除機のゴミ受けが二日でいっぱいになる。  このところあたたかいからだろうか。しかし朝の公園で一緒になる柴犬たちはまだ抜けていないと、みな口をそろえて言うのだが。  先だっての胃腸炎(たぶん)で都合十日間本調子

          2021年2月3日

           こなつがおなかをこわした。  先だって(人間でいう)逆流性食道炎をやり、喉の不快感にゲホゲホしていたこなつだが、それは治った。治ったのだが、今度は腸が不調になった。要するに胃腸炎である。たぶん。  逆流性食道炎で出してもらった一週間分の胃薬がなくなってすぐにおなかをくだした。でもその少し前からやけにくさいおならをしていたのだ。でもこなつ自身はぜんぜん苦しくなさそうだったので、「くさいよー」とか言ってのんきに過ごしていた。そうしたら突然の暴発的な下痢である。  こなつは今まで

          2021年1月23日

           飼い主の仕事の都合でこなつを二泊三日の預け保育に出す。社会化のために一週間の合宿をしたところで、合宿卒業生はペットホテル料金で任意の日数の利用が可能なのである(ホテルのみのお客は受け付けていないとのこと)。  こなつは地下鉄は平気のへいざである。私もだんだん慣れてきた。というか、腕の筋肉がついてきた。キャリーバッグに入ってくれるまで遠くのドッグランは難しいと思っていたが、最近はもうクレートで連れて行っちゃえばいいかなと思っている。  ついでにしつけの相談をする。散歩帰りの足

          2021年1月11日

           こなつが突然落ち着いた。  ケージの中のベッドマットのほか、リビングにこなつのベッドを置いているのだけれど、今まではもっぱら格闘の相手だった。自分より大きいベッドを引きずり回し、折りたたむように曲げ、乗っかって前肢で押さえつけて噛みまくる。無抵抗の相手なのに容赦ない。  そのベッドの上に乗って落ち着き、うたた寝などするようになったのである。驚いてどうしたのと訊くとこなつは「別に」みたいな顔をするのだった。  犬が犬ベッドの上で丸まって寝ているなんて当たり前のことだと思うし、