日本人初の月面着陸が現実味を帯びる
年末に嬉しいニュースが飛び込んできました。
アルテミス計画は、アポロ計画の後継にあたり、史上初の女性または有色人種の月面着陸を目指しています。
宇宙開発の観点では、月面を火星への基地にすることも含まれています。
以前の関連投稿記事も添えておきます。
アルテミス計画の人選は国際情勢(特に中国・ロシアとの競争)も複雑に絡みます。最近俯瞰する記事が出ているので紹介しておきます。
中国・ロシア陣営は、2025 年までに月面地点を選択し、10 年間の建設期間を経て、 2036 年以降に月面基地を本格的に稼働する予定とのことです。
こういった動きも踏まえて、アルテミス計画もギアを上げる必要があるという論調です。
アルテミス計画は、上記の過去記事でもふれてますが、フェーズごとに分けており、2024年にフェーズⅡが予定されています。(ただ、あくまで月面周回)
フェーズⅢ以降で月面着陸の予定ですが、いくつかのビッグプロジェクトの進捗次第です。
特に影響を与えそうなのが、月面着陸機を担うSpaceXの進捗です。
関連記事を紹介します。
SpaceXが月面着陸として契約した宇宙船が、話題の「Starship」です。
2023年に二度のFlight Testを行い、いずれも話題になりました。過去の投稿記事を貼っておきます。
フェーズⅢが月面着陸ということもあって話題が集まると思います。
時期は早くて2025年以降ということしかわかりません。そして現時点での公式情報では、まだその乗組員は決まっていません。
最近の紹介記事から解説しておきます。
上記によると、乗組員は4名です。上述のフェーズⅡではNASA以外でカナダの宇宙飛行士が既に選抜されており(月面周回する宇宙ステーションへのロボット技術供与の貢献)、そのためにフェーズⅢでカナダが選ばれる可能性は低い、と書かれています。
日本は、宇宙に行った人ランキングで4位で、特にISS(国際宇宙ステーション)での人的な貢献は果たしています。
この表だけを見ると、日本人の、特に女性の実績もあることから選抜される可能性はあると思います。(逆にEUとの協調と実績作りのためにドイツを選ぶという考え方もありますが)
まずはフェースⅡとStarshipの開発進捗によりますが、もしかすると2024年には正式に乗組員の発表が行われるかもしれません。
2023年は月面無人着陸の話題がありましたが、2024年は年初からその話題が膨らみます。(長くなるので割愛)
唯一望むべくは平和な宇宙開発競争、であってほしいです。
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