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茶室

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古民家再生のお客様にお茶を点てて頂いた経験からお茶を習い始め、お茶室を創るようになりました。お稽古のことやお茶室のことを綴っています。
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#茶道

吉田藩伊達家菩提樹の大乗寺さんへお茶をいただきに…

吉田藩伊達家菩提樹の大乗寺さんへお茶をいただきに…

宇和島市吉田町にある大乗寺さんへ。四国唯一の臨済宗のお寺だそうで、吉田藩伊達家の菩提樹でもあります。表千家の澤井先生が月2回教えにいかれているそうで、社中の方の御自宅の畳がスタイロ畳でお稽古で直ぐに足が痛くなるとのことで見せていただきに行きました。お稽古の終わり頃に来てお茶を飲んだらいいよと言って頂いたのでお言葉に甘えました。

大乗寺は3年ぐらい前、秋のお茶会に佐藤先生にお誘い頂いて行きましたが

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塵穴

塵穴

塵穴(ちりあな)とは露地の腰掛待合や茶席の躙口(にじりぐち)の近くに設ける四角形または円形の穴で覗き石(のぞきいし)と呼ばれる自然石を備えます。

一般に外露地には四角形、内露地には丸形の塵穴を配置することが多く、塵穴の意味は客を迎える際に露地を清掃し、落葉や枯枝を入れるための穴だが、実際に落ち葉は入れず枝のついた青葉を入れ、青竹の塵箸(ちりばし)をたてかけておく。

お茶をされていない方から見る

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外腰掛け

外腰掛け

お茶事において露地に出て外腰掛けで待つことには意味がある。
外腰掛けを作らせていただきました。

基礎が出来たら土場で小間と同じように材料を選んで仮組みの作業

仮組みが完成したら解体し現場に持ち込みます。足元は柱と束石を貫通させたボルトで基礎のコンクリート緊結します。

水屋について

水屋について

表千家、裏千家、お点前が少しづつ違いますが建物の方で言うと一番は水屋の違いが大きいようです。小さなことではヒル釘などの形も違うし、裏千家には表千家にはない大炉などもあったりします。幸いなことに私は表千家、裏千家両方のお茶室を手掛けることができたのでかなり勉強になりました。

表千家の水屋

裏千家の水屋

普通各流派ごとにお茶室を作られる設計の方が多いかと思うのですが、両方経験できたのは、これかな

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三帖台目の小間新築

三帖台目の小間新築

お茶室を建てる際には作業場(土場)で木材を加工しながら仮組みをします。この小間で材料を確認してから3ヶ月ぐらいでしょうか…材料も丸太の場合末口と元口の大きさが極端に違うほど加工も難しいですし、見た目もあるので出来るだけ同じ太さのものを選びます。無論真っ直ぐで見た目も綺麗なものを選び出します。

初めに小屋組の加工から…材料が細くて垂木なども角材ではなく丸太が見えてくるので、見えない部分でどう強度を

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杉皮葺き

杉皮葺き

昨日は今年最後のお稽古でした。

主菓子は福岡の鶏卵素麺で有名な松屋さんの径山(きんざん)というお菓子、羊羹の中に栗が入っていてしつこくない甘さで美味しかったです。お茶も美味しいですが、珍しい美味しいお菓子がいただけるのも楽しみです。

今日は杉皮という素材について

杉皮…文字通り杉の樹皮です。これすごく長持ちします。使い方として茶室の腰に貼ったり、ブロック塀の上にブロックを隠すために貼ったり。

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足場を外しました…

足場を外しました…

昨年より一年係で茶室のある住宅を施工しています。昨年6月から基礎工事に入り、母屋は4月末に完成、残っていた小間部分も昨日足場を落とすことができました。土壁も外部は塗りあがりましたが、内部はまだまだ…水道電気工事に畳に建具にと工事はまだまだ残っていますが、やっと形が見えてきました。

小間の工事中は仮説の屋根を造り工事していました。

タキロンを木曜日に外し、土曜日に足場を解体しました。

壁のブル

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